2018年5月20日 (日)

ヒマラヤの青いケシが見頃!

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 ヒマラヤの高山地帯に咲く神秘的な青い花、メコノプシス・ベトニキフォリア Meconopsis Betonicifoliaが六甲高山植物園でいま見頃を迎えています。美しい、おもしろい、珍しい植物がいろいろ見られるここの植物園でも、いちばんのスターかもしれません。「ヒマラヤの青いケシ」、名前もロマンを感じますからね。

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 高さは60~70cm。思っていたより小柄です。標高の高いところに生えるので、あまり大きくなれないのでしょうか。花弁は基本的に4弁。まれに5弁や6弁のものもあるそうだ。花の時期が短いため、いままでは早すぎたり遅すぎたり、なかなかベストのタイミングで見に来ることができなかった。ところが今年はドンピシャ!大当たり!

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 栽培されているのは約1,000株。砂地と岩で高山の雰囲気を模したロックガーデンに、それはそれは見事に花開いている。予想以上に花が多いのだ。園内の温室で育てた苗を、毎年毎年この場所に植えるそうです。ご苦労さま。ケシに限らずどんな花でも見えないところでいろいろご苦労があるのでしょうが。

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 そしてこの一角は大スターを写真に収めようと、にわか撮影会場と化しておりました。立派なカメラを構え体勢を低くして一心不乱に神秘の花を狙う。皆さん根性がおありです。外へ出ると駐車場に観光バスが数台停車している。そりゃあ賑わうはずだ。開花情報をよく調べて来られるのでしょうね。ご苦労さまです。

六甲高山植物園

 

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2018年4月27日 (金)

シャクナゲの魅力を六甲山で

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 布引から山道を歩いて1時間半。神戸市立森林植物園のシャクナゲは、いまが見頃です。ツツジ・シャクナゲ園という区画に周遊路がめぐらされ、ヒノキなどの針葉樹の林の中に咲き誇っているピンクのトンネルを歩きながら、華麗な花を楽しめる。ひと山全部がシャクナゲの群生になっているのは珍しいのではないでしょうか。

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 シャクナゲは亜寒帯から熱帯山地まで広く北半球に分布するツツジ科の低木。そして常緑広葉樹にもかかわらず寒冷地でも育つ。特にヒマラヤ周辺にはたくさんの種類があるそうで、ネパールの国花にもなっている。日本でもツクシシャクナゲやアズマシャクナゲ、ホンシャクナゲやホソバシャクナゲなど5~6種類が自生しているそうです。

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 つやつやした葉には毒があり、食べると吐き気や下痢、呼吸困難を引き起こすという。動物に食べられないよう自分の身を守る知恵でしょうね。葉は丸まっていて裏が茶色。平たい葉で裏も緑色の園芸種(西洋シャクナゲ)とは明らかに違う。高山植物園で見たヒマラヤのシャクナゲは葉の裏がびっしり産毛でおおわれていました。

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 花の色はピンクの濃淡の諧調が無数にあり、一本一本みんな微妙に違っている。白い花もあって見飽きない。ツツジより大振りで華やかな花の群生が、すこし薄暗い林間にポッと明るい空間を作り出す。市街地の近くで深山の趣、森林植物園のこの季節ならではの喜び。見頃はあと2週間ほどです。

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2018年4月21日 (土)

和気町の藤公園が見事です

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 北海道から鹿児島まで、野生のフジが生息しない沖縄を除く46都道府県から約100種類、150本のフジを集めた岡山県和気町の藤公園。国や県が天然記念物に指定している有名なものが79種類、中国の空海ゆかりの寺や韓国からも収集されているそうだ。この種類の多さで『日本一』の藤公園と名乗っている。いろんな日本一があるものだ。

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 4月29日から5月12日までの2週間、ここで「藤まつり」が開催される。だから今はまだ見ごろ一歩手前ですが、それでも十分美しい。人混みにもまれるよりは、ゆっくり見物できる今のほうがいいかもしれません。フジはほとんどが薄紫の「藤色」ですが、すこし青味がかった藤色や赤味がかった藤色がある。それらに濃淡があり、微妙に見え方の違いがあっておもしろい。

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 煙るような紫色のなか、はっとするのが清楚な美しさをたたえたシラフジ。この立派なのは宮崎神宮からのオオシラフジだ。これは国指定天然記念物。宮崎まで行けば、親樹である日本最大のオオシラフジを見ることができるはずです。すこし暖色系のやさしい白。自然界のまさに自然な白は、人工的には再現できません。

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 ここ藤公園で初めて見たのが珍しいピンク色のフジ。静岡県豊田町からきたそうですが、こんな色のフジもあるんですね。いろんな発見があって楽しめる。これら150本のフジがあと1週間もすればもっともっと房を長くして、圧巻の景色になるのでしょうね。総延長500mの藤棚の下を散策しながら、全国のいろんな名藤を愛でるなんて、贅沢!

