2019年7月12日 (金)

ヤングコーンで知ったこと

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 この時期だけのヤングコーンあるいはベビーコーン。と書きましたが、この時期限定というのはつい先日知ったばかりです。店先でヤングコーンと表示された野菜を初めて見かけたのです。ヤングコーンは小さいながらもコリコリした食感がおいしい。中華料理の野菜炒めや焼きそばにはいつでも入っているから、初夏の一時しかないとは思いもしなかった。あれはどうも缶詰だったらしい。

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 買った店で食べ方を聞くと、「皮付きのままレンチンしても、オーブントースターで焼いてもおいしいですよ」とのこと。両方試してみましたが、どちらもおいしい。甘さはまだ弱いけれど、ちゃんとトウモロコシの味がする。しかも中でびっしりと実を包んでいるヒゲまで食べられる。そのままで、醤油バターで、オリーブオイルと塩コショウで。甘さより、新鮮な初夏の香りが魅力です。

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 よく食べるトウモロコシとは品種が違うのか、と思って調べてみました。そうすると盛夏に出回るいわゆるトウモロコシの未熟果だとわかった。いくつもできる実を摘果して、それぞれの茎で2本だけを大きく育てて出荷するのだそうだ。栄養分をそこに集中させるのか。ではトウモロコシはどんなふうにできるんだろう。そういえば知らない。信州をクルマで走っているとトウモロコシ畑かな?と思うところはあるけれど、実ができているのを見たことがない。あれはきっと家畜に食べさせる飼料用だろうと思い込んでいた。

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 でもススキのようなあれがトウモロコシだったのです。ただし雄花。雌花が実をつけ食用になる部分は、じつは先端ではなく茎の下部にできるというのだ。意外でしょ。米も麦も茎の一番上に実がなるから、トウモロコシもきっと先端に実があるハズ。これが間違いだった。中南米原産、コロンブスがヨーロッパに持ち帰り、世界中に広まった主要穀物。よく食べているのに何も知らなかった。お恥ずかしい限りです。

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2019年6月27日 (木)

もうハギが咲いてる⁉

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 気象庁はようやく26日(水)に近畿や中国地方が梅雨入りしたとみられる、と発表しました。統計を取り始めた1951年以降、最も遅い梅雨入りだそうだ。その影響かどうかわかりませんが、もうヤマハギが咲いてる。布引貯水池につながる階段の横の斜面で紫紅色の花を見つけました。ハギと言えば「秋の七草」のひとつでマメ科の落葉低木。漢字でも「萩」つまり「草かんむりに秋」と書くから、てっきり8月の後半から咲くものだと思い込んでいたけれど、そうでもないらしい。

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 6月から10月と花期は長く、満開がはっきりしないままだらだらと咲き続ける、と図鑑にも書いてある。英語でBush Clover。クローバーに似た形の葉で藪のように繁ることからのネーミング。そばに寄って観察すると、房状の花穂の下から順に上に向かって開花している。トラノオなども上あるいは先に向かって咲いていくから、房状の花はすべて穂のもとから先に向かって開花するものなのかもしれない。フジやニセアカシアも次のシーズンに確かめないと。

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 ヤマボウシが終わりに近づき、白い花が茶色っぽく変色し始めている。こちらは季節通りで正常な姿。なんの不思議もありません。ウツギやミズキなど初夏に多い白い花の時期が終わりを迎え、木の花が少ない季節に入ります。そんななか、山野草らしい控えめな風情と生命力にあふれた豊かさが万葉の昔から愛されてきたハギは、ネムノキやサルスベリなどの開花時期を挟み、(いい意味で)だらだらと長く秋まで咲き続けることでしょう。

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2019年6月24日 (月)

シーボルトと幻のアジサイ

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 どうなっているのでしょうか、近畿地方はいまだ梅雨入りしていません。でも梅雨時に鮮やかなブルーや紫、ピンクや白の花で目を楽しませてくれるアジサイは、あまり雨が降らなくても季節を忘れずきれいに咲いている。ヤマアジサイ、ガクアジサイ、ヒメアジサイ、セイヨウアジサイ。それにさまざまな園芸品種。その大ぶりで華やかな花、多彩に色が変化するさまなどが人気で、全国の公園や家庭の庭にもたくさん植えられている。


