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2022年8月

2022年8月29日 (月)

殺さない殺し屋

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 どんな相手でも6秒以内に殺してしまう、最強の殺し屋を主人公にした『ザ・ファブル』。南勝久の人気コミックを江口カン監督が実写映画化した2019年のアクション・コメディです。ファブルとは、寓話、伝説、神話の意味。正体不明、誰も見たことがない謎の殺し屋は、闇の世界ではファブルと呼ばれ、いまや都市伝説と化している。

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 大きな仕事を完遂した後、彼はボスから1年の休養を命じられる。「フツーの生き方を経験しろ、そして誰も殺してはならない」。身分を隠し、名前を偽り、大阪で暮らし始める。一般社会に溶け込もうと奮闘するが、慣れないフツーに悪戦苦闘。ファブルの岡田准一や、相棒の木村文乃が、コミカルな演技でとぼけたキャラを盛り立てる。

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 熱いものを食べて驚いたり、的外れな就活をしてみたり、初めてのことばかりに戸惑う日々。岡田准一の超絶アクションと、ピントがずれた演技とのギャップが、大いに笑えます。人と争い、人を殺す。それ以外のこと、つまりフツーを全く知らないファブル。フツーに生きる一般人から見ると、やはり可笑しくなんだか哀しい。

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 生き延びる方策。殺す技術。そこだけに特化した壮絶な育ち方をしたのだ。適宜挟まれる昔のエピソードが、それを物語る。ところが社会に溶け込んで暮らすとなると、否応なくさまざまな人たちと付き合うハメに。裏社会の連中もフツーの人も。そしてある日、悪の組織から人を救わなくてはならなくなる。もちろん誰も殺さずに。

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 純粋培養されたファブルに絡む脇役陣も、山本美月、安田顕、向井理、柳楽優弥、佐藤浩市、佐藤次郎など個性的な面々。それぞれのキャラクターが立っていて、見ごたえがある。そりゃあヒットするわな、と思わせられました。江口監督のテンポのいい演出も際立っている。主題歌がなんとレディ・ガガだなんて。スゴイです。

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2022年8月26日 (金)

武相荘の暮らしから

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 日本でいちばんカッコいい夫婦、白洲次郎と白洲正子の展覧会へ行ってきました。六甲アイランドの神戸ゆかりの美術館で開催されている、白洲次郎 生誕120周年記念特別展。彼らが暮らした東京郊外の古い農家は、武蔵と相模の国境に位置したことから『武相荘』と名付けられた。もちろん「無愛想」と掛けられている。

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 ケンブリッジに学び、英国流の教養と洗練されたマナーを身に付けた白洲次郎。第二次世界大戦後に吉田茂に請われてGHQとの折衝にあたる責任者となり、日本の復興に尽力する。プリンシプル(原則?)を生涯の信条とし、占領軍から「従順ならざる唯一の日本人」と煙たがられるも、強い信念で国と国民のために働く。

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 サンフランシスコ講和条約締結にも貢献するが、政治家にはならず、東北電力の会長や軽井沢ゴルフ倶楽部の理事長などを歴任。観たかった愛車1924年製ベントレーの展示は、残念ながら8月14日で終わっていましたが。「葬式無用 戒名不用」と書かれた、正子と子供たちにあてた遺言書。これも彼の信条のあらわれか。

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 正子はのほうが一般的には有名だ。小さいころから能を習い、アメリカにも留学。「美に東西はないように、好い趣味というのは世界共通なもの」。中年を過ぎてから『能面』、『かくれ里』、『西行』など多くの名著を世に出す。骨董愛好家、着物愛好家、随筆家、そして稀代の目利きとして好きなモノだけに囲まれて生きた彼女。

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 平安時代の壺も、明朝の器も、田舎で見つけた名もない鉢も、さらには北大路魯山人や富本健吉の作品も、彼女にとっては並列の価値。道具も使わなければ、美しくならない。きものも着なければ、身につかない。飾って眺めるものではなく、使ってこそ価値があると考える彼女の美学と哲学。清々しい潔さを感じます。

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 一目惚れで結婚した、と公言する次郎と正子。恵まれたハイソな育ちで、しかも自分独自の世界を極めてトップの活躍をした二人。この時代では稀有なスーパーカップルです。次郎によると「夫婦円満の秘訣は、一緒にいないこと」。それぞれ自由に飛び回りながら、互いに尊重し信頼で結ばれた、対等のパートナーだったのだ。

白洲次郎・白洲正子
武相荘 折々のくらし
2022年7月16日(土)~9月25日(日)
神戸ゆかりの美術館

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2022年8月23日 (火)

