2018年10月25日 (木)

秋の味覚イタリアーナ

Photo
 フィレンツェのレストランでディナーの時。ビステッカは頼むとして、あとは何にするか?と考えていたその時。八百屋さんが立派なポルチーニとアーティチョークを運んできました。これだ! キノコの王さまポルチーニと、10月から4月の味覚アーティチョークを頼むことに。

Photo_2
 アーティチョークはフライに。ポルチーニは1本まるごとグリルで。高級キノコなので下にびっしり生ハムが敷かれていました。この店は毎日手書きのメニューを作っているのだけれど、ポルチーニは書かれてなかった。残念だなぁと思っていたので、食べられてラッキーでした。

Photo_3
 ポルチーニ茸はドライを使った料理もおいしいけれど、この時期だけの生を使った料理は最高です。なかでもステーキというかグリルしたものが絶品。数あるイタリア秋の味覚でも別格のもの。王さまの名に恥じない美味しさです。

Photo_4
 オルヴィエートのレストランではイノシシ肉などジビエの炭焼きやトリュフをたっぷり削った地元特産のパスタも味わえた。この崖の上の街はトスカーナではなくてウンブリア州にありますが、ここもトスカーナに負けず劣らず食材の宝庫。

Photo
 街には地元ワインや地元チーズの専門店、トリュフとその加工品の専門店やラベンダーを使った製品の専門店など豊かな味がいっぱいです。どの店も規模は小さいけれど、並べている製品は粒ぞろいで、中世の細い路地にふさわしい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年10月21日 (日)

オリーブオイルのヌーヴォー

Photo
 10月20日、フィレンツェのCOOPさんでオリーブオイルのヌーヴォーが出ました。毎年10月下旬になると店内にコーナーが作られ、大きいのは3リットル入りから小さいのは250ミリリットル入りまで、ビン詰めや缶詰のオリーブオイルが並びます。どれもが今年収穫されたオリーブの搾りたて。

Photo_2
 秋は収穫の季節。トスカーナ各地でワイン祭りやクリ祭りなどが開催され、実りの秋を祝う。日本でヌーヴォーと言えばワインだが、こちらではオリーブオイルも待ちわびる。グリーン色でフレッシュな香り、オリーブが果実なんだ、と再認識させられる。ちょっと舌先にピリッとする刺激がたまらない。

Photo_3
 秋の味覚で気になるのが、柿。KAKIと書かれて、日本から入った果実だということががよくわかる。ただし完熟も完熟、柔らかくなってジュクジュクのものが店先に並ぶ。イタリアの人たちはこれを、デザートとしてスプーンですくって食べるそうだ。今回見つけたのは珍しく、硬い日本風の柿、カキ・メーラ。りんご柿あるいは柿りんごと言えばいいのか。リコッタチーズをからめて白和えのようにして食べたら、おいしかった。

Photo_4
 リンゴもMELE FUJI と表記してあるのは、日本品種のフジに違いない。赤いリンゴ、黄色いリンゴ、緑のリンゴとさまざまな種類が並ぶ異国の地で、日本に関連したものを見つけるとなにか褒められたようでうれしいものです。豊かな食の宝庫イタリアで、気になった秋の話題でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年10月18日 (木)

美味のプレゼンテーション

Photo
 イタリアは美味しい。肉もプロシュートもサルシッチャもサラミも。野菜もキノコも卵も。パスタもピッツァもジェラートもケーキも。ワインもビールもコーヒーもフレッシュジュースも。

Photo
 そのうえ見せ方がとてもオシャレだ。だからよけい食欲を刺激する。つまりそれは代謝が悪くなっている身には始末が悪い、ということだ。困ったことに。

Photo_2
 トマト缶も種類がいっぱいあるし、こんなにきれいに並べられては一種類ずつ全部欲しくなる。とうぜん味はそれぞれちがうでしょうから、試してみたい。

Photo_3
 ワインの種類の多さは信じられない。しかも驚くほど価格が安い。もしかしたらここは天国かしら、と思ってしまう。産地、ブドウの品種、収穫年、作り手。まぁ無数にあるということ。

Photo_5
 チーズの種類の多さは信じられない。しかも驚くほど価格が安い。もしかしたらここは天国かしら、と思ってしまう。ヒツジ、ヤギ、牛はもちろん、カビや塩や風までいい仕事をしている。

Photo_4
 ハム・ソーセージ類の種類の多さは信じられない。しかも驚くほど価格が安い。もしかしたらここは天国かしら、と思ってしまう。
 スローフード運動を始めた国。郷土の味に愛と誇りを持つ人々。イタリアではそれぞれの美味しさをどう見せるかについても、ハンパない情熱をかけています。
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年7月 5日 (木)