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 アジサイの名所の一つ、神戸市立森林植物園ではいまシチダンカが見頃を迎えています。幕末に長崎オランダ商館の医師・博物学者として活躍したシーボルトが著した『日本植物誌(フローラ・ヤポニカ)』に採録されているけれど、その後実際に見た人がいなかったなかった幻のアジサイ。それが1959(昭和34年)に六甲山中で「再」発見されたのだ。各地で植えられて可憐な姿を見せているシチダンカは、その木から森林植物園で挿し芽などで殖やされた子孫。

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 シチダンカはヤマアジサイの変種で10~15枚の装飾花(ガク)が八重咲きとなり、外側は大きく内へいくほど小さくなって星形に重なりあう。漢字の「七段花」は、この重なりあった様子をあらわす。八重も七段も数が多いことを意味する言葉なので、数字そのものにあまり意味はない。また雄しべや雌しべのある両性花は退化していて装飾花が咲く前に枯れ落ちるそうだ。だから自分で子孫を残すことはできない。こんな種がよく残っていたものだと思います。

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 六甲山系で摩耶山と再度山の間の奥に広がる森林植物園では、350品種、約5万株のアジサイが植えられ、次々に開花の時を迎えている。アジサイは日本原産でヨーロッパにわたって品種改良され、大正時代に逆輸入されたものが西洋アジサイだ、とか、土壌の酸性度アルカリ度で花の色が変わるとか、おもしろい話がいっぱい見つかる植物です。そしてドイツ人のシーボルトもまたヨーロッパと日本をまたいで波乱の生涯を送ったとても興味深い人物。興味は尽きません。

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2019年6月15日 (土)

ん⁉ これは気になる木です

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 え、この時期にこんな白い花? 何だろう? 兵庫県の三木市。田園地帯をクルマで走っていたら、見たこともない街路樹がずらっと並んでいる。幹の上に入道雲か綿菓子をのっけたような不思議な姿。日本の木じゃないのか? いろいろ調べてみたけどわからない。この道路は県道なので、兵庫県の道路を管理している部署に電話をして教えていただきました。

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 この木はメラレウカ・リナリフォリア。オーストラリア原産の常緑樹でフトモモ科メラレウカ属の植物だそうだ。英語ではスノー・イン・サマー。そう言えば樹冠一面に雪をかぶったようです。初夏の雪景色! フトモモ科はすべて木本で3000種ほどあるという。ユーカリやグアバやフェイジョア、香辛料の丁子(クローブ)やオールスパイスもフトモモ科。わりと暮らしに身近な植物でもあるのです。 

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 ちょっと寄り道ですが、フトモモ科という名称もまた気になりませんか。フトモモ科の植物は世界の熱帯、亜熱帯に分布。特に東南アジアからオーストラリアにかけて多いという。その名前は身体の太ももとは関係なく、中国名「プータオ・プータウ(蒲桃)」が沖縄方言で「フートー」となり「フトモモ」となったという。少し期待ハズレで残念な気もしますが・・・。

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 幹もド迫力のユニークさ。白い綿毛か羽毛のような柔らかな花とは対照的に荒々しい。盆栽の真柏の老木のように樹皮がめくれている、と思って見ていた。でも調べるうちに、その剝がれ具合はユーカリにそっくりだ!と納得。しかも堅そうなその樹皮は指で押すとスポンジのようにへこむらしい。そして針状の細い葉を多数つけるけれど針葉樹ではない。世界にはいろんな植物があるものだ。

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 この前の土日にでも作業されたのでしょうか、ちょうど田植えが終わったばかりの田んぼが広がる。聞けばこの辺りは、かの有名な山田錦の産地。ここに植えてあるのも酒米の王さま山田錦だそうだ。どこにでもある普通の田んぼがありがたく見えてきました。稲穂が黄金色に色づいた時期にも見に来たいもの。その時メラレウカ・リナリフォリアがどのように見えているか楽しみです。

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2019年5月25日 (土)

サラリーマン川柳の大賞は?

