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2022年9月19日 (月)

伝説の戦場カメラマン

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 世界で最も有名な写真が、ロバート・キャパの「共和国派民兵の死(崩れ落ちる兵士)」。スペイン内戦の最前線で撮影した歴史に残る名作です。この作品はまた、謎多きことでも有名だ。沢木耕太郎さんがこの作品について克明に取材し、『キャパの十字架』(文藝春秋)という上質のミステリーのような本を書いているほど。

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 1913年ハンガリーのブダペストに生まれ、1954年インドシナ戦争で地雷を踏み、40歳の若さで没。数々の戦場から命がけで撮影した写真を新聞や雑誌に送り、世界の人々に衝撃を与え続けたキャパは、20世紀を代表する伝説の報道カメラマンです。本名アンドレ・フリードマン。ロバート・キャパはペンネームのようなもの。

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 ノルマンディー上陸作戦の第一陣に同行。最前線で銃弾、砲弾に身をさらしながら撮影した「D-デイ」シリーズは圧巻です。本人の手記『ちょっとピンぼけ』(文春文庫)でも詳しく書いている。戦争の残虐と非道を憎み続け、写し続けたキャパですが、この著書では恋についても、死についても、人間味あふれる一面も見せている。
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 いま神戸ファッション美術館で開催中の、『ロバート・キャパ セレクト展 もうひとつの顔』とタイトルがつけられた展覧会。悲惨な戦場だけではなく、不安な戦時下を生きる市民の姿もたくさんカメラに収められている。戦争という得体のしれない事象より、それにかかわる人間という存在に、もっと興味を抱いていたのでしょうか。

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 展示されている作品は、八王子にある東京富士美術館が所蔵するロバート・キャパ・コレクションからだそうだ。その中から選ばれた約100点の写真や、書籍、資料を展示。とても見ごたえがあります。次回のブログでは、戦場カメラマン以外の「もうひとつの顔」、あまり知られていなかったキャパをご紹介したいと思います。

ロバート・キャパ セレクト展
もうひとつの顔
2022年9月10日(土)~11月6日(日)
神戸ファッション美術館

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