2009年5月31日 (日)

オススメ「豪華客船」見学パート2

豪華客船コスタ・クラシカ(COSTA CLASSICA)の丸窓 5/3の記事で予告していた、豪華客船コスタ・クラシカ(COSTA CLASSICA)fromイタリアを見てきました。評判通り、とっても美しい船でした! 真っ白の船体に並ぶ丸窓がなんともアートしている。「Lysergic Acid Diethylamide」(ダミアン・ハースト)みたいな窓、窓、窓。カラフルなカーテンを付ければ、あのドット・パターンの巨大版! 面白いでしょうね〜。
「Lysergic Acid Diethylamide」Damien Hirst
 今回は出港時間に合わせてポートターミナルへ。すると、京都などへ行っていたと思われる観光バスが続々と到着。大量の外国人たちが乗船していきました。豪華客船ですから、当然年配の方が多いのですが中には(ASローマの)トッティ似のイケメンも。若くして時間もお金も美貌も手にする人がいるもんですね・・・。しばらくするとデッキから紙テープ投げ。テレビや写真でしか見た事無かった光景です。何本ものテープが行き交い、いよいよ船出。ボ〜ッボ〜ッと汽笛が鳴り、「SAYONARA〜!」と甲板の人達が手を振ります。お見送りの人達も応えます。「さよ〜なら〜!」。
 港から港へ。彼らは、何度もこのような別れを経験しているのでしょうか。「SAYONARA〜!」港を離れたら、あの丸窓の部屋に帰って一息つくのかな。いつか船を降りる時が来て見送ることになったら、やっぱり自分の過ごした丸窓を眺めるんでしょうか。
 コスタ・クラシカ。来月も神戸に来るようなのでまた見に行こうと思います(6/13入港・6/14出港)。

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2009年5月25日 (月)

南京町路地裏にベーグル専門店OPEN

ベーグルの新店!
 ベーグル。昨今の健康志向で流行りつつありますよね? いや、既に東京にはお店がたくさんあるから、神戸で流行るのも時間の問題でしょう、きっと。そんな中、PAXREXの至近距離に専門店が開店したのは嬉しいニュース! 5/21にオープンしたばかりの「navel」。いや、びっくりしました。そのコンセプトや、こだわりぬいたであろうその空間とベーグルの組み合わせに! なんとも大ヒット間違いナシ!な予感。きっと名所の一つになるでしょう。
ヴィンテージ・インダストリアル・ファニチャーがメチャ似合う空間 現在は1階のみの営業ですが2階、3階でカフェもオープン予定、とのことで待ち遠しい限りです。机やイス、シンクまで、いわゆるヴィンテージ・インダストリアル・ファニチャーがピッタンコに似合う空間は神戸では有名な某氏が手掛けたとか。もちろん、ベーグルも美味しいです。どんどん新しいメニューが出るようだし、飽きがこないであろう絶妙なテイストです。世間ではドーナッツ・ショップがブレイク中ですが、より健康的で、パンとしてもおやつとしてもOKなベーグルですから、きっと波は来るんでしょうね。Bagel navelそこへきて、この「navel」ですから、大いに期待したいところであります。売り切れ次第販売終了らしいので、早めの時間帯の来店をオススメします!

Bagel navel
神戸市中央区栄町通2丁目7-7
パンニャンビル
Tel. 078-392-1123
11:00〜 不定休

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2009年5月 3日 (日)

