2017年5月24日 (水)

奈川高原の春の食卓

Photo
 奈川でのある晩の食卓。冬は雪に閉ざされていますが、春が訪れるといろんな山菜が芽吹き、私たち人間はその生命のほとばしりを頂戴します。そんなわけで、まず近所の友人からいただいたアスパラガスを、バターとオリーブオイルでササッとでソテーしてパルミジャーノを振りかけたもの。すごく柔らかくてみずみずしい春の香りがします。

Photo_2
 そして山菜のアヒージョ。この皿もすべて貰いものを材料に。別の友人からウド、コシアブラ、コゴミ、シイタケをいただいたので作ってみました。ニンニクとトウガラシを効かせてパンチのある美味しさに仕上がりました。これならあく抜きなど山菜特有の下準備がいらない。指が真っ黒になることもないわけ。このオイルをバゲットにつけて食べると絶品です! ワインがすすみます!

Photo_3
 発見したばかりの第二の自生地から摘んできたクレソンは、グレープフルーツと合わせてサラダに。とまぁほとんどお金をかけずに、なかなか内容のある山里の春の食卓が出来上がりました。豊かな自然からの贈り物を分けていただいた友人たちに感謝! この季節だけのほろ苦さやほの甘さを、今年も味わえた幸せをかみしめました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年5月21日 (日)

第二のクレソン自生地

Photo
 信州奈川で二番目のクレソン自生地、発見! しかも狭い山道を分け入ってやっとたどり着く、最初に見つけた場所より、もっとカンタンに車でアクセスできる。すぐそばまで何度も来ていたところのごく近くなんです。なーんだ、こんなところに群生地があったんだ!と拍子抜けするほど馴染みのあるところ。じつはこの場所、地元の知人に教えてもらったのです。


Photo_2
 奈川の人たちはあまりクレソンを食べないそう。自生しているクレソンはスーパーで買うものより香りも高いのに。だけど、みんな関心がない。我が家があまりにも「クレソン!クレソン!」と騒ぐので、「もっといい場所があるから案内してあげる」と連れて行ってくれた、というわけ。よくそばを通っていたのに、まさかそんな場所にあるとは思っていないので、まったく目に入っていなかった。

Photo_4
 そこは奈川温泉の源泉があるところ。この温泉水が渓流に流れ込むところにたくさん自生している。桂の木の横にある説明の看板に、「鎌倉時代より湧き恵み 秘境奈川の温泉水」とある。この湯用いし炊く粥は、旨み溢れし絶品の極みなり。ナトリウム泉で効能は、慢性消化器病、糖尿病、痛風、肝臓病と書いてある。まぁ、いかがでしょうか。これで病気が治るなら医者いらず。横には日本秘湯を守る会の旅館もあります。

Photo_5
 こんな効能がある水を吸って育ったクレソン。おいしくないはずはありません。さっそくサラダでたっぷりいただきました。渓流の向かいには満開のヤマザクラ、背後の崖地には黄金色のヤマブキ。関西より一ヶ月半ほど季節が遅い奈川高原。(夜は冷え込むので真冬の服を引っ張り出して着ています。もう5月の下旬だというのに) タラの芽やコシアブラ、コゴミやウド、いまやっと遅い春の訪れを楽しんでいます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年2月18日 (土)

絶景スキー場に春の日差し

Photo_2
 信州奈川の野麦峠スキー場。サイコーの雪質と絶景がウリだ。前穂、奥穂、西穂、唐松岳、焼岳、乗鞍、御嶽がズラリと並ぶパノラマは壮観だ。見通しが良い日は白山や八ヶ岳連峰も見える(らしい)。スカイライナー1,600mとスカイラビット1,060mを乗り継いで、標高2,130mへ。そこから全長4,000m標高差730mのダウンヒルを絶景に向かって滑り降りる。スキー場の回し者のようなコメントになってしまいましたが、本当に気分がいい。ただしお天気が良ければ、の話。

Photo_3
 この日は風もなく、もう春かと思えるような陽気でした。ゆっくり景色を眺めたり写真を撮ったりしていても、全然寒くない。上にあるカフェの前にベンチでもあれば、うつらうつら日向ぼっこをしたらさぞいいだろうな、と思いました。数日前は気温も低く、風も強く、地吹雪が舞って視界が悪くなるわ、鼻水は垂れるわ、で苦労したのとは大違い。何年たっても初心者から抜け出せないスキーも、ちょっとだけ上手になったような気がするからうれしい。天国がこんなところなら早く行きたい! まぁこれはオーバーですが。このあと寒くなったり暖かくなったりしながら、ホントの春がやってくるのでしょう。

