2020年1月18日 (土)

あの日から25年

117

 阪神・淡路大震災から25年が経ちました。人それぞれの思いが詰まった四半世紀。つい昨日のことのように鮮明に残る記憶と、少しずつ少しずつ薄れていく危機意識。神戸では震災を知らない若い人たちが2割を超えたそうだ。三宮の東遊園地で今年も追悼行事が行われました。竹灯籠を約5,000本灯して「きざむ  1.17」の文字を浮かび上がらせた。

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    死者            6,434人
    行方不明者         3人
    重軽傷者          43,792人

    家屋全壊        104,906棟
    家屋半壊        144,274棟
    一部損壊        390,506棟

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 「慰霊と復興のモニュメント」地下の壁面に並ぶ亡き人たちの名前と千羽鶴。鮮やかな黄色の「シンサイミライノハナ」に書かれた無数のメッセージ。激しい揺れで倒れた「マリーナ像」が抱いていた時計は、永遠にその時を示す。そして「1.17 希望の灯り」に刻まれた言葉が、いつまでも心に残るよう祈ります。

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         1.17 希望の灯り

         1995年1月17日午前5時46分
         阪神淡路大震災

    震災が奪ったもの
    命 仕事 団欒 街並み 思い出
 
     ・・・たった1秒先が予知出来ない人間の限界・・・

    震災が残してくれたもの
    やさしさ 思いやり 絆 仲間

    この灯りは
    奪われた
    すべてのいのちと
    生き残った
    わたしたちの想いを
    むすぶつなぐ

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2020年1月 3日 (金)

ヴィッセルに新しい歴史

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 2020年1月1日、ヴィッセル神戸の新しい歴史が始まった! 思い起こせば、クラブが創設された25年前、その練習初日の早朝に阪神・淡路大震災が発生した。練習場も被災し、スポンサー企業も撤退する苦難の船出だったのだ。J2に二度も降格したり、クラブ経営破綻の危機に直面したり。それらに対するサポーターの想いが、スタジアムで合唱する『神戸讃歌』に込められている。『愛の讃歌』の替え歌だから歌いやすいですよ。

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    俺達のこの街に お前が生まれたあの日
    どんなことがあっても 忘れはしない
    共に傷つき 共に立ち上がり
    これからもずっと歩んでゆこう
    美しき港町 俺達は守りたい
    命ある限り 神戸を愛したい

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 そんなヴィッセルが元旦に令和初の天皇杯優勝! しかも新国立競技場のこけら落としの試合。まるでマンガみたいです。ヴィジャ、イニエスタ、ポドルスキのVIPトリオだけじゃない。山口蛍、酒井高徳、古橋享悟、そしてこの日のヒーロー藤本憲明。サンペールにフェルマーレンに西に大崎にダンクレーにGKの飯倉も、みんなこの1~2年に加入した選手たち。それを今シーズン3人目になるトルステン・フィンク監督がまとめ上げ、やっとここまでたどり着いた。新年早々うれしさがはじけました。

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 お金をかけたチーム作りに対して、日本では批判もありますが、それは大間違い。ビッグクラブと呼ばれる世界トップの強豪クラブは、お金をかけてチームを強くし、ファンに愛される。その結果として収益をさらに上げる。プロスポーツ経営の常識です。その資金力で戦力を補強し、施設を整え、育成組織をレベルアップし、ますます魅力的なクラブになっていく好循環。ヴィッセル神戸がこのサイクルのモデルケースになれば素晴らしいと思います。

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 天皇杯タイトルの獲得。これがヴィッセル神戸だけではなく、日本サッカー界にとって新たな歴史のスタートになれば最高です。イニエスタを見たい観客が増えて、神戸以外のチームのチケット売り上げも伸びたというデータもある。これからヴィッセルが先頭に立ってJリーグがもっと盛り上がり、日本のサッカーがもっともっと強くなることを祈っています。ありがとう、イニエスタ。ありがとう、三木谷さん。DAZNの放映料がたっぷり入るようになったので、きっとほかのJクラブも変わってくれるでしょう。今年は期待の年!