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 第一生命が主催するサラリーマン川柳コンクール。職場や家庭の日常をユーモラスにそしてシニカルに笑い飛ばす『サラ川』はますます人気です。1億総活躍社会や働き方改革など、サラリーマンにとっては「大きなお世話」的な掛け声が叫ばれるご時世。先日、第32回の優秀作ベスト10が発表されたのでご紹介します。

 1位 五時過ぎた カモンベイビー USAばらし (盆踊り)
 2位 いい数字 出るまで測る 血圧計 (とん吉)
 3位 メルカリで 妻が売るのは 俺の物 (島根のぽん太)
 4位 ノー残業 趣味なし金なし 居場所なし (リトルプー)
 5位 「やせなさい」 腹にしみいる 医者の声 (べごちゃん)
 6位 やっと縁 切れた上司が 再雇用 (アカエタカ)
 7位 手紙書き 漢字忘れて スマホ打ち (忘却の人)
 8位 下腹が 気づかぬ内に ひょっこりはん (のあ)
 9位 U・S・A 流行りにのれない まあいっさ (しん)
 10位 叱っても 褒めても返事は「ヤバイッス!」 (国語辞典)

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 昨年の9月から10月にかけて募集され、今年1月に優秀100句を発表。その中から10万7000人の人気投票で順位が決まったそうだ。だからちょうどその時期、DA PUMPの曲が大ヒットしていたという事情もあるでしょう、関連の2句がランクイン。このようにサラ川は時代や世相を映しているからおもしろい。過去の第1位作品を振り返っても、第4回「ボディコンを 無理して着たら ボンレスハム」、第14回「ドットコム どこが混むのと 聞く上司」、第21回「『空気読め‼』それより部下の 気持ち読め‼」などなど。それぞれ時代の雰囲気を思い出します。これから令和の時代。どんなサラ川が生まれるでしょうか。

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2019年5月19日 (日)

邪魔者あつかいの外来種

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 前回にちらっと触れたニセアカシア。別名はハリエンジュで、北米原産、マメ科の落葉高木です。日本には1873年に渡来。街路樹や公園樹、砂防、がけ地の土止めなどに植栽されました。河原や荒れ地にも適応し成長も早い。こんな特性が重宝されたからでしょう。でも1873年とハッキリした年がわかっているのに、誰がどのように持ち込んだのか、ネットでざっと見たところでは記載がない。新芽は和え物や油炒めに、花穂は天ぷらにと食べ方まで載っているというのに、残念です。

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 この時期まわりに甘い香りを漂わせるニセアカシア、外来種だけれど日本の上質なハチミツ生産に欠かせない植物なのだ。長野県ではなんと74%がニセアカシアを蜜源にしているという。そういえば梓川沿いに延々と続く群生は見事です。レンゲソウをほとんど見なくなった今、「アカシアはちみつ」は日本を代表する味だ。ところが、『我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト』に載っているのです。ただし危険の程度が低い「適切な管理が必要な産業上重要な外来種」に分類されている。役に立つから大目に見ましょう、と身勝手な分け方ですね。

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 我が国の固有の動物や植物を守り、生態系を持続するために『生物多様性基本法』という法律で、生物の保全について基本原則が定められている。先ほどのニセアカシアより急を要する「緊急対策外来種」に指定されているのが、例えばオオキンケイソウ。北アメリカ原産、キク科の多年草です。河川敷や新しく道路を拓いた斜面などに、最近よく見かけるようになりました。旺盛な繁殖力でカワラナデシコなどの在来種を駆逐してしまうことがわかってきた。

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 オオキンケイソウは観賞用として1880年代に日本に入ってきたという。花の時期は5月から7月。黄金色の美しい花を咲かせ、その形が鶏のトサカに似ていることから名付けられた。観賞用のみならず道路の緑化などに利用され、全国でさかんに植栽されました。しかし環境に悪影響を及ぼすことがわかると手のひら返し。いまは家庭で栽培しても罰せられる。人間の都合で持ち込み、時代の流れでもてはやされ、挙句の果ては悪者にされ排斥される。ちょっとかわいそうな気がしませんか?