オススメ「豪華客船」見学

全長238mのフォーレンダム(VOLENDAM) 港町、神戸には現在も国内外の大型クルーズ船が発着します。それも、とてつもなく大きい船が。昨日は、そんな貴重な日でした。
 ポートターミナル(ポートアイランドと三宮の間にあるターミナル)に出かけて見学したのは、オランダからやってきたフォーレンダム(VOLENDAM)。全長238mという大きさは、まるで一つの街が浮かんでいるかのような迫力! ポートターミナルから間近に見られますその大きさに驚くと共に、航路を想像して「この船がカナダまで行くのか〜。私もいつか・・・」と妄想。いや、実に楽しい時間を過ごせました。ちょっとしたイベントなので、オススメの神戸観光であります。
 豪華客船と言えば、思い浮かぶのはタイタニックですよね、やはり。さて、タイタニックの大きさはどれぐらいだと思います? ちょっと気になったので調べたら、なんと! 269mだそうです。この日私が見たフォーレンダムより30m以上も大きい・・・。カッサンドル「NORMANDIE」(沢木耕太郎『深夜特急』の表紙でも使われました)おぉ。そして、私が個人的に豪華客船として思い浮かぶのは「ノルマンディー」。カッサンドル(フランスのアーティスト)のポスターが好きだからなのですが、なんと、ノルマンディー号の全長は313mだったそうな! 驚きです。
 カッサンドルが「NORMANDIE」を制作したのは1935年。ノルマンディー号はその美しさから“動く芸術品”と言われたそうですが、当時と現在とでは、客船の役割は変化しています。最先端だった乗り物が、今では特別な“時間”を楽しむ乗り物に。当然、アーティストが作品のモチーフにするにも、出港したフォーレンダム。カナダ・バンクーバーまで行くみたいです捉え方も違うはずです。現代において、豪華客船をテーマにアートを制作するとしたらどんなものになるんでしょうね。
 ともあれ、単純にその大きさを間近に確認するだけでも楽しいですから。
 次回の大型船情報としては、5/29(入港)-30(出港)のfromイタリア、コスタ・クラシカ(COSTA CLASSICA)。全長221mだそうな。

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2009年5月 1日 (金)

ポジ袋、ビューアー、マウント・・・

いつか手に入らなくなる!?ポジ袋&マウント 冷蔵庫などに貼れる「アート・マグネット」について以前お伝えしましたが、新シリーズが加わりました。森雅美さんの「FLORA」です。
 今回のシリーズももちろん、ポジ袋に入っています。これもこだわりの一つなので、出来る限りポジ袋を使用したいものです。
「出来る限り」と言うのは、いつかポジ袋を使用できなくなる時がくるのかな?と思うからです。
 ご覧になった人から「うわ〜、懐かしい」とか「まだあるの?コレ」といった声を聞きます。それもそのはず、写真が銀塩からデジタルに移行していき、「アート・マグネット」の新シリーズ・森雅美さんの「FLORA」フィルムに関連する備品、つまりポジ袋やマウントなどの出番がとても少なくなってきていますから。
 私(しょう)が2001年に出版社に入った頃、フィルムが主流でした。カメラマンさんから納品されてきたフィルムをビューアーに乗せ、ルーペで確認。ダーマトグラフで印を付けていって、その後ピンセットとハサミを使って切り出す。8年前、主流だったそのような作業は、今では納品=CD-ROM(orDVD)になり、確認はPCの画面になっています。これは本物(!?)の作品
 たった8年でこれだけ変わるのか〜、という印象です。じゃ、次の8年でどうなるの?とも思います。
 もちろん、アート作品としてのフィルム写真は存在し続けるでしょう。しかし、それはホントに特殊なことで、プロのカメラマンでも「デジタルしか知らない」という時代が来るのかもしれません。「ポジ袋? 何それ?」と言われるような日が・・・。

ギャラリーPAXREX
「地上の花、天上の花」写真展
5/1(金)〜5/31(日)
11時〜19時(水曜定休)

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2009年4月25日 (土)