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 岡山県和気町は奈良時代の和気清麻呂の生誕地で、和気神社があるところ。藤公園は清麻呂の生誕1,250年を記念して、昭和60年に開園したという。紫も白もピンクも、どのフジも今が盛り。甘い香りをまわりに発散し、蜂をいっぱい呼び寄せて子孫繫栄を目指しています。役に立たない人間は、その営みのお相伴にあずかり眼を楽しませてもらいます。

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2018年4月18日 (水)

北海道では初夏を告げる花

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 いまリラが六甲のうちのそばで美しい花を咲かせています。冷涼な気候を好むこの樹は北海道では初夏を告げる花と呼ばれ、街路樹にもたくさん使われている。さっぽろライラックまつりも毎年5月中旬に開催されます。ライラックは英語で、フランス語ではリラ。わたしたちにはこのリラという名前のほうがなじみがあるかもしれません。花の時期からみると、やはり北海道より一か月季節の進行が早いようです。

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 リラはモクセイ科の落葉樹でヨーロッパのバルカン半島からクリミア半島にかけてが原産地だそうだ。明るい紫色、花弁4枚で十文字の花が穂状についた華やかな姿。あたりにはやさしく甘い香りが漂う。この香りはストレスを緩和する働きがあり、香水の原料にもなる。 
 この花は日本でもいろんな人に歌われているが、歌詞はほとんどがリラだと思う。ライラックは、日本語のリズムにのりにくいのでしょうか。

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2018年4月 9日 (月)

廣田神社のミツバツツジ

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 白っぽいピンク、紅っぽいピンク、紫っぽいピンク・・・。コバノミツバツツジは春の山へ行くといちばん目立つ花です。葉が出る前から咲きだすのと、群生して生えているのとで、あたり一面カラーの氾濫。パッと世界が変わるので、小さいころから強く印象に残っている。正式な名前も知らなくて、ただ「ツツジ」と呼んでいましたが。

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 コバノミツバツツジは葉が小枝の先に3枚付くのが特徴。そして西日本に自生する葉が小さいものを「小葉の三つ葉つつじ=コバノミツバツツジ」と呼ぶ。サクラより花の時期も長く、色も華やか。春が来た喜びにあふれています。サクラの儚さに美を見出すのが近代日本ですが、生きる歓びと湧き上がるエネルギーを素直に愛でる心も大切にしたい。

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 六甲山をはじめ近くの山々で普通に見られるけれど、この花の名所と言えば西宮市の廣田神社。兵庫県の天然記念物にも指定されている、それはそれは見事な群落です。2万平方メートルの境内一帯に約2万株が見られるという。高さは2~3mで、樹齢200年を超える木もあるそうだ。本殿の裏の小高い丘に向かってつけられた散策路は明るいピンクのトンネル。まさに春爛漫、気持ちがうきうきしてきます。

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 この廣田神社は兵庫県第一の古社だそうですが、阪神タイガースが開幕前に必勝祈願に訪れることでも知られている。トラファンが多い関西では毎年テレビのニュースにもなります。今年も金本監督以下、選手スタッフ全員でお参りしましたが、さてそのご利益やいかに! よい結果が出るよう祈っておきましょう。

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2018年3月28日 (水)

早春の花咲く高山植物園へ

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 春の訪れを告げる早春の花々が鑑賞できる六甲高山植物園。学芸員さんの解説を聞きながら、園内を見て回る。きれいなピンク色したカタクリの花が咲いています。ちょっとした群生も見られてうららかな春を感じる。カタクリ粉は元はカタクリの根から作っていたが、いまはジャガイモやサツマイモのデンプンから作る。

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 梅の花によく似たバイカオウレンもまだ咲いている。キクザキイチゲ(菊咲一華)も薄紫色の可憐な花をつけている。菊に似た花を一輪だけつけることからのネーミング。また雪割草とも呼ばれ、新潟県の県花に指定されているオオミスミソウ(大三角草)。冬の雪の下でも枯れない常緑の葉が三角形をしていることから名づけられた。英語名は三角形の葉を肝臓に見立ててLiver leaf だそうだ。

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 小さく儚げで可憐な花が多い早春の山野。そのなかで異色なのがザゼンソウ(座禅草)。まるでダークサイドの生物のような暗い色味、大きく不気味な姿。でも名前の由来が、「お坊さんが頭巾をかぶって座禅をしている姿だということ。失礼いたしました。それぞれの花にまつわる雑学も交えてわかりやすく説明してもらえるガイドツアーはとても楽しい。また違う季節に参加したいと思いました。

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2018年3月25日 (日)

神戸もソメイヨシノ開花宣言

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 23日(金)に神戸海洋気象台がサクラ(ソメイヨシノ)の開花宣言をしました。平年より5日、昨年より11日早いそうだ。神戸の場合、王子動物園にある標準木で5輪咲いているのを確認したら宣言を出すという。気象台の職員が目で確かめる。東京は3月17日に開花。こちらは靖国神社に標準木がある。