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2020年1月 1日 (水)

2020 子年 新春を迎えて

     スカイウォーカー家の物語は終わったけれど
     寅さんは帰ってきました。
     百年に一度の熱波や洪水が
     当たり前になりつつある時代だからこそ、
     希望を語りたい。
     良き年になりますように。
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          今年もよろしくお願いいたします。
          あ、それから今年は年男なのです、はい。

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2019年10月28日 (月)

軍艦島に上陸叶わず


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 長崎半島の沖合に位置する端島(はしま)。その姿から「軍艦島」と呼ばれている。1810年ごろこの島で石炭が発見され、佐賀藩が小規模な採炭をおこなっていた。それが1890年に三菱合資会社の経営となり、海底炭鉱として本格的に操業が始まった。エネルギー源の主力が石炭から石油に移ったことにともない1974年に閉山。そのあとは無人島になり、わずか45年ですっかり廃墟になってしまった。これが軍艦島の歴史の概略です。

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 一度この島を見てみたい、とかねてよりの思いが実現した「軍艦島上陸ツアー」への参加。でも残念ながら先日の台風で被害を受け、しばらく上陸できない状態が続いている。で周りを遊覧船で見てまわる。近づいたり、止まったり、撮影ポイントを心得た操船と解説で十分感動的でした。コンクリートでできた都市のビル群の行く末を見るような複雑な気分です。

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 護岸堤防に囲まれた南北480m、東西160m、周囲1,200mという小さな島に、最盛期には約5,300人の人々が暮らしていたという。日本初の鉄筋コンクリート造の高層集合住宅が建設されたのが1916年。狭い島に多くの人が生活するための工夫です。小中学校も7階建て。病院や映画館や店舗、お寺や神社もあり、島内で必要なものはほぼそろっていた。木々を育てる場所がないため、屋上に土を運び花や野菜を育てていたそうだ。ビルの高層化や屋上緑化など都市の過密問題を先取りしていた場所。

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 隣接するこれも海底炭鉱の島、高島に上陸し「高島石炭資料館」を見学。道具や機器や写真で炭鉱の歴史や日本のエネルギー政策の変遷を学ぶ。海上に見える島はいわば氷山の一角で、海底で縦に横に幾本も掘り進められた坑道は深さ地下1,000m以上にも及んだそうだ。展示された資料からは気温30℃、湿度95%という劣悪な労働条件のもと、ガス爆発など常に危険と隣り合わせの厳しい仕事ぶりがうかがえる。

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 明治以降、『黒いダイヤ』ともてはやされ、日本の近代化を支えた海底炭鉱の町が、国のエネルギー政策の変更により一瞬にして消滅したのだ。1974年4月20日。島民の離島が完了し、そこに暮らす人たちの生活や時間がぷっつり途切れてしまった。そして無人の廃墟に。人工的に作られ人為的に消された軍艦島は、ダムや基地や原発など国の政策と、そこに暮らす人間の将来を考えるうえで、示唆に富んだ場でもあると思いました。

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2019年8月 7日 (水)

サボテンのトゲの不思議

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 なぜサボテンにはトゲがあるのだろう? 自分の身を守る? 敵を攻撃する? 結論から言えば、それらいろんな意味があるようです。刺さると抜けにくいトゲ。そもそも刺さりにくいトゲ。深く刺さって引き抜くと本体とは別の場所に落ち生息範囲を広げるトゲ。そのうちトゲは霧に含まれる水分を集めたり、温度を調節したりという環境に適応するための切り札になったという。おもしろい! 動物も植物もそれぞれの環境に順応しながら生き延びるのですね。

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 最近、六甲の我が家にご縁があってキンシャチという種類のサボテンがやってきました。30歳ぐらいで直径40cm、高さ50cm、硬い硬いトゲを持っている。これは長野県産。知らなかったけれど長野県は日本有数のサボテンの産地らしい。昼と夜の寒暖差が栽培に適しているという。もっと暑いところが生育適地か、と思っていたけれど意外でした。そしてサボテンは幾何学的な美しさと変わった生態で、熱狂的な愛好家がいることでも有名ですが、身近で観てみるとナットクです。

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 サボテンって南北アメリカの砂漠のような乾燥地帯に生えながら、かなり長生きするようです。温帯の日本に住んでいる者の常識とはかけ離れていますよね。植物ってたっぷりの水と光を浴びてで生きていると信じていたのに! サボテンの故郷、アリゾナやニューメキシコは光はたっぷりあるでしょうが、ほんの少ししか雨が降らない乾燥気候。そんな土地だから成長が遅く、ゆっくりゆっくり人生(?)を歩むから逆に長生きするのかもしれません。

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 またトゲの話に戻りますが、硬いトゲは葉っぱにあたる。そして球形の部分が幹。やはりユニークな植物です。さらに驚くのは、サボテンのトゲがレコードプレーヤーの針にも使われているというじゃないですか。鉄の針ほどレコードをいためず、竹の針よりすり減りにくい。で、一部のマニアから高く評価されているそうな。サボテンもサボテンだけど、こんな変わった活用法を考える人間も、ヘンな度合いでは負けてまへんなぁ。

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2019年8月 1日 (木)