あぁ、時間切れだぁ~

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 チック、タック、と時が刻まれていた。30歳の誕生日を目前に控え、追い詰められている主人公。時間がない。アイデアがわかない。焦りと、苛立ちと、苦悩と。『チック、チック...ブーン!』は、20代でミュージカル作家としてデビューするという夢を抱いてきたジョナサン・ラーソンの、1990年の日々を描いた自伝的な作品です。

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 長年ミュージカルの脚本を書きながら、ダイナーのウエイターとして働く生活。結果を出せない自分に焦りを覚えているジョナサン。夢を追うか現実的な道を選ぶか、そろそろ決断を下すべき年齢だ。これまで共に夢を見てきた恋人や親友も、それぞれ新たな選択を考え始めている。経済的に安定した、もっと地道な生活を。

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 しかも同じ時、長く書き続けてきた作品をお披露目する試演会も迫っていた。プロデューサーや評論家を招待してプレゼンテーションする機会。やっとのことで手に入れたチャンスの日まで秒読みなのに、メインの楽曲が思い浮かばない。プレッシャーに押しつぶされそうになり、二重三重に時間に追われ、焦りまくる彼。

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 人生の岐路に立たされていた恋人からの相談を、まともに聞く時間もない。親友の心の叫びも聞こえない。追い詰められたジョナサンは、自分のことで頭がいっぱいなのだ。でも苦労のかいあって、試演会は一応の成功をおさめる。夢の実現への一歩だが、犠牲も大きかった。この映画は、作家の道を続ける覚悟を決めるまで。

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 この後の彼のこと。35歳の時に大ヒットしたのがミュージカル『レント』です。ただしその開幕日の早朝、ジョナサン・ラーソンは大動脈瘤破裂で急死。まさに tick,tick...BOOM! 時限爆弾が破裂したのだ。だから初演の喝采を彼は知らない。トニー賞やピューリッツアー賞に輝いたことを彼は知らない。劇的な、時間に追われた人生。

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 リン=マニュエル・ミランダ監督、アンドリュー・ガーフィールド主演の『チック、チック・・・ブーン!』。夢を追う意欲と年齢との闘い。創作活動と締め切り時間との闘い。2つの時間に追われる主人公の周囲では、若くしてエイズで亡くなる知り合いが続出。明日をも知れぬ「時間」にも追われる、そんな時代の空気もよく描かれている。

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2022年8月20日 (土)

トスカーナは麗し

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 ありゃりゃ、これはどうしたことだ。あのBS日テレの長寿番組「イタリアの小さな村」の、オープニングとエンディングに流れるテーマ曲がいきなり流れてきたのだ 。オルネラ・ヴァノーニの「逢びき」。だがしかし、この『トスカーナ』はデンマーク映画だ。偶然、たまたま、洋の東西で同じ音楽に行き着いた、ということでしょう。

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 一瞬で心をつかまれたメヒディ・アヴァス監督のこの作品。神経質なシェフがトスカーナの魔法によって本来の自分を取り戻す、というお話なので先ほどのTV番組と親和性は高い。コペンハーゲンでミシュラン星付きレストランを営む気鋭の料理人。音信不通だった父親が亡くなり、遺産相続のためトスカーナの田舎にやってくる。

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 父が遺したのは、小さな山村のレストランと周りのオリーブ畑や野菜畑。レストランといっても、メニューもサービスも彼の都会の店とは大違い。テーブルはガタつくし、料理は素朴でアバウトで、いちいち癇に障る。洗練とは程遠いのだ。北欧のモダニズムに対してイタリアの大らかな伝統。合理主義に対して人情とコネ。

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 何から何まで合わない、いわば文化の衝突。しかしトスカーナの光に包まれ、人々と出会い、新鮮なオリーブオイルやチーズなど極上素材を味わううちに、彼の意識が変わり始める。憎んでいた父との思い出もよみがえる。他者の評価を気にせず、自分に自信を持てるようになった彼の決断は? これぞ、トスカーナ・マジック!

