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2023年3月17日 (金)

やっぱりトップガンが好き

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 今年のアカデミー賞は『エブエブ』の圧勝に終わりました。『トップガン マーヴェリック』は音響賞のみの受賞。残念というよりも、まぁアカデミーはこんなもの。興行成績よりも、芸術性?や社会問題?や人生の深淵?など。オレたちアカデミー会員はキミたち一般大衆より意識が高いんだぞ、と見せなければいけないから?

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 1986年の前作から36年ぶり。世界的大ヒット作『トップガン』の続編です。アメリカ海軍のエリートパイロット養成学校「トップガン」。ある秘密任務の教官として、伝説のパイロット「マーヴェリック」が帰ってきた。トム・クルーズは渋いオジサンになっても、ファッションにバイクに、やることは現役バリバリの若者以上。カッコいい。

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 前作と同じくアメリカ海軍の全面的な協力のもと、戦闘機や空母もすべて本物を使って撮影。戦闘機のバトルシーンの迫力や、失神寸前までGに耐える顔のゆがみなど、もうこれ以上は望めない。美しい映像と音響。前作の後、海軍のパイロット志望者が激増したそうですから、2匹目のドジョウ狙いもあるかもしれません。

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 今回の任務は、ならず者国家が間もなく稼働させるウラン濃縮プラントの破壊。ターゲットは険しい渓谷の奥の奥、強力な防空網に守られた地下工場だ。このミッションに適しているのは、最新鋭ではないF-18。敵の次世代型戦闘機と空中戦になれば分は悪いが、レーダーや対空ミサイルをかいくぐって目標を攻撃するにはコレ。

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 戦う相手は誰か。何のために戦うのか。リアリティを持たせるためには重要な要素だ。だからその時々の世界情勢が反映される。敵地からの脱出に使うのは、なんと前作で主役の懐かしいF-14。これも昔の友好国が今は敵に回っていることを表す大事なポイント。そして若いパイロットにはF-14は古すぎて操縦できないのだ。

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 死と隣り合わせの戦場で繰り広げられる、コックピットの中のドラマ。つらい過去と向き合う、親子2代にわたる人間ドラマ。36年という時間の経過が物語に深みを与え、大きな感動をもたらします。派手なスカイアクションは見ものですが、それだけではない。ジョセフ・コシンスキー監督のこだわり抜いた演出が光る傑作だと思います。

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