ハチャメチャ三國志
1800年前、中国では「漢」が滅んだあと、「魏」「蜀」「呉」の3つの国が統一を目指して争っていた。日本でも小説や漫画、ゲームなど多くのコンテンツが作られ親しまれてきた『三國志』を、福田雄一監督が新解釈で描く歴史エンターテインメント大作。ギャグ満載、脱力系のヒーローたち。「三國志」ファンが激怒しそうな面白さです。
大泉洋が演じる劉備玄徳は、ボヤキっぱなし。ヤル気はないし、すぐ逃げたがる。でも酔っぱらった時だけ立派なことを言う。ムロツヨシの諸葛亮孔明は、鬼嫁の黄夫人(橋本環奈)に頭が上がらない。天才軍師と敬われているが、実態は嫁に教えてもらわなければ何もできない口先男。これで戦乱の世を生き抜けるのか。
小栗旬が演じる魏の曹操。稀代の英傑のハズが、単なる女好き。しかも短気で怒りっぽい。呉の孫権(岡田健史)は優柔不断で、他人の意見にすぐ感化されるダメ男。まぁロクな登場人物がいない。歴史書というのは基本的にいいことばかり書かれている。だから真実は意外と大したことないのかも。そんな説があってもいいか。
この映画、西田敏行が演じる歴史学者が語り部となり、自分なりの「三國志」を解説するという構成。だから正しいか間違ってるかは気にしない。エンターテインメントとして楽しいかどうかが大切なのだ。神格化された英雄豪傑も人の子。失敗もすればバカもする。出演者もハチャメチャに羽目を外してギャグや演技を楽しんでいる。
ドリフターズ的なノリで話は進み、「魏」軍 80万人 vs 「蜀・呉」連合軍 3万人という圧倒的な兵力差の「赤壁の戦い」へ。史実の通り連合軍が勝つのだけれど、なんとも締まりのないユル~イ展開。ほかの出演者も、渡辺直美、広瀬すず、賀来賢人、山田孝之、佐藤二郎、橋本さとし、城田優などなど豪華キャストが結集しています。
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