日本サッカーにリアリズムを

Photo
 優勝するチームただ1ヵ国を除き、必ず負けて終わる。ワールドカップは長い予選期間を含め、すべての国が負けるために戦うゲームなのだ。
 もちろんたった一つの勝者になるために戦うのだけれど、本気で勝者を目指せるのは一握りの選ばれし国々だ。それもみんなわかっている。それ以外はタテマエで優勝を目指すとは言うものの、まずはその一握りに入りたいというのがホンネでしょう。そして一握りの国々は、どこも独自のサッカー文化を持っている。長い時間をかけて築き上げた勝利のスタイルと、一歩一歩真剣勝負を通して重ねてきた経験の歴史。
Photo_2  2018ロシア大会で日本サッカーは選ばれし国々の仲間入りへの貴重な体験をひとつ積み上げたと思う。無力感に打ちひしがれるだけという敗退も多いけれど、今回は未来への希望を見出したのではないでしょうか。それは勝者の文化を構成する大事な要素・リアリズムの概念を歴史に付け加えたから。
 グループリーグ第3戦、ポーランド相手に0対1の負けを選んでプレーした残り10分間。そして逆に、ベルギー戦で残り1分を切った場面でなぜショートコーナーを選ばなかったのか。リアリズムを考えるこれらの経験は未来に大きな財産になるはずです。美しく散るロマンからカッコ悪くても勝つリアリズムへ。日本サッカーが夢の実現へ一歩前進した大会でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年6月28日 (木)

世界でいちばん長い並木道

Photo_4
 総延長35.41km、ギネスブックに「世界最長の並木道」として登録されている道が日本にある。日光杉並木街道だ。植樹から400年近く経った杉の大木が約12,500本。高さ30mを超える見事な景観を作っている。これだけ大きくなると、もうすこし間隔をあけたほうがいいんじゃないかと思うほど、すきまなくびっしりと生えている。

Photo_5
 この道は昔の街道サイズだから狭いけれど、クルマも走れる。だから根元に重みがかかり樹勢が弱る杉もある。その対応策として道路の地下に大きな中空のコンクリートブロックを埋め込む工事を順次おこなっているそうだ。踏み固められる負担をやわらげ、しかも根は自由に伸ばせるように。これだけの並木だもの、ずうーっと後世まで残していかないとね。

Photo_6
 杉は空に向かって真っすぐに伸びていく姿から、神さまに近い木と考えられ神社に多く植えられている。また神さまは杉の木を伝って天井界と地上界を行き来する、という言い伝えもあるそうだ。東照宮にも杉は多い。家康の墓所の横には、願い事がかなうと言われる「叶う杉」もある。参道である日光街道の杉は、神となった家康公への捧げものだったのですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年6月25日 (月)

梅雨に咲くクチナシの花

Photo
 今年は梅雨らしい天気が続きますね。わずかに日差しが出た梅雨の晴れ間に、マンションの敷地に咲いているクチナシを撮影しました。ガーデニアとも呼ばれるアカネ科の常緑低木。学名はGardenia jasminoidesで、西南日本から台湾、中国、インドシナ半島に分布するそうだ。亜熱帯から熱帯にかけて自生する植物なので、寒さには弱い。植えられているのは野生種ではなく園芸品種のオオヤエクチナシ。

Photo_2
 クチナシは甘い香りがあたりに漂うので、おっ花が咲いたな、と気づく。春先のジンチョウゲ、秋のキンモクセイとともに独特な芳香が特徴だ。有名な香水にも使われているという。英国でケープジャスミンと呼ばれるそうだが、よくわかります。花のない時期もツヤツヤした濃い緑の葉が美しい。しっかり厚みもあり葉脈もはっきりくっきり見えて、まさに照葉樹林帯の木、という感じ。
  
Photo_3
 白い花のベルベットのような質感は、ちょっとモクレンに似ている。次々と花が咲くので、ツボミから茶色く枯れたものまで同時に見られる。それは便利なようでもあるけど、汚く感じられることも。またクチナシは秋には赤黄色い実がなって、これから抽出された色素が、たくあんや栗きんとんやラーメンの麺の天然着色料に使われている。けっこう身近な植物だったのだ。もっとも園芸品種のヤエクチナシには残念ながら実がならないそうで。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年6月 9日 (土)

ムーミン谷をおいしく味わう

Photo
 このラスク、ムーミンとムーミンママです。フィンランドの会社が販売しているクッキー型で型抜きをして作ったもの。もちろんクッキーも作れます。長年愛されてきたキャラクターたちだから、カタチだけでちゃんと誰だかわかるからたいしたものです。

Photo_5
 こちらに並んでいるのはクッキー版、ムーミン谷の愉快な仲間たち。カタチだけでも楽しいけれど、目鼻をペインティングするとさらに面白さが増す。ムーミン、ムーミンママ、ミイ、スナフキン、ニョロニョロ。ムーミン谷の住人たちが生き生きと動き出す(かな?)。

Photo_3
 チョコレート色とホワイトの2色、速乾タイプのチョコペンでデコレーションに初挑戦。これがなかなか難しい。線を引くためのチューブを押す力加減、特徴をあらわすための省略と強調。初挑戦でうまくいくほど甘いものではない。これはかなり練習しないと、です。

Photo_6
 ひとしきりお絵かきに没頭。寡黙になります、意地になります。そして、達成感がすごくあります。出来上がりの良し悪しにかかわらず。であとは食べるだけ、なのですが情が移って・・・。エイヤ!っと勇気を振り絞ってガブリ。どんな名店のお菓子よりおいしくいただきました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月29日 (火)

