ひびのこづえ、夢の世界
もう会期が終わった展覧会でスミマセン。高知県立美術館で9月24日(日)まで開催されていた『ひびのこづえのワードローブ展』。「やはり」と言うべきか、「さすが」と言うべきか、サイコーにおもしろかった。舞台衣装やダンスのコスチュームを、イマジネーションを刺激するアートの領域に高めた彼女の作品世界を堪能できました。
一見お行儀よく並んでいる服は、よく見ると踊っています。
時には会場をはみ出すぐらい踊ります。
服を作る秘密や作った経緯も語ります。
みるだけでなく参加すると不思議で面白い衣装箪笥!ダンス!
ー ひびのこづえ
多種多様の布、ビニール、紙や網、プラスチック・・・ありとあらゆる素材が取り入れられたコスチューム。あふれる色が衝突し、時には融合する。カチッとした形態と、あやふやな境界。それらの根底には何物にもとらわれない発想の自由がある。そんな彼女の作品は、美術館に整然と展示するはだけでは、もったいないのだ。
だから会場として美術館を使うけれど、ダンス・パフォーマンスやワークショップなど立体的に展開する工夫が求められる。そこには観客も参加し展覧会のピースとなって作品は完結する。美術館キュレーターのセンスが必要になります。巨大な土蔵を思わせる立派な美術館に、ひびのこづえの夢の世界がよく合っていました。
ひびのこづえのワードローブ展
2023年7月29日(土)~9月24日(日)
高知県立美術館
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