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2022年8月 4日 (木)

史上最大の岡本太郎展

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 大阪中之島美術館で大規模なTARO展が開催されている。戦前のパリ時代から、日本文化への挑発、70年万博の『太陽の塔』、晩年のエネルギッシュな作品群まで。史上最大!と謳うだけのことはあるスゴイ展覧会です。全生涯の創作活動をここまで網羅的に、ここまで深く掘り下げているとは、、、うれしい驚きでした。

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 日本の美術界で初めて生まれたスーパースター岡本太郎については、恥ずかしながら断片的にしか知らなかった。彼の後半生とはいえ同時代を生きていたのに。シュールレアリズムの影響を受けたパリ時代の『傷ましき腕』や、戦争から復員した後の『森の掟』、最後の作とされる『雷人』など、多様な作品を鑑賞できる。

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 長らく行方が分からなかった巨大壁画『明日の神話』。その油彩原画は、もちろん見るのは初めて。2003年にメキシコの資材置き場で発見された壁画は、日本で修復し2008年から渋谷駅の連絡通路に設置されている。水爆が炸裂する瞬間。惨劇を乗り越えて明日を開く人間の逞しさ。それを信じるTAROの意志が凄まじい。

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 「不動のものが価値だというのは、自分を守りたい本能からくる錯覚に過ぎないんだよ。破壊こそ創造の母だ」と述べる岡本太郎。彼は世界に対して「己全体を賭けて」果敢に、そして孤独に闘い抜いた。社会に発信するだけではなく、「壁は自分自身だ」と自らをムチ打ち、表現者として、改革者として猛烈に生きたのでした。

展覧会 岡本太郎
2022年7月23日(土)~10月2日(日)
大阪中之島美術館

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