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2019年5月16日 (木)

六甲山は虫の王国へ

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 サクラが散り、アセビが終わり、六甲山ではグリーンが鮮やかさを増してきました。そうなると虫たちの天下です。さまざまな大きさの蜂(ハチ)、虻(アブ)、蝶(チョウ)、蝿(ハエ)、蚋(ブヨ)、蟻(アリ)などがドッとあらわれて、まさに「虫」偏のオンパレード。山歩きには最高の時期ですが、虫たちがちょっとうっとうしい。ケムシやアオムシまで頭上の枝からいっぱいぶら下がっている。

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 「虫」偏の字を思い出してみると、あれ! 蛇(ヘビ)も、蛙(カエル)も「虫」偏だ。蛤(ハマグリ)や、蝸牛(カタツムリ)まで。漢和辞典で調べると、なんと「虫」はマムシの形からできた象形文字だそうです。近代の生物学・分類学が生まれる前の東洋では、人と獣、鳥や魚を除く他の動物はすべてひとからげに「虫」と考えていたようだ。現代の私たちが考える昆虫類よりずいぶん守備範囲が広い言葉だったのですね。

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 よくわからない動物。どこからか湧いてくるような生き物。理解しているもの『以外』は『虫』ということにしたのでしょうか。そういえば「腹の虫がおさまらぬ」とか「虫の知らせ」とか、動物どころかもっと抽象的な気持ちのようなものにも虫をあてる。昔はこんな感情や精神のありようも、何かわからない『虫』が作用していると考えたのでしょう。わかるもの『以外』と呼びながら、ムシできない存在。

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 大きなクマバチが飛び回っていたので何とか撮ろうとしましたが、ダメでした。当然のことながら、ハチはスマホでひょいと撮れるようなのろまじゃない。何回かシャッターを切ったうちで、かろうじて黒い点のように写っていた一枚がコレ。六甲山ではこれからニセアカシアがいっぱい咲き出し、甘い香りに包まれる。荒れ地やがけの崩落地にまず生えてくるニセアカシアは、ミツバチの大切な蜜源植物。ますます虫で賑やかになりそうです。

 

 

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2019年5月 1日 (水)

ステキな時代になりますように

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 このところの1カ月は「平成」の振り返りと「令和」への期待で日本中が大盛り上がりでした。4月27日、28日、29日と神戸北野坂で開催されたインフィオラータ。チューリップやパンジーなど色とりどりの花びらを道路いっぱいに敷き詰めて花絵を作るイタリア発祥のお祭りですが、今年は10作品の中で「平成から令和へ」と題された花絵が一番人気。ラグビーワールドカップ2019も、王子動物園のパンダも、長田の鉄人28号も、引き立て役に回りました。

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 「昭和」から「平成」に変わった日の早朝のことはよく覚えている。ごった返す新宿駅で昭和天皇崩御の号外を各紙集めて調布の大映撮影所に向かった。お正月明け早々からCM撮影の予定が入っていたからだ。しかも終わったのは真夜中の2時過ぎ。かの有名な「平成おじさん」のニュース映像もリアルタイムでは見てなくて、後日見たと記憶しています。30年も前の出来事だから確信はないけれど。

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 さて今日からは「令和」。新元号の初日は信州奈川、霧の中で静かなスタートです。元号が変わったからといって1日で何かがガラッと変わるわけではありませんが、どこか気持ちが改まって晴れやかに。大正ロマンや昭和レトロなどと聞くと、それがどんな時代だったか想像する手掛かりになります。「平成」もまたいい言葉があてられることでしょう。そして「令和」もステキな言葉で象徴される時代になりますように。

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2019年4月25日 (木)

アオキの花、ヤツデの実

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 六甲山ではヤマザクラが散りはじめ、ヤブツバキやアセビが終わりを迎えようとしています。美しいピンクのミツバツツジや炎のように赤いヤマツツジも咲き始めている。季節の変化を花で表現すると、そんな感じの春本番。寒くなく、暑くなく、ハイキングにはいちばん気分がいい季節です。ただし小さな虫たちもいっせいに現れて、うっかりしていると目や口に飛び込んでくるからご注意を。今回は普段あまり気にしなかった植物の話をふたつご紹介します。