サンセベリアの花

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 なんでも空気清浄効果があるということで話題になった観葉植物が、サンセベリア、あるいはサンスベリア。学名がSansevieria trifasciataですから、どちらの呼び名も正しい。ちょっとした発音の違い。通称トラノオとも呼ばれるこの植物、明治の中ほどから末に日本に持ち込まれたそうだ。たしかに葉っぱに黒いヨコシマが入ってトラの尾っぽのようです。色はちょっと違うけど。

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 アフリカ原産のこの多年草は暑さや乾燥に強く、都市生活者のグリーンとしては手間はいらないし、涼しげな風情があるしで、10数年前に大ブレークしました。我が家にやって来たのもそのころ。多肉植物なので、水やりも週に一度で十分。さらに冬場は水を与えない方がいい、と手がかからないのが取り柄です。

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 それがこの朝気付いたんだけれど、花が咲いているのです。目立たないちっちゃなうす緑か白かという淡い色の花。まだこれからもっと開くのかもしれませんが、10数年で初めてのこと。あわてて写真を撮ってブログにアップしたという次第。これはリュウゼツラン科ともスズラン亜科とも分類されているようだ。植物の分類は難しく、どの植物も20年前とはずいぶん違う振り分けになっていたりする。これもつねに研究が進んでいる証でしょう。

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2019年7月12日 (金)

ヤングコーンで知ったこと

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 この時期だけのヤングコーンあるいはベビーコーン。と書きましたが、この時期限定というのはつい先日知ったばかりです。店先でヤングコーンと表示された野菜を初めて見かけたのです。ヤングコーンは小さいながらもコリコリした食感がおいしい。中華料理の野菜炒めや焼きそばにはいつでも入っているから、初夏の一時しかないとは思いもしなかった。あれはどうも缶詰だったらしい。

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 買った店で食べ方を聞くと、「皮付きのままレンチンしても、オーブントースターで焼いてもおいしいですよ」とのこと。両方試してみましたが、どちらもおいしい。甘さはまだ弱いけれど、ちゃんとトウモロコシの味がする。しかも中でびっしりと実を包んでいるヒゲまで食べられる。そのままで、醤油バターで、オリーブオイルと塩コショウで。甘さより、新鮮な初夏の香りが魅力です。

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 よく食べるトウモロコシとは品種が違うのか、と思って調べてみました。そうすると盛夏に出回るいわゆるトウモロコシの未熟果だとわかった。いくつもできる実を摘果して、それぞれの茎で2本だけを大きく育てて出荷するのだそうだ。栄養分をそこに集中させるのか。ではトウモロコシはどんなふうにできるんだろう。そういえば知らない。信州をクルマで走っているとトウモロコシ畑かな?と思うところはあるけれど、実ができているのを見たことがない。あれはきっと家畜に食べさせる飼料用だろうと思い込んでいた。

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 でもススキのようなあれがトウモロコシだったのです。ただし雄花。雌花が実をつけ食用になる部分は、じつは先端ではなく茎の下部にできるというのだ。意外でしょ。米も麦も茎の一番上に実がなるから、トウモロコシもきっと先端に実があるハズ。これが間違いだった。中南米原産、コロンブスがヨーロッパに持ち帰り、世界中に広まった主要穀物。よく食べているのに何も知らなかった。お恥ずかしい限りです。

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2019年6月27日 (木)

もうハギが咲いてる⁉

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 気象庁はようやく26日(水)に近畿や中国地方が梅雨入りしたとみられる、と発表しました。統計を取り始めた1951年以降、最も遅い梅雨入りだそうだ。その影響かどうかわかりませんが、もうヤマハギが咲いてる。布引貯水池につながる階段の横の斜面で紫紅色の花を見つけました。ハギと言えば「秋の七草」のひとつでマメ科の落葉低木。漢字でも「萩」つまり「草かんむりに秋」と書くから、てっきり8月の後半から咲くものだと思い込んでいたけれど、そうでもないらしい。

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 6月から10月と花期は長く、満開がはっきりしないままだらだらと咲き続ける、と図鑑にも書いてある。英語でBush Clover。クローバーに似た形の葉で藪のように繁ることからのネーミング。そばに寄って観察すると、房状の花穂の下から順に上に向かって開花している。トラノオなども上あるいは先に向かって咲いていくから、房状の花はすべて穂のもとから先に向かって開花するものなのかもしれない。フジやニセアカシアも次のシーズンに確かめないと。

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 ヤマボウシが終わりに近づき、白い花が茶色っぽく変色し始めている。こちらは季節通りで正常な姿。なんの不思議もありません。ウツギやミズキなど初夏に多い白い花の時期が終わりを迎え、木の花が少ない季節に入ります。そんななか、山野草らしい控えめな風情と生命力にあふれた豊かさが万葉の昔から愛されてきたハギは、ネムノキやサルスベリなどの開花時期を挟み、(いい意味で)だらだらと長く秋まで咲き続けることでしょう。

