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2022年8月 7日 (日)

太陽の塔、だけじゃない

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 TARO作品で一番ポピュラーなのが1970年大阪万博の『太陽の塔』。万博のテーマである「人類の進歩と調和」に反発した太郎は「べらぼうなものを作ってやる」と言って、高さ60mの広場の屋根を突き破る70mの塔を企画。でもテーマ展示プロデューサーを辞めさせられるどころか、無理やり実現できた大らかな時代でした。

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 手法もカンヴァスに油彩という従来の平面作品から、立体になり、工業製品になり、素材も驚くほど自由に多彩になった。FRP、陶、木、ひも、ガラス、ブロンズ・・・彼の手にかかれば何でも唯一無二なTARO作品になるのはさすがです。「全生命が瞬間に開ききること。それが爆発だ」と言う彼の圧倒的なエネルギーを感じます。

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 大衆の中の芸術を標榜し、照明器具や椅子、掛け時計やチョコレート缶、ネクタイ、スカーフやアロハシャツまで、コラボグッズを数多く手掛けた。古い体質の美術界から、商業主義だと批判されても一切気にかけない。芸術の垣根を取っ払った幅広い表現活動は、後に続くアーティストに大きな勇気を与えてくれました。

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 美術あるいは日本という小さな枠にとらわれず、「猛烈に生きる人間」として多岐にわたって活躍。偉ぶることなくTV-CMやバラエティ番組にも出演し、豊かなタレント性を発揮した太郎。子どもでも知っている時代の寵児になりました。「芸術」を特権階級だけのモノではなく、みんなが身近に楽しみ批判できるモノに変えたのです。

展覧会 岡本太郎
2022年7月23日(土)~10月2日(日)
大阪中之島美術館 

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