NEW OPEN@栄町「カフェ併設の雑貨店」

「アイダ」カフェのフレーバー・ティー(オールド・パイレックスのカップに入っています) 「栄町の雑貨屋さん」と言えば、お気に入りのお店があります。PAXREXの隣の隣(つまり神戸海岸通郵便局の隣)にある「VISIONS COAX」。シンプルでいて面白いデザインの雑貨や家具がたくさんあるので、ちょくちょく立ち寄るお店です。
 2週間ほど前でしょうか。VISIONS COAXの入口横に「2階に雑貨&カフェOPEN」の張り紙を見つけたのは。同じビルに更に雑貨店!? しかもカフェ併設!これは要チェック! で、早速行って来ました。1階は「ヴィジョンズ・コークス」、2階が「アイダ・ウィズ・ カフェ・ KOBE」オープン日だった昨日に。
 名前は「AIDA with CAFE KOBE」。神戸だとハーバーランドに「AIDA 神戸」があって、他にも梅田や広島にも支店があるようです。
 階段を上ってお店に入ると乙仲通に面した窓側に雑貨コーナー、反対側にカフェスペース。雑貨はヨーロッパやアメリカ、アジア、いろんなテイストのグッズが並んでいます。
 せっかくなのでお茶でも、とカフェコーナーへ。ふむ。メニューを見ると、15時までランチをやっているそうな。しかし、この日の私が惹かれたのは、PYREX(パイレックス)のカップに入ったドリンクたち。パスタなどのランチもありますPYREXとはアメリカの古いメーカーなのですが、オールドPYREXと呼ばれる何十年も前に生産されたものは特にデザインが良くて私のお気に入りなのです。そんなこんなでフレーバーティーのマンゴーをオーダー。嬉しかったのはポットで出て来たこと。空のPYREXを眺めてから自らお茶を注ぎ、香りを楽しみ、飲む。コレがイイんですよね〜。味のほうは、ジューシーで甘いマンゴーの香りでリフレ〜ッシュ!美味しいです! そしてやはりオールドPYREXが味を引き立ててます〜。イイな〜。またランチも食べに来よう。
 ひとまず、PAXREXから徒歩数十秒の新店報告でした!(PYREXとPAXREX・・・紛らわしいですね・・・)

AIDA with CAFE KOBE
Tel. 078-321-2048
神戸市中央区海岸通2-4-14 2F
11:00〜20:00

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2009年4月19日 (日)

ランチタイム、神戸の春

 新緑がキレイな季節ですね。神戸に暮らしていると、六甲山の色合いでも季節を感じます。市街地に少し遅れて咲く桜が、明るい緑色の山々にピンク色を添えています。「トゥール・ドール」のランチ
 たまには、少し贅沢なランチも良いかな?と出かけたのは諏訪山のフレンチ「トゥール・ドール」。観光名所でもあるヴィーナスブリッジのすぐそばにあるレストラン。
 ここへ行くには再度山ドライブウェイを使って、山の中を抜けます。車で5分ほど走ると、諏訪山展望台の駐車場に到着。階段を上ると神戸の町並みを見下ろせる展望台。そこから伸びる螺旋橋がヴィーナスブリッジで、カリフラワーのスープ展望台のすぐ西側に「トゥール・ドール」はあります。
 この日のランチはカリフラワーのスープと鰆のジャガイモ包み焼きでした。見た目も楽しめる料理と、窓からの景色との組み合わせは春ならではの鮮やかさがあって贅沢な時間を過ごせます。
 食事はもちろん、それまでのプチ・山中ドライブと街の景色と。トータルで神戸の良さを満喫できる、景色がイイのです!ちょっと贅沢なランチタイム。オススメです。

トゥール・ドール
神戸市中央区諏訪山公園展望台
Tel. 078-241-0168
11:30~22:00(LO~21:00)
年中無休

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2009年4月15日 (水)

南京町の「興隆春風祭」

南京町広場で開催中の興隆春風祭 パーヤとの神戸観光以来、我が街賛歌が続いている「かぜくさ便り」です。
 ツトトトッテンテン♪ツトトトッテンテン♪ 今月、南京町広場はいつにも増して大賑わいです。「興隆春風祭」と題して毎週日曜日に獅子舞や太極拳などのイベントが開催されているのです。先週、観に行ったのですが「やっぱりイイなぁ、南京町は」と。チャイナタウンの規模としてはそれほど大きくないんだけれど、コンパクトでカワイイ。これは西安門神戸に暮らして長いから龍の舞とか何回も観ているのに、龍のPOPな色使いとか、あの独特な中国楽器の音とか、飽きませんよね。あと、屋台のお兄さん、お姉さんの呼び込み。「おいし〜いチマキいかがですか〜♪」と外国人っぽい日本語が音楽みたいに聴こえる時があって、却って魅力的。
「興隆春風祭」。南京町広場で今週末も開催してますから、ぜひぜひ観に行ってくださいな。そうそう! 南京町広場と言えば、少し前に「神戸バーガーOPEN」と紹介したのですが、現在はありません・・・(移転準備中のようです)。不思議なことに、同じ場所に「トルコ・アイスクリーム」の店が復活しています。神戸バーガーから元の、のび〜るトルコアイスへ以前と変わらず、のび〜るアイスクリームをトルコ人(だと思われる)が販売しています。まるで神戸バーガーが幻だったかのようにトルコ人が「のび〜る♪」のパフォーマンスをしています。

興隆春風祭
開催日:今月中の日曜
場所:南京町広場

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2009年4月 1日 (水)

冷蔵庫でミニ展覧会はどうですか?

