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2023年2月

2023年2月27日 (月)

レトロ建築と現代アート

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 趣きある洋館。懐かしの民家。レトロなビル。松本市内に残るこんな名建築と現代アートがコラボするマツモト建築芸術祭が、今年も開催されました。19の建築でアーティストが作品を展示し、2か所の会場でライブパフォーマンスを展開。冬の松本をアートで彩る3週間の芸術祭が、この調子で定着すればいいですね。

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 そのいくつかを紹介しましょう。大正時代に建てられた旧小穴家住宅。ヨット柄のステンドグラスや三角形の出窓など、モダンなデザインが随所に取り入れられている。中にはカラフルな円形のライトが並ぶ絵画や、ピンクに塗られた石ころが転がった縁側。鬼頭健吾の作品が和室を宇宙的な不思議空間に変えている。

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 旧開智学校のそばの旧司祭館。明治22年に宣教師の住居として建設された西洋館だそうです。屋内には岡本亮の「CALMA」というタイトルのインスタレーションが。人類の過去の記憶から未来へ残るであろうモノまで、博物学のアプローチで収集して展示。古い宗教的な空間に、アーティストの独特な世界観が繰り広げられる。

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 大小さまざまな動物の頭蓋骨を組み合わせたオブジェ。バイクや旅行用スーツケース。トランペットや8mmカメラ。福助人形やレーシングスーツ。鉱物標本や骨董の文物。狩猟、移動、信仰など基本的な行動原理から、人類の来し方と行く末を俯瞰しようとする岡本のアタマの中を、そのまま覗き見をしているようで興味深い。
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 オランダのデザインユニット、ドローグ・デザインの照明器具がおもしろい。牛乳ビンを集めたり、洋服ハンガーだったり、吊り下げランプを85個もまとめたり、美しくてユーモア感覚にすぐれた作品が、会場の旧三松屋蔵座敷(はかり資料館)によくマッチしている。市販のデザイン製品をアートとして見せるのはMoMAのようです。 

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2023年2月24日 (金)

カラダ探し、って?

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 クラスメートに無視され孤独な日々を過ごす女子高生の明日香。ある日、幼い少女と校内で出会い「私のカラダを探して」と声をかけられる。高校にいるはずのない子の不気味な言葉。不思議な出来事に違和感を覚えつつ、いつも通りの一日を終えようとしていた。しかし午前0時を迎えた瞬間、気付くと彼女は深夜の学校に!

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 夜の学校には明日香のほかにクラスメートが5人いた。そこに全身が血に染まった少女の幽霊「赤い人」が現れて、次々と6人を惨殺していく。キャッチ―なタイトルにつられて観た学園ホラー、羽住英一郎監督が実写映画化した『カラダ探し』がメチャおもしろい。原作は話題を集めたケータイ小説。恐怖。悲鳴。血しぶき。絶叫。

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 目が覚めると、前日の朝に戻って生き返っている。そしてまた同じように残酷に殺される。そんな「今日」の繰り返し。死んでも死んでも殺される。この無限ループから抜け出す方法は、バラバラにされたカラダの部分を校内ですべて探し出すこと。6人は夜になったら学校に集まり、協力して赤い人と戦いながら、カラダ探しに奮闘。

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 共通の接点もなく、理由もわからず選ばれた6人の高校生。夜になったら、探し、闘い、殺される。しかし友情が芽生えた彼らは、昼間には青春映画かこれは、というリラックスしたシーンも。グロテスクの合間にちょっと笑えます。ただしうまくバラバラ死体を集め終わったら、全員その間の記憶が消えるという。ちょっと悲しい。

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 ビビりの私でもホラーシーンの怖さには徐々に慣れてくる。しかしエンドロールの後に、とんでもないシーンがありました。ネタバラシはしませんが、それが一番怖いかもしれません。出演者は橋本環奈、眞栄田郷敦、山本舞香、神尾楓珠、醍醐虎汰朗、横田真悠。みんな個性的なキャラクターを血だらけで熱演していました。 

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2023年2月21日 (火)

まどろみの国で願いが叶う

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 夢の領域と現実の世界。その境界を越えて行き来するお話が、近ごろ増えてきましたね。フランシス・ローレンス監督の『スランバーランド』も、そんな夢の世界で大冒険を繰り広げるファンタジー・アドベンチャーです。うたた寝をしているうちに入り込む、奇妙で怖い世界。しかし願いを叶えるためには、そこへ踏み込むしかないのだ。