Photo_4
 こんなに素晴らしいスキー場なのに人が少ない。やっぱりブランドじゃないからかなぁ。利用する我々にはリフト待ちもない、衝突事故の心配もない、食堂の席取りもカンタン、といいことずくめ。でもスキー場の経営にとっては厳しい状況でしょう。毎年存続の危機だといったウワサがでる。「神戸のルミナリエみたい」、なんて人ごとのように言ってる場合じゃない。もっとたくさんの人に知ってもらって、にぎわいを取り戻さないと、冬に信州に通う意味がなくなる。そんなわけで、まことに微力ではございますが、このブログでも紹介する次第です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年2月15日 (水)

すこし行きにくい冬の観光名所

Photo
 乗鞍高原には有名な滝が三つあるが、冬場の名所は幅8m、落差21.5mの端正な姿の善五郎の滝。ここは厳冬期に凍結するので有名だ。そうです、見事な氷瀑が見られるのです。標高が高く、しかも太陽の光が当たらない向きにあるため、昼間の最高でも氷点下5℃。夜はマイナス20~30℃まで下がる。だから大量に流れ落ちる水が凍ってしまうのだ。

Photo_2
 ここに行くにはアイゼンかスノーシューが必要だ。険しい坂道や氷に厚く覆われた急階段を降りていくかないと、その迫力ある姿は拝めない。もちろん服装や装備は雪山やスキーに準ずる。そばまで近づくと、その神秘的な淡いブルーの氷の裏を轟音を立てて水が流れているのが透けて見える。この2~3日ちょっと寒さが緩んだせいらしい。一昨年に来たときは流れていなかった。

Photo_3
 最近のアウトドアブームで、この氷瀑を観に行くガイドツアーが増えている。今日も10数人の団体さんに出くわした。皆さん年配の方ばかり。「こわい!」「すべるー!」と嬌声を挙げながらもちゃんとたどり着く。自分の足でアプローチする以外に方法はないので、日ごろから山を歩きなれている元気な人たちなんでしょう。ご褒美はこの絶景! 感動の言葉と記念写真を持って帰られました。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年12月23日 (金)

寒い!キレイ!冬の星空

Photo
 冬は空気が澄んで星がいっぱい見える。まわりに明かりがない奈川では、晴れていたら素晴らしい星空です。でも氷点下○○度になるので温かい服装が必要。ご覧いただいているのが南の空。画面右下、葉の落ちたカラマツの枝越しにオリオン座が透けて見えるでしょ。縦に連なった三ツ星がオリオンのベルトに当たるところです。その右がリゲルで左がベテルギウス。今はスマホを向けるだけで星座がわかるアプリがあるので便利です。

Photo_3
 オリオンの三ツ星を延長したず~っと上で、薄ぼんやり光っているのがプレアデス星団。和名は「すばる」。プレアデスはティタン族のアトラスと海のニンフであるプレイオネとの間に生まれた七人姉妹のこと。これを調べていると、メトロポリタン美術館はテリュー・ヴェッダーが「プレアデス」を描いたこんな絵を所蔵していることもわかりました。確かに七人いる。でも、すばるは六ツ星だよね、とおっしゃるあなたはかなりの物知り。車のSUBARUのエンブレムも六ツ星です。実は七ツのうち光の弱い星が一つあるので六ツに見える、とのこと。

Photo_4
 せっかくなので北の空もご覧いただきましょうか。さっきのアプリによるとカシオペア座が見えているらしい。しかしながら樹々と重なりすぎでよくわからない。ま、こんなこともあるでしょう。テラスに出て夜空を眺めていると、だんだん星が増えてくる。いや星が増えるのではなく、目が慣れてくるといっぱい見えてくるということ。ほんとうに星の数ほどあるんだなぁ、と感動の美しさです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年11月21日 (月)

信州りんごの家系図

Photo
 信州では「りんご三兄弟」が有名だ。(そうらしい) 私たちが三兄弟を知ったのは、ほんの3~4年前。梓川や安曇野の直売店やスーパーでは、8月の終わりから年明けまで次々といろんな種類のりんごが店頭に並ぶ。そのどれもが神戸で食べるのと比べると格段においしい。その時期あるものを「おいしい!さすが信州!」と食べていただけで、品種名まで覚えていなかった。今回、わかりやすい表を見つけたのでご紹介します。
 いちばん下の段が三兄弟。真ん中の「秋映(あきばえ)」が長男。左の「シナノスイート」が次男。右の黄色い「シナノゴールド」が三男です。それぞれ「つがる」と「千秋」の子、「ふじ」と「つがる」の子、「千秋」と「ゴールデンデリシャス」の子というわけで、どちらがお父さんかお母さんかわからないけど兄弟には違いない。やや複雑な家系ではありますが。