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 ソメイヨシノは江戸時代末期にオオシマザクラとエドヒガンザクラを交配して作られた樹種で、自己繁殖力はない。だから挿し木や接ぎ木で増やす。つまり全国の公園や街路樹でふつうに見られる「サクラ」は、すべて遺伝子が同じ。クローンなのです。しかし同じ遺伝子だといっても個体差はあるようで、並んで植えられていても開花の時期は少しずつずれる。だから気象台も毎年同じ標準木を観察して、開花宣言を出す。

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 今年はいつもより早く咲き始めたソメイヨシノ。満開まではあと1週間ぐらいでしょうか。この暖かさだと、もっと早まるかも。それに対して、いま満開なのがレンギョウやユキヤナギ。ま、これらはサクラより花期が長く、ながらく目を楽しませてくれる。悪く言えばだらだらと咲き続ける。あまり感動が強くない。インパクトが弱いのですよ。

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 サッと咲いてサッと散る潔さが愛でられるソメイヨシノは、成長は早いけれど寿命が短い。わずか60年の命。ヤマザクラなら樹齢300年や500年、なかには1000年以上のものまで生きているというのに。やはり自然の力にはかなわないのでしょう。でも人工か自然かなんてどうでもよくて、この時期になると気分が高揚します。花見、花見と騒ぐのは日本人だけらしいけど、やはりいいものですね。

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2018年3月21日 (水)

ハクモクレンが満開です

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 元町の大丸の向かいに植えてあるハクモクレン。もう満開です。でも枝を刈り取られてすっかり小さくなってしまいました。電線に架かるようになったからでしょうか? 貧相になってかわいそう。六甲登山口のハクモクレンも電柱や電線を覆い隠すように枝を伸ばしているけれど、どうするのでしょう。

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 うちの近所でも神戸大学や松蔭女子大にハクモクレンが植えられている。元町の高架に近いほうにはコブシもある。これらは阪神淡路大震災のあとに植えられたものです。「白い花は亡くなった人の霊を慰める」と言われることから、建築家・安藤忠雄さんの提唱で始まった、ひょうごグリンネットワーク運動。全国からの募金やボランティアのおかげで、神戸は今年も白い花咲く春を迎えることができました。

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 今年は何年ぶりかの猛烈な寒波が襲来して「寒い冬」のイメージでしたが、3月に入ってから急に暖かくなりました。沈丁花のほのかな香りが漂っています。東京は早くもソメイヨシノが開花。神戸も例年よりだいぶ早くなりそうですね。ツボミもふくらんでいます。たくさんの生命が芽吹く春本番は、すぐそこまで来ています。

 

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2018年1月10日 (水)

六甲山上は雪景色

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 六甲山を油コブシから登って、全山縦走路を東へ最高峰を目指す。ガーデンテラスを過ぎて細かいアップダウンが続く北斜面に入ると、しっかり雪が残っている。陽当たりが悪いので階段も凍結したままだ。登りは大丈夫だが、下りはちょっと危ない。簡易アイゼンをつけて安全を期す。運が良ければ、美しい樹氷が見られるのもこのあたり。

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 山頂に近いところのクマザサは美しい。標高か、気温か、湿度か、なにが原因かは知らないけれど。中腹までのクマザサは色も枯れたように悪く、隈(クマ)もはっきりしない。
 最高峰は1992年まで米軍の通信基地があり、立ち入ることができなかった。返還後もだだっ広い空き地(施設跡?)のまわりに木がたくさん茂っていて、まったく見晴らしはなかった。最高峰に入れると聞いて登ってきた人は、みんな失望したものだ。

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 それが1年前か2年前にじゃまな木が伐採され、東、北、西方面250度近いパノラマビューが楽しめるようになりました。摂津から丹波や播磨まで見渡せる。海側は以前と同じく少し下の展望台から。山頂直下を山上自動車道が通るので、休みの日は四季を問わずハイカー以外の観光客も多い。小さな子どもたちもそり遊びや雪遊びを楽しんでいます。

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2018年1月 1日 (月)

おおいぬ座で輝くシリウス

     おおいぬ座のシリウスは、
     天空でいちばん明るい星
     地球から8.6光年 遠いのか、近いのか?
     ホットワイン片手に夜空を眺めるしあわせ

2018

 世界ではいまも戦闘が行われ、飢えや病に苦しむ人がいる。地球温暖化による異常気象の頻発。ますます拡大する貧富の格差。ホモサピエンスはさまざまな経験を積み、学習をして、より良い社会を作ろうと努めてきたはずなのに・・・まだまだ学び足りないのでしょうか。年の初めにはもっと希望にあふれたご挨拶をしたい。そう思いつつ、ひとこと申し上げないわけにまいりませんでした。正月早々のネガティブな記事、お許しください。
 今年の個人的な目標、あるいは願望です。ささやかなしあせを感じる力を磨くこと。日々生きる喜びをかみしめること。そんなことを自由にわがままに追求できる世の中になればいいなと思います。2018 良い年でありますように。
 
 

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