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 小さな島の灯台で父と暮らす11歳の少女ニモ。嵐の夜、愛する父が海で遭難死。独りぼっちになった少女は、気の合わない叔父に引き取られ、慣れない都会での学校生活。ある日、ニモは夢の中で見慣れぬ服装でツノをはやした男フィリップに出会う。彼は父の昔の相棒だという。これが、父に会いたいと願う冒険の始まり。

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  なんでも願いが叶うという宝を探しにスランバーランドの最深部へ。雪山で、空で、都会のビルで、そして海で。次のステージへと向かう扉を探して奮闘する二人。相当キテレツな状況や危険なワナにも、勇気を振り絞って立ち向かう。夢の中の幻影が崩れ落ちる表現。幻想的な映像美。SFX技術の進歩があってこその作品です。

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 孤独な少女の成長と自立の物語。父と娘の深い絆の物語。自分を見つめなおす叔父の再生物語。少女と叔父の和解の物語。いろんな要素が詰まった中身の濃い作品です。お子さま向けの軽いお話だと見くびって、失礼いたしました。父に出会えたニモが交わす会話には、人間の真実と人生の知恵があふれていました。

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 あまり強くは主張されないけれど、この作品で描かれている舞台は個人の「夢」が政府に管理されている未來。そこでは勝手に夢を見たら取り締まりの対象となる。夢見る自由人は犯罪者だ。治安を乱すから? リアルな生活だけではなく、アタマの中や夢の中まで介入してくる権力のありように警鐘を鳴らす映画でもあります。

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2023年2月18日 (土)

ハチャメチャ三國志

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 1800年前、中国では「漢」が滅んだあと、「魏」「蜀」「呉」の3つの国が統一を目指して争っていた。日本でも小説や漫画、ゲームなど多くのコンテンツが作られ親しまれてきた『三國志』を、福田雄一監督が新解釈で描く歴史エンターテインメント大作。ギャグ満載、脱力系のヒーローたち。「三國志」ファンが激怒しそうな面白さです。

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 大泉洋が演じる劉備玄徳は、ボヤキっぱなし。ヤル気はないし、すぐ逃げたがる。でも酔っぱらった時だけ立派なことを言う。ムロツヨシの諸葛亮孔明は、鬼嫁の黄夫人(橋本環奈)に頭が上がらない。天才軍師と敬われているが、実態は嫁に教えてもらわなければ何もできない口先男。これで戦乱の世を生き抜けるのか。

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 小栗旬が演じる魏の曹操。稀代の英傑のハズが、単なる女好き。しかも短気で怒りっぽい。呉の孫権(岡田健史)は優柔不断で、他人の意見にすぐ感化されるダメ男。まぁロクな登場人物がいない。歴史書というのは基本的にいいことばかり書かれている。だから真実は意外と大したことないのかも。そんな説があってもいいか。

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 この映画、西田敏行が演じる歴史学者が語り部となり、自分なりの「三國志」を解説するという構成。だから正しいか間違ってるかは気にしない。エンターテインメントとして楽しいかどうかが大切なのだ。神格化された英雄豪傑も人の子。失敗もすればバカもする。出演者もハチャメチャに羽目を外してギャグや演技を楽しんでいる。

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 ドリフターズ的なノリで話は進み、「魏」軍 80万人 vs 「蜀・呉」連合軍 3万人という圧倒的な兵力差の「赤壁の戦い」へ。史実の通り連合軍が勝つのだけれど、なんとも締まりのないユル~イ展開。ほかの出演者も、渡辺直美、広瀬すず、賀来賢人、山田孝之、佐藤二郎、橋本さとし、城田優などなど豪華キャストが結集しています。

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2023年2月15日 (水)

はじめての強盗です

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 モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・アーキン。3人のオスカー俳優が演じる仲良しじいさん。穏やかな老後を過ごしていたのだが、頼みの綱の年金がある日突然打ち切りに。40年間勤めた会社が買収され、年金は引き継がれないと通告されたのだ。住宅ローンは払えない。持病の医療費も工面できない。さぁ困った。

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 銀行へローン返済の相談に行くが冷たい対応。じつは会社消滅にその銀行も関わっていた。そこで銀行強盗をして本来受け取れるはずだった年金額を取り戻そうと計画。真面目で優しいじいさんたちに、そんな大それたことができるのか。ザック・ブラフ監督の痛快ほんわかコメディ。名優たちの爆笑シーンが見ものです。