Photo_2
 この三兄弟で「シナノゴールド」は昨年から神戸のスーパーでも見かけるようになった。品種改良で生み出されたニューフェイスは、最初のうちは収穫量も少ないので産地でしか食べられない。都会の消費地に出回るようになるのはずいぶん後のことなのでしょう。
 りんごの美味しさは甘さだけではないらしい。酸味とのバランスが大切だそうだ。縦軸を『甘い』、横軸を『酸っぱい』としたグラフで、しなの三兄弟が糖度と酸度どちらも程よい位置にあるのがわかるでしょうか。この前「これは甘いよ」と言われて初めて食べた「ぐんま名月」は、昔の印度りんごのようで何か物足りなかった。この一覧表で見ると、酸度が足りないのかもしれません。(信州びいきかな)
 りんごのネーミングにも、つがる、しなの、ぐんま、などと付いて産地間競争の激しさがあらわれています。でも誕生地がどこであっても、これらすべての品種を長野県では生産している。ま、おいしければ広まるということですね。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年11月11日 (金)

木を伐ってもらいました

Photo
 家の周りの大きくなりすぎたカラマツや、屋根に向かって曲がってきた白樺を、森林組合で働く友人に伐ってもらう。高さ25m以上ともなると、チェーンソーを持っていても自分では伐れない。家に倒れ掛かってもダメだし、電線や電話線、インターネット用の光回線を切っても困る。他の木の枝に引っかかって地面まで倒れないのが最悪だ。ピタッと思う方向に伐り倒すには、専門の道具と技術と経験が必要です。

Photo
 倒す方向を決めたら、まず4~5mぐらいの高さにワイヤーをかける。木に登るためのハシゴも、なるほど!と思うプロ仕様。そのワイヤーを角度をつけて2本の木にからませ、その先端に専用の引っ張る機械をセットする。そして助手が梃子の原理で倒したい方向にグイグイ引っ張る。しかも倒れる直前に逃げないと、下敷きになって大けがをすることもある。大事な役割だ。

Photo_3
 もちろん伐り方にも技術がある。前から、斜め上から、後ろから、3段階に分けて伐っていく。これでほぼ倒れる方向は決まる。ただし木が立ち並ぶ林の中。正確に位置を決めるためには、補助のワイヤーが必需品だ。そして自分の重みで倒れる力とワイヤーで引っ張る力で、「あの木とあの木の間に」と言ったとおりに狭いスキマに寸分の狂いなく倒す。大きな木がドーーンと地響きを立てて倒れる。お見事!さすがプロの技。

Photo_5
    それから枝を落とし、玉に伐り、乾燥させるために積んでいく。(これは薪ストーブの燃料にするためです) 伐ったばかりの生木はとても重い。片づける作業だけでもかなりの重労働だ。でも敷地内の木を間伐して燃やすのはエコにつながるので、がんばって後片付けをする。人出があったので、一部は薪割りまで済ませました。

Photo_6
 日本の森林は急斜面が多いので、大型の機械や車両が入れない。だから伐採も運び出しも効率化が難しく、日本の林業は外国材に比べて価格競争力が劣ってしまうという。植林したものの間伐の費用も出ないので、ほったらかしにされた森をよく見かける。これではどの木も大きく育たないので、ますます採算が取れない。しかも日当たりが悪く下草も生えない劣悪な環境になるため、多様な動植物も育たなくなる。自然災害にも弱くなる。
 健康な森を守るために何ができるか。もっと真剣に考えたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年11月 8日 (火)

奈川はいま黄葉?真っ盛り

Photo
 カラマツ、ブナ、コナラ、クヌギ、カエデ、ホウノキ、トチ、コシアブラ、サワグルミ、カツラ・・・。いま奈川の山や谷は黄金色に染まっています。紅葉ではなくて、黄葉。ときどきナナカマドやイロハモミジやウルシの紅が混じりますが、多くは黄色の濃淡とオレンジ色と茶色。合間に挟まる針葉樹の濃い緑もいいアクセントになって、黄葉を引き立てる。

Photo_2
 うちの温度計の写真をご覧ください。今朝8時の気温は屋外2℃、室内16℃。外は神戸の真冬並み。室内は夜の間も薪ストーブの火がゆっくりと燃えているので温かい。薪ストーブはは本当にスグレものです。温度計の目盛で見るより、体に感じるぬくもりが柔らかくて快適です。温かさの質が違う。横道にそれてしまいましたが、黄葉が美しいのは、寒くなってから雪が降る前 の一時。