今回は私・しょうが超オススメ!PAXREXの新グッズをご紹介します。冷蔵庫に貼れる「アート・マグネット」
 美術館を訪れる際、展覧会はもちろん、ミュージアムショップを覗くのも楽しいですよね? 私は大好きです。MoMA(ニューヨーク近代美術館)が「日常で使えるアート」をコンセプトにして、Design Store(表参道にもありますね)を展開していますが、絵画や彫刻、写真等のアート作品でなくても、日々の生活に潤いをもたらしてくれるようなモノがあると思うんです。関西だとサントリーミュージアム[天保山]のショップが面白いですよね。
 さて。PAXREXです。これまでのグッズで評判が良かったのはPECHU作品展「宇宙と金魚と天使」でのPECHUシール。透明なので、窓に貼れば光り輝いてオリジナル作品とはまた違った美しさが楽しめるものでした。今でも大人気です。細かい線画なのでA4というサイズがちょうど良いし今回の展覧会からの新グッズたちです「宇宙」の広がりとか、「金魚」が水中をトロんと泳いでる感じなどが「透明シール」と相性ピッタリ!のグッズであります。
 さてさて、現在開催中の「ゲーテが見た植物園」。今回のグッズは「アート・マグネット」。イタリア・パドヴァの植物園で撮影された作品たちを生かすにはどんなグッズが適当か?  PAXREXオーナー・ひろパパは考えたのです。オリジナル作品を飾るスペースがなくても「日常で使えるアート」。PECHUシールは窓。他にスペースは・・・あれこれと探して、行き着いたのが「冷蔵庫」。冷蔵庫に貼るマグネットって案外、ポジ袋に入れているのもちょっとしたコダワリ気に入るものがない(私としては)。そう!冷蔵庫やオフィスのスチール家具で展覧会を(小さくても)再現できたらイイ! ちょっと殺風景な空間にアートの風を吹かすことができるかも! そうして誕生したのが今回のアート・マグネットなのです。(これまた)小さなこだわりとしては、それぞれ、ポジ袋に入ってます。カメラマンの方は気づく人もいて、パッケージ(?)もイイ感じ。
 窓、冷蔵庫・・・次は? 日常使いのアートを楽しめる、グッズ開発にも期待が高まります。

ギャラリーPAXREX
ゲーテが見た植物園
奥脇孝一ゼラチンシルバープリント写真展
3月27日(金)〜4月26日(日)
11時〜19時 水曜定休

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2009年3月28日 (土)

昨日のベストドレッサー賞はMr.D&G!?