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 試しにやってみたスーパーでの万引き。が、すぐにバレてお灸をすえられる。これではイカンと、闇のプロを見つけ出し、手ほどきを受けることに。体力づくり、アリバイ工作、逃走車両の手配、3分で事を済ませるシミュレーション・・・。トレーニングのかいあって80歳以上のジーサンズが、首尾よく銀行強盗に成功します。

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 原題の『GOING IN STYLE』は、流行りに乗っていく、カッコよくいく、というような意味だそうです。銀行へ相談に行ったとき、たまたま銀行強盗に遭遇。あまりの手際の良さに感動し、「自分たちも!」と思いついたから。オシャレですねぇ。邦題の『ジーサンズ はじめての強盗』は、程度の低いあんまりなタイトルだと思いました。

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 いくつになっても色っぽいアン=マーグレットや、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドク役クリストファー・ロイドなど、共演者も多士済々。気の利いたエピソードやディテールにも凝りまくって、良き時代のハリウッド王道コメディのような完成度。犯罪には違いないけれど、いろんな善意があふれるハッピーエンドに癒されます。

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2023年2月12日 (日)

オーストラリアの冒険少女

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 タイトルは『トゥルー・スピリット』。史上最年少、単独ヨットで世界一周に成功した16歳の少女の冒険物語が映画になりました。無寄港、無支援で、210日間の航海。本人ジェシカ・ワトソンが書いたノンフィクションを、サラ・スピレイン監督が映画化。さまざまな困難に打ち勝って夢を実現した少女と家族の感動ストーリーです。

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 アウトドア・ファミリーで育ったジェシカ。海も船も身近にあった。とはいえなんと12歳の時、ヨットで世界一周をしたいという目標を立てる。そして独りで押しかけ無理やり頼み込んだヨットの師匠ベンは、トラウマを抱えた気難しい海洋冒険家。知識や技術を教わった恩人でしたが、心の傷を抱えた孤独な人間でもありました。

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 ピンクレディ号という名のヨットで出発する直前まで、州政府には止められ、メディアには罵倒され、さんざんな目に合う。それは経験の少ない10代の少女が実行するには危険すぎる、という固定観念からくる批判。悩んだ末、娘の思いをサポートすることに決めた両親まで、非常識だと不当な非難を浴びる。ああ、挑戦者の宿命。

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 嵐に遭遇。荒れ狂う波に翻弄され、船室の壁にたたきつけられながら嘔吐するジェシカ。逆に無風が1週間も続くと、どうしようもない自分の無力と孤独感に苦しめられる。精神的に参ってしまうのだ。ただ鏡のような海面に映る景色は、この世のものとは思えない美しさ。嵐も凪も、人間を鍛えてくれる。自然は人を強くしてくれる。

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 シドニーに帰り着く間際に遭遇した、けた外れの大嵐。転覆して海中に没したピンク・レディ号。さぁどうなるのか。船舶信号が途絶え、悲嘆にくれる家族のもとへ届いたジェシカの声。歓喜に変わる家族。師匠のベンも刺激を受け、自分自身の新たな人生に歩み出す。成功談だとわかっていても、ほっとして拍手を送りました。

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2023年2月 9日 (木)

スーパースターの真実

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 ポップアートの一般的なイメージは、明るく活気にあふれた、でもちょっと薄っぺらなアートという感じでしょうか。日本で使う「ポップな」という言葉も、本格的じゃない、軽い、そんな意味が込められている。それは「芸術」が何か深い真実を伝える高邁な営みだ、そうあらねばならぬ、という古典的な価値観がまだ生きているセイだ。

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 ウォーホルは社会や人生が抱える問題には無関心を貫く。しかも機械的な手法でアメリカの豊かさを表現。そしてファッションから言動、生活スタイル、そのすべてを自分自身でプロデュース。結果、20世紀アート界のスーパースターになりました。もしかしたら彼の最高傑作は『アンディ・ウォーホル』だったのかもしれません。

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 では、真実の彼はどこにいたのか。『頭蓋骨のある自画像』をご覧ください。頭の上にドクロが描かれている。『頭蓋骨』や『ギャングの葬式』シリーズ、『小さな電気椅子』シリーズや『十字架』。「ぼくは死を信じていない。起こった時にはいないから、わからないんだ」と言いながら、死にまつわるイメージの作品がことのほか多い。

