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2023年11月27日 (月)

モダン建築祭で北野へ

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 11月24日(金)、25日(土)、26日(日)の3日間、神戸でもモダン建築祭が開催されました。港町神戸の記憶を受け継ぐモダン建築が特別に公開されるイベントです。大阪や京都では開かれていましたが、神戸では初。普段は一般公開されていない建物・部屋を見学するため、パスポート片手に北野の異人館街へ向かいました。

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 北野メディウム邸(旧スタデニック邸)やシュウエケ邸はテラスが広いコロニアル様式に、屋根にはシャチホコが載っていたり、明治時代に日本に来て住んだ西洋人の趣味嗜好がうかがえて面白い。庭も芝生にソテツと松がバランスよく折衷された美意識。中華民國留日神戸華僑總會には、部屋の中に蒋介石の肖像画がある。

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 サンルームにはゆったりくつろげるソファが並ぶ。壁やサイドテーブルには錦絵や象牙の細工物が飾られている。テーブルセッティングも再現されていて、ヴェネツィアングラスが並ぶ。カーペットもたぶんペルシャの高級品なのでしょう。港町なので貿易で財を成す外国人が多かった。異人館はそんな人たちのお屋敷なのです。

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 異人館でフツーに見かける、手の込んだ細工の階段の手すりやドアノブ。今ではもう作れる職人さんがいない。アルミサッシの窓をはじめ、なんでも工場での大量生産になってしまった現代。わずか百数十年で、建築工法からディテールの技までこの変わりよう。建物を残すのはもちろんだけど、補修技術を残すのも大切ですね。

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 法隆寺や姫路城など国宝級の建築物は誰も保存に異存はない。しかし近代のモダン建築となるとそうはいかない。誰かが意識的に保存を考えないと無くなってしまう。すべて経済性だ。個人に押し付けるのは無理があるし、税金を使うのも難しい。このイベントがそんな問題を考えるキッカケになればいいなと願っています。

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