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 まずはアオキ。ミズキ科の常緑低木で庭木にも使われる。冬枯れの山では緑の葉と赤い実の鮮やかなコントラストでひときわ目立っていました。森の中で大きな木の陰にひっそりと生えている常緑低木なので、ほかの木々が葉を繁らせる夏場は見逃してしまいがち。そんなアオキがこの時期に、赤紫色の小さく地味な花を咲かせている。ヤマザクラの花びらがヒラリヒラリと舞う季節にひっそりと。やはり冬の赤い実が晴れ姿でしょうか。気を付けていないと見過ごしてしまいます。


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 もうひとつはこれも庭木でおなじみのヤツデ。いま実が黒く熟しています。ヤツデはウドやタラノキ、コシアブラなどと同じくウコギ科だそうです。常緑樹でサイズも大きいから印象はまったく違うけれど。でもどれも小さな花が花火のようにはじけたカタチで咲くところが似ています。ウドやタラノキは8月ごろに花が咲いて秋には実が熟す。ヤツデだけは11月ごろ晩秋に花をつけ、春の今ごろ黒く実が熟す。理由はわかりませんが、きっと生存の知恵でしょうね。以上、小ネタでした。

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2019年4月10日 (水)

さくら満開、春うらら

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 ちょうど今、神戸ではソメイヨシノが満開です。摩耶山のふもとの桜のトンネルや生田川沿い、王子動物園や須磨浦公園など桜の名所はたくさんありますが、この前の土日はどこも花見客で盛況だったようです。この時期は季節の変わり目でお天気が不順なことが多いのですが、今年はうまくもって業者さんも喜んでいることでしょう。うちの近所にもなかなか立派な桜並木があります。まったく有名じゃないけれど、樹齢40年以上のソメイヨシノが咲き誇っている様は壮観だ。(ちょっと身びいき)

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 さてこのソメイヨシノ、すべて一本の原木から接ぎ木などで増やしたクローンだ、というのは有名な話。各地の開花宣言を出す標準木にソメイヨシノが選ばれるのも、同じ遺伝子だから科学的に意味がある。オオシマザクラを片親に、もう片親はエドヒガン系。「系」というのも、エドヒガンの仲間のどの種かはまだ不明だから。大きく整った花形をもつオオシマザクラと、葉が出る前に花が密生して咲くエドヒガンの性質を併せ持つソメイヨシノ。1900年に命名され、いまや日本の桜の8割を占めるそうだが、第二次世界大戦のあと爆発的に普及したという。意外に新しいのですね。

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 ソメイヨシノの本場というか生まれ故郷というか、お江戸は神戸より1週間ほど桜の時期が早い。だから目黒川も満開を過ぎて桜吹雪。緑の葉も出始めています。散った花弁が流れる川面もまた風流なものです。こんな状況ですが夜桜はまだまだスゴイ人出。明かりのついたぼんぼりが並らび、川沿いの店も屋台や露店を連ねてお客さんにサービス。ライトアップは10日までという情報もありましたが、昼間よりずっとにぎわっている。ただ今日10日は寒波の襲来で寒さに注意が必要です。

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 目黒川沿いで花びらのじゅうたんに桜の木の影が映っていました。昼間に撮影したのですが、まだ人に踏まれずキレイなままの花びら。桜にはこんな美しさもあるんだ、とうれしくなった新発見です。でもこれはギャラリーPAXREXで開催した森雅美さんの『翳』という展覧会のイメージが残っていてはじめて気づくことができたシーン。感謝です。

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 桜の開花と時期を同じくしてケヤキの赤茶色い新芽が出て、日増しにグリーンに変わっていく。この涼しげな黄緑も美しい。小さな葉がだんだん大きくなりグリーンも濃くなって初夏を迎える。ソメイヨシノの歴史と同様、植栽の樹種もその時代ごとに流行があり、関西でケヤキが増えだしたのは40年ぐらい前から。それ以前は街路樹では外来種のプラタナスやトウカエデが、公園や学校にはヒマラヤスギが多かったように思う。ケヤキが増えたのは日本の自然の美しさを大事にする傾向が強くなったことから。いいことだと思います。

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