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 ポップアーティストだけれど、軽快で明るいだけじゃない。創造のためのモチーフとして「死」を扱う。「エロス」や「ホラー」も同じ。そして彼独自の美的フィルターを通した絵画や映像が、生身の人間よりリアルで存在感がある。ウォーホルは自分をさらけ出すのがイヤだったのかもしれない。「ありのまま」は彼の美学に反するのだ。

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 その意味で『カモフラージュ』はシンボリック。迷彩の陰に本当の自分を隠す。真実はどうでもいいから作り出したイメージを見ろ。「表層だけを見ればいい、裏には何もないから」と語った彼は、半世紀先を見ていたのでしょうか。マスメディアやネットからの情報が氾濫する現代。フェイクも吞み込んだ、こんな見方がポップです。

アンディ・ウォーホル・キョウト
2023年2月12日(日)まで
京都市京セラ美術館

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2023年2月 6日 (月)

ポップアートの旗手

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 1970年代80年代のアメリカでは、アンディ・ウォーホルに肖像画を発注するのがセレブのステイタスになっていた。シルクスクリーンの同じ版を、ズラしたり色を変えたりして刷り、魔法のように多様な作品を生み出したウォーホルのアトリエ。映像作品の制作やロックバンドのプロデュースまで、文化シーンに大きな影響を与えました。

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 彼が作品の対象としたのはアメリカ社会に流布するポピュラーなイメージ、大衆的なアイコン。キャンベルスープ缶やコカコーラやドル紙幣、モンローやミッキーマウスをはじめ、ジャクリーン・ケネディやメディアを騒がせた悲惨な事件まで。当時の人々に人気のある、悪く言えば軽薄な、あらゆる分野のシンボルにおよんだ。

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 彼の作品を大量消費社会やマスメディアに対する批判と考える評論家もいる。しかし本人は、「ウォーホルのすべてを知りたいなら、私の絵と映画と私の表面だけを見てくれれば、そこに私はいます。裏には何もありません」と言う。表層を重視、内容は軽視するというこの言葉。彼が社会と時代を映す鏡に徹したことの証でしょう。

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 今回の展示でうれしかったのは、葛飾北斎をオマージュした『波』を見つけたこと。ほかにもダヴィンチに対してのオマージュ作品もある。彼にとっては過去の名作も、映画スターやロックスターと同じくアイドルなのでしょう。多くの人々に流布するポピュラーなイメージ。これをリアルに表現するのが彼のスタイル。では次回に続きます。

アンディ・ウォーホル・キョウト
2023年2月12日(日)まで
京都市京セラ美術館 

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2023年2月 3日 (金)

ウォーホルが出来上がる

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 ポップアートを牽引したアンディ・ウォーホルの展覧会。日本初公開作品100点以上を含む約200点がやってきました。昨年9月から始まっていたのですが、延び延びになってやっと終了間際に鑑賞。すると、なんとなんと図録が売り切れ。京都のみの展覧会なので増刷はしないとのこと。これはホント残念、ちょっと後悔です。

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 会場の京都市京セラ美術館は、1933年に開館した和洋折衷のクラシックな建物。それを青木淳と西澤徹夫がリノベーションし、2020年にリニューアルオープンしました。古典的な本体をできるだけ生かし、明るくモダンなガラス張りの部分を付加。新たな息吹を吹き込まれたミュージアムに、ポップなウォーホルはよく似合う。

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 この展覧会が面白いのは、ポップアートの寵児になる前の商業デザイナー時代の作品も多数展示されていること。たとえば金箔をうまく使った『翼のある妖精』や『孔雀』、『生け花』のシリーズなど。すでに後のポップアートの作品群につながる描写力やデザイン性が現れていて興味深い。そんな若き日に京都を訪れていたという。

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 1963年、マンハッタンに新しいスタジオを構える。その名も「ファクトリー」。多くのスタッフを雇い、シルクスクリーンの技法を駆使して工場のように制作し、スープ缶、コーラ、洗剤など大量生産されたモノを大量消費する時代を表現。そしてモンローやプレスリーなどの大スターも、同じく大量消費されるイメージと捉えていた。

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 ここにポップ・アーティストとしてのアンディ・ウォーホルが誕生する。1960年代半ばから70年代80年代を駆け抜けたウォーホル。銀髪のカツラ、ストライプのシャツ、ジーンズ、ブーツというスタイルで、自分自身も消費財としてふるまったその生きざまそのものが、優れたポップアートだった。続きは次回アップしますので、ヨロシク!

アンディ・ウォーホル・キョウト
2022年9月17日(土)~2023年2月12日(日)
京都市京セラ美術館

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