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2019年6月24日 (月)

シーボルトと幻のアジサイ

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 どうなっているのでしょうか、近畿地方はいまだ梅雨入りしていません。でも梅雨時に鮮やかなブルーや紫、ピンクや白の花で目を楽しませてくれるアジサイは、あまり雨が降らなくても季節を忘れずきれいに咲いている。ヤマアジサイ、ガクアジサイ、ヒメアジサイ、セイヨウアジサイ。それにさまざまな園芸品種。その大ぶりで華やかな花、多彩に色が変化するさまなどが人気で、全国の公園や家庭の庭にもたくさん植えられている。


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 アジサイの名所の一つ、神戸市立森林植物園ではいまシチダンカが見頃を迎えています。幕末に長崎オランダ商館の医師・博物学者として活躍したシーボルトが著した『日本植物誌(フローラ・ヤポニカ)』に採録されているけれど、その後実際に見た人がいなかったなかった幻のアジサイ。それが1959(昭和34年)に六甲山中で「再」発見されたのだ。各地で植えられて可憐な姿を見せているシチダンカは、その木から森林植物園で挿し芽などで殖やされた子孫。

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 シチダンカはヤマアジサイの変種で10~15枚の装飾花(ガク)が八重咲きとなり、外側は大きく内へいくほど小さくなって星形に重なりあう。漢字の「七段花」は、この重なりあった様子をあらわす。八重も七段も数が多いことを意味する言葉なので、数字そのものにあまり意味はない。また雄しべや雌しべのある両性花は退化していて装飾花が咲く前に枯れ落ちるそうだ。だから自分で子孫を残すことはできない。こんな種がよく残っていたものだと思います。

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 六甲山系で摩耶山と再度山の間の奥に広がる森林植物園では、350品種、約5万株のアジサイが植えられ、次々に開花の時を迎えている。アジサイは日本原産でヨーロッパにわたって品種改良され、大正時代に逆輸入されたものが西洋アジサイだ、とか、土壌の酸性度アルカリ度で花の色が変わるとか、おもしろい話がいっぱい見つかる植物です。そしてドイツ人のシーボルトもまたヨーロッパと日本をまたいで波乱の生涯を送ったとても興味深い人物。興味は尽きません。

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2019年6月15日 (土)

ん⁉ これは気になる木です

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 え、この時期にこんな白い花? 何だろう? 兵庫県の三木市。田園地帯をクルマで走っていたら、見たこともない街路樹がずらっと並んでいる。幹の上に入道雲か綿菓子をのっけたような不思議な姿。日本の木じゃないのか? いろいろ調べてみたけどわからない。この道路は県道なので、兵庫県の道路を管理している部署に電話をして教えていただきました。

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 この木はメラレウカ・リナリフォリア。オーストラリア原産の常緑樹でフトモモ科メラレウカ属の植物だそうだ。英語ではスノー・イン・サマー。そう言えば樹冠一面に雪をかぶったようです。初夏の雪景色! フトモモ科はすべて木本で3000種ほどあるという。ユーカリやグアバやフェイジョア、香辛料の丁子(クローブ)やオールスパイスもフトモモ科。わりと暮らしに身近な植物でもあるのです。 

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 ちょっと寄り道ですが、フトモモ科という名称もまた気になりませんか。フトモモ科の植物は世界の熱帯、亜熱帯に分布。特に東南アジアからオーストラリアにかけて多いという。その名前は身体の太ももとは関係なく、中国名「プータオ・プータウ(蒲桃)」が沖縄方言で「フートー」となり「フトモモ」となったという。少し期待ハズレで残念な気もしますが・・・。

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 幹もド迫力のユニークさ。白い綿毛か羽毛のような柔らかな花とは対照的に荒々しい。盆栽の真柏の老木のように樹皮がめくれている、と思って見ていた。でも調べるうちに、その剝がれ具合はユーカリにそっくりだ!と納得。しかも堅そうなその樹皮は指で押すとスポンジのようにへこむらしい。そして針状の細い葉を多数つけるけれど針葉樹ではない。世界にはいろんな植物があるものだ。

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 この前の土日にでも作業されたのでしょうか、ちょうど田植えが終わったばかりの田んぼが広がる。聞けばこの辺りは、かの有名な山田錦の産地。ここに植えてあるのも酒米の王さま山田錦だそうだ。どこにでもある普通の田んぼがありがたく見えてきました。稲穂が黄金色に色づいた時期にも見に来たいもの。その時メラレウカ・リナリフォリアがどのように見えているか楽しみです。

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