いま話題の牧野植物園
NHKの朝ドラ『らんまん』で人気の牧野富太郎。高知が生んだ「日本の植物分類学の父」を顕彰するために開園された、高知県立牧野植物園へ行ってきました。五台山の起伏を活かした約8haの広大な敷地では、博士ゆかりの植物が3,000種以上も見られる。自然環境と調和した姿で維持する努力は、並大抵ではないでしょう。
それぞれの草や木には名札が付けられている。木立の奥の小さな草にまで細かく表示されているのは、驚きを通り越してあきれるぐらい。自然の中の植生はすぐに移り変わっていくハズなのに、名札のある位置にちゃんとある。こまめな維持管理は、まさに牧野博士の植物にかける執念が受け継がれているとしか思えない。
緑の中にうずもれたような牧野富太郎記念館 本館や展示館などの施設は、建築家・内藤廣の設計。打ちっぱなしコンクリートに木材を多用した設計が植物園にふさわしい。環境を邪魔せず、周りの自然に融合した素晴らしい建物が回廊で結ばれている。広い園内を巡って次々に現れる豊かな生態系を楽しみ、植物に癒される。
キューガーデンのような大温室には、熱帯ジャングルの珍しい植物がいっぱい。象の鼻に似た太いゾウダケ。人が乗れるオオオニバス。バニラやバナナやいろんな種類のヤシやシダ・・・。牧野植物園はさまざまな展示施設やシアター、植物研究交流センター、レストランやミュージアムショップなどを備えた巨大施設でした。
高知県立 牧野植物園
9:00~17:00
(年末年始 休園)
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