乾杯はイニエスタのワインで

Photo
 あのイニエスタが、ほんとに神戸へ来てくれた。数日前にネットでニュースが流れても、飛行機の中の写真を見ても、彼が日本の土を踏むまでは、とドキドキワクワクしながら待っていた。それがついに現実になりました。感激!感謝!感動! 中国やオーストラリアじゃなくてヴィッセル神戸を選んでくれて、ありがとう。
 ハートマークが散りばめられている物体はイニエスタ選手が所有するワイナリー、ボデガ・イニエスタのワインのコルク。このワインで乾杯したいねぇと言いつつ、まだ手に入れていない。

Photo_2
 ここにあげている写真は、2011年の夏にバルセロナの友人が「こんなワインが出たよ」とお土産に持ってきてくれたワインを撮影したもの。じつはその前の年、2010 FIFAワールドカップ南アフリカ大会でスペインが初優勝。決勝のオランダ戦は延長になり、イニエスタの見事なシュートでスペインが1対0で優勝したのです。イニエスタの印象がまだ鮮烈なときに、彼のワイナリーのワイン! へぇー、ワインづくりを始めたんだと感心し、ミディアムボディの赤をおいしくいただきました。赤と白のハートを組み合わせた可愛いマークが印象的でしょ。右下には彼のサインもある。

Photo_3
 銘柄名のコラソン・ロコとは「熱狂的な思い」という意味。ワイン造りに対する情熱を表しているそうです。HPを見るとカスティーリャのラ・マンチャ地方に2010年創立、とある。ということは、いただいたものは最初の年の作。貴重なものだったのだ。テンプラニーリョ種とグラシアーノ種のブレンド。
 コラソン・ロコで乾杯するのは、イニエスタがヴィッセル神戸の試合でデビューする日にしましょう。それはワールドカップ ロシア大会が終わってから。スペイン代表、もちろん日本代表も頑張ってください。それまでに手に入れておきましょう。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月26日 (土)

いずれアヤメかカキツバタ

Photo
 さわやかな初夏にふさわしい紫色の美しい花。シュッと伸びた剣のような緑の葉。アヤメもカキツバタも、いずれも負けず劣らず素晴らしい。どうやって見分けるか。草原に生えるアヤメと水辺に生えるカキツバタ、自生する場所が違う。尾形光琳の『八ッ橋図屏風』でも、水の表現こそ省略しているけれど橋が架かった水辺だ。

Photo_2
 アヤメは信州の奈川高原でも日当たりのいい草地に育っている。ところが池のそばに生えているアヤメがあったのだ。六甲森林植物園の池のそば。ヒオウギアヤメという種類で高山の湿地に自生するという。それじゃ、どこで区別すりゃいいんだ? どちらもアヤメ科アヤメ属。よく似ていてトーゼンだ。

Photo_3
 じつは決定的な違いがあるのです。植物園の学芸員さんに教えてもらいました。アヤメは草原に生える種類も水を好む種類も、花の元のほうに網目模様がある。これが見分けるポイント。アヤメ属のなかでは小さめですが、ちょっとゴージャスな感じがします。

Photo_4
 それに対してカキツバタには網目模様がない。その代わり、というのもヘンな言い方だが、花の基部に白い斑紋が入っている。シンプルでよりスマートな印象。だから光琳が描いた、というわけではない。在原業平の『伊勢物語』から題材をとっているので、燕子花(カキツバタ)である必然性があったのだ。
 
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月20日 (日)

ヒマラヤの青いケシが見頃!

Photo
 ヒマラヤの高山地帯に咲く神秘的な青い花、メコノプシス・ベトニキフォリア Meconopsis Betonicifoliaが六甲高山植物園でいま見頃を迎えています。美しい、おもしろい、珍しい植物がいろいろ見られるここの植物園でも、いちばんのスターかもしれません。「ヒマラヤの青いケシ」、名前もロマンを感じますからね。

Photo_2
 高さは60~70cm。思っていたより小柄です。標高の高いところに生えるので、あまり大きくなれないのでしょうか。花弁は基本的に4弁。まれに5弁や6弁のものもあるそうだ。花の時期が短いため、いままでは早すぎたり遅すぎたり、なかなかベストのタイミングで見に来ることができなかった。ところが今年はドンピシャ!大当たり!

Photo_3
 栽培されているのは約1,000株。砂地と岩で高山の雰囲気を模したロックガーデンに、それはそれは見事に花開いている。予想以上に花が多いのだ。園内の温室で育てた苗を、毎年毎年この場所に植えるそうです。ご苦労さま。ケシに限らずどんな花でも見えないところでいろいろご苦労があるのでしょうが。

Photo_4
 そしてこの一角は大スターを写真に収めようと、にわか撮影会場と化しておりました。立派なカメラを構え体勢を低くして一心不乱に神秘の花を狙う。皆さん根性がおありです。外へ出ると駐車場に観光バスが数台停車している。そりゃあ賑わうはずだ。開花情報をよく調べて来られるのでしょうね。ご苦労さまです。

六甲高山植物園

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