今回は昨日PAXREXで開かれたイタリアンなパーティーのことを私・しょうがレポートします昨日のパーティーで出された料理の数々 昨日は「ゲーテが見た植物園」展の初日。関係者を招待してのパーティーが開かれました。イタリアンな食事とワインも出たのですが、驚いたのは奥脇夫人によるテーブルコーディネイト。今回の展覧会に合わせて、植物園をイメージさせる葉が敷かれ、その上に様々なカナッペが並んでおりました。紫のジャガイモを使ったディップなど色もキレイで、とても楽しめました。いや〜、いつもいつも奥脇夫妻のファッションセンスの良さに感心させられるのですが、テーブルコーディネイトにも脱帽です。
 ファッションセンスと言えば、昨日は他の来場者もスゴかったんです。100人近くの人が来て頂き、とても賑わったのですがオシャレな人がホントにたくさんいました。それもそのハズ、デザイナーさんや、スタイリストさん、カメラマンさんなど、いわゆるクリエイティブな仕事をされている方ばかりなので、それぞれに独自のスタイルを持っていらっしゃる。ブランドモノに頼るのではなく、高価なモノも、そうでないモノも、見事に着こなしていらっしゃる方ばかり。皆さんのファッションチェックをするのがとても楽しかったのです。そうしてチェックしていくうちに、ふと思いました。今日のベストドレッサー賞を決定するとしたら、どの人だろうか?と。奥脇夫人はもちろん、この人も、あの人も外せない・・・。難しいな。
 と、そこで現れたのが、あるイタリア人男子。それまで全く候補に上がっていなかった(失礼!)のですが突如、浮上してきたのです。なんだか奇抜なデザインの腕時計をしていると思ったら「D&G」(ドルガバですね)のもの。へぇ〜、やっぱイタリア人やね〜、と話してたら、聞けばデニムのジャケットもジーンズもD&Gだとか。おぉ! さらにさらに、腰には燦然と輝くD&Gのバックル。おぉぉ! そして極めつけは下着(パンツ)。目がチカチカするようなピンク色の上にD&Gの文字が・・・。
 正直に言うと私は「同じ格好をしろ」と言われたら拒絶すると思う。イタリア人だからこそ許される(と思う)服装に「参りました・・・」と心の中で呟くと共に、決定したのです。私の妄想ベストドレッサー賞が。「君がチャンピオンだ」と。冷蔵庫に貼れる「アート・マグネット」です豪速球とホームラン・・・メジャーリーグのように痛快なコーディネイト(どんなコーディネイトだ!?)を見せてくれたイタリア人の彼。私は彼のことをもっともっと知りたくなってしまいました。
※右下の写真は新商品の「アート・マグネット」です(コレも大好評でした!詳細は後日また書かせてもらいます)

ギャラリーPAXREX
ゲーテが見た植物園
奥脇孝一ゼラチンシルバープリント写真展
3月27日(金)〜4月26日(日)
11時〜19時 水曜定休

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2009年3月24日 (火)

ミュンヘンの酒場を想う

 今回は、けいママと交代して私・しょうがPAXREXの近くにあるギャラリーヤマキ ファインアートで開催中の展覧会をレポートします。最初に言っておきますが、ものすごく見応えアリな展覧会です。
ギャラリーヤマキ ファインアートで「フローリアン・ズースマイヤー展」開催中です コミュニティーの在り方、帰属意識、人と人との関わりあい方・・・
 ギャラリーヤマキ ファインアート「フローリアン・ズースマイヤー展」で表現されるミュンヘンの風景を観て、私がそんなことを想像したのは、フローリアン・ズースマイヤーが描く、ミュンヘンの「酒場」をテーマにしたものだそうドイツの一都市の場面があまりにも人間的だったからだろう。
 展示されている作品は、ズースマイヤーが暮らすミュンヘンの「酒場」をテーマにしたものだそう。テーブルやイス、領収書のメモや、アナログレコードとタバコが散らばった机。写真のようなペインティング及びフロッタージュで表現される作品群の最初の印象は、映画『トレインスポッティング』のような、若者の満たされない欲求や、有り余るパワーみたいなものだった。だから、ズースマイヤーという人が40代半ばと聞いて少し驚いた。もっと若いアーティストだと思っていたから。超オススメ現代アートギャラリーですでも、解説文を読んで見直してみると、案外納得できる。一定量の人生経験、時代の変化を読み取る感性を要する作品なのだと。
 酒場の雰囲気や、そこで交わされる会話、人間関係といったことを記録しようとする動機は、過去への憧憬から来るものであり、失われつつある一都市の側面を表すもの。
 冒頭のイメージは、こうして出て来た。ミュンヘンという都市の酒場を想い、翻って日本の酒場を想像する。そこに、同列で比較できるコミュニティーを見いだせるだろうかと。今回の展覧会の作品には「人」は登場しない。でも、多分に人いきれを感じるのです。ギャラリーヤマキ ファインアートは元町商店街にあります
 感じ方、捉え方は人それぞれですが、これほど思考させてくれる展覧会は多くないし、このようなギャラリーが神戸にあることはホントに嬉しいことだと思います。毎月のようにスゴい企画をされているギャラリーヤマキ ファインアート、ぜひ行ってみてくださいね。

ギャラリーヤマキ ファインアート
フローリアン・ズースマイヤー展
3/7日(土)~3/28日(土)
11:00〜13:00、14:00〜19:00
定休日 日・月曜日
Tel. 078-391-1666
神戸市中央区元町通3-9-5-2F

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