Photo_3
 葉の茂った夏場とは違って、家の窓から眺める外の景色もパッと明るくなりました。光はずいぶん弱くなっているはずなんだけど、印象としては秋がいちばん明るい季節だ。真っ白く雪が積もった冬はもっと明るさは強烈だけれど、明るさよりもまぶしさを感じてしまう。目を開けていられないほど。だから明るくて過ごしやすい季節は晩秋、いまです。もっともストーブをつけないとツライけれど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年10月 2日 (日)

焼き栗も進化してるんだ

Photo
 小布施で昨年見つけた焼き栗屋さん。すごくおいしくて、もっと買っときゃよかったと後悔した店にやってきました。ここも行列ができています。整理券こそないものの、「ここからは20分待ちね」「ここからは30分かかるから」と、働き者のおばさんが手を休めずに列に並ぶ人たちに声をかけている。そういえばウチの情報を見てこの店に寄った友人が、「残念ながら売り切れでした」と報告してくれたっけ。

Photo_2
 さてさて、ホクホクに焼きあがった大粒の新栗。渋皮までコロッときれいにむける。甘いあつあつをほおばりながら街を散策です。風情ある栗の小径やよく手入れされたオープンガーデンを歩いているのに、意識は食べることに集中。庭の美しさにはさっぱり目がいかない。
 うん?こんなにおいしい焼き栗、なにやら見たことがない機械で焼いている。聞けばポン菓子と同じ仕組みのマシンなのだそうだ。世界一のおいしさは、これで生まれるのだ。

Photo_3
 栗のお尻にナイフで切れ目を入れ、機械に入れて待つこと10分。マシンが勝手に回転しながら圧力をかけて上手に焼きあげる。ポン!と大きな爆発音がするのかとビビっていたが、逃げなくてもダイジョーブ。煙と蒸気は出るけど音はしない。ふたを開けて取り出すと、極上の焼き栗が出来上がっているという仕掛け。
Photo_4 昨年もこのおいしさに感動したから、同じマシンで焼いていたはずだ。まったく気づかなかったけど・・・。サイドの表示板を見ると日本製だ。北九州市のタチバナ機工という会社が作っている。この機械、イタリアやフランスでも売れるだろうなぁ、きっと。栗の品種は違うけど、これで焼いたおいしさを栗好きの彼らにも経験させてやりたいと思いました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年9月29日 (木)

栗のお菓子はコレでしょ!

Photo
 まずは長野県小布施にある「小布施堂」の『モンブラン朱雀』。獲れたての新栗を蒸して皮を除く。それを裏ごししてグニュっと絞り出すと、そばのような細麺状のお菓子になる。これを冷たいクリームの上にふんわりと載せた洋菓子です。砂糖も何も加えず、栗そのもののおいしさが味わえる究極の美味。この時期一ヶ月ほどしかいただけない、鮮度が命の芸術品だ。Photo_3
 しかもその日に獲れた栗がなくなると販売終了。予約不可、持ち帰りも不可。だから朝8時30分から配布が始まる券を買うために、並ぶしかない。めでたく券を確保すると指定された時間にカフェ「えんとつ」でいただく。まぁ大層なものだけど、これを目指して全国から人が集まるからすごいものだ。じつは私たちは和風の『朱雀』を目指して早朝からクルマを飛ばして駆け付けたけれど、すでに長い長い行列。整理係の人に「もう売り切れですから『モンブラン朱雀』のほうにお並びください」と言われ、少し離れたカフェの前まで走っていって手に入れたプラチナ券だったのです。

Photo_2
 もうひとつの絶品は岐阜県中津川にある「すや」の『栗白玉』。「すや」は栗きんとんで有名な老舗です。国道19号線沿いに広い駐車場と甘味処を併設した西木店を出している。栗という字は「西」の「木」と書くことから西方浄土をあらわし、行基はこの栗の木を杖にして全国を回ったと、いう伝説から名付けたそうだ。Photo_4
 で、『栗白玉』は栗のみで作った冷たいおしるこに白玉を入れた上品な甘味です。これを緑に囲まれた気持ちのいい甘味処『榧(かや)』でいただく。そうそう、こちらも9月の一ヶ月間のみの限定品だそうだ。いやぁ限定品に弱いからね。この店も行列こそできていなかったものの、混みあっておりました。駐車場のクルマのナンバーを見ると、かなり遠方からもお客さんが来るようだ。
 栗のシーズンに極め付けを食する幸せ。ああ生きてて良かったと実感する瞬間です。(オーバーだねぇ)
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