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2022年8月17日 (水)

キングダム、まず前作から

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 大ヒット中の『キングダム2』を観るなら、まずは2019年の前作を観ておかないと。原泰久が「週刊ヤングジャンプ」(集英社)に連載する歴史大作の実写映画化『キングダム』です。監督は佐藤信介。脚本は黒岩勉、佐藤信介、原泰久。撮影監督が河津太郎。しっかりと練られ、お金と時間をかけて作り上げられた力作です。

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 春秋戦国時代の末期、紀元前245年の中国。「天下の大将軍になる」夢を持ち、剣術修行に励む戦災孤児で奴隷の少年・信。七つの国に分立して争っていた中華を統一し、500年続く戦乱に終止符を打つことになる若き日の秦の始皇帝。運命に導かれたような二人の出会いから、苦難に満ちた壮大なドラマが始まる。

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 大きな歴史のうねりを捉える時代巨編。マクロな視点で俯瞰的に描くか、ミクロな人間関係を掘り下げてヒューマンドラマに焦点を当てるか。脚本と演出の腕の見せどころでもあります。また史実に基づいた膨大な登場人物たちに、フィクションのキャラクターを効果的に配して、ストーリーを生き生きと展開させることも大切だ。

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 剣の腕でのし上がろうとする信を山﨑賢人。秦の若き王を吉沢亮。この二人を中心に、少年のような山の少女・橋本環奈や、山の民の偉大な王・長澤まさみ、無双の大将軍・大沢たかおなど個性的な面々の力を借りて闘うのが第一作。クーデターを起こした王の異母弟一味を王宮から追い出すところまでを描いている。

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 普通に奴隷がいた古代中国の身分制度。山岳地帯に住む少数民族の特異な文化と習俗。王と臣下との関係。半ば国から独立した軍事組織。次々と出てくる興味深い話題と映像で飽きることがない。香港映画から続くアクションシーンの迫力と、見事なカメラワークが冴えわたる。歴史劇ながら、SFのような無国籍性も今風だ、

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 出演者はみんな熱演で、それぞれのキャラクターを見事に表現していた。なかでも長澤まさみのカッコいいアクションと、大沢たかおの得体の知れない演技は特筆もの。橋本環奈のハマりようも意外でした。これでもまだまだ物語は序の口なので、さて何作まで作るのか? いつまで続くのか? どなたか教えてください。

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2022年8月12日 (金)

己全体を賭けた NON

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 旧態依然とした日本社会や美術界の変革を目指した岡本太郎。抽象と具象、愛と憎、美と醜など、対立する要素が生み出す軋轢のエネルギーを提示する「対極主義」を掲げた芸術運動を開始。生涯をかけて闘ったのは、伝統、因習、常識、固定観念。特に古くから続く借り物の美意識には、全身全霊でNONを突きつけた。

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  今日の芸術は、うまくあってはいけない。
  きれいであってはならない。
  ここちよくあってはならない。
                        『今日の芸術』(光文社 1954年)より
 うまい、きれい、ここちよい。こんな美学や評価は強烈に否定する。何も考えず、惰性で作品を作るのは芸術ではない。

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 また彼はこんな風にも言っている。
   ゴッホは美しい。しかしきれいではない。
   ピカソは美しい。しかし、けっしてきれいではない。
昔からある「きれい」ではなく、自分自身の目と頭で捉えた現代の「美しい」を求めているのだ。ほかの芸術家にも、自身にも厳しく。

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 今回の展覧会では、あまり知られていなかった晩年の油彩画がたくさん展示されている。『太陽の塔』以後、さらにパワーアップしたTAROが、世界に対して社会に対して孤独に闘い続けていたのだ。人間の根源的な力と豊かさを信じた岡本太郎。日本が生んだ破天荒な巨人を再発見する、あっぱれな展覧会でした。

展覧会 岡本太郎
2022年7月23日(土)~10月2日(日)
大阪中之島美術館

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2022年8月 7日 (日)

太陽の塔、だけじゃない

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 TARO作品で一番ポピュラーなのが1970年大阪万博の『太陽の塔』。万博のテーマである「人類の進歩と調和」に反発した太郎は「べらぼうなものを作ってやる」と言って、高さ60mの広場の屋根を突き破る70mの塔を企画。でもテーマ展示プロデューサーを辞めさせられるどころか、無理やり実現できた大らかな時代でした。

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 手法もカンヴァスに油彩という従来の平面作品から、立体になり、工業製品になり、素材も驚くほど自由に多彩になった。FRP、陶、木、ひも、ガラス、ブロンズ・・・彼の手にかかれば何でも唯一無二なTARO作品になるのはさすがです。「全生命が瞬間に開ききること。それが爆発だ」と言う彼の圧倒的なエネルギーを感じます。

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 大衆の中の芸術を標榜し、照明器具や椅子、掛け時計やチョコレート缶、ネクタイ、スカーフやアロハシャツまで、コラボグッズを数多く手掛けた。古い体質の美術界から、商業主義だと批判されても一切気にかけない。芸術の垣根を取っ払った幅広い表現活動は、後に続くアーティストに大きな勇気を与えてくれました。

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 美術あるいは日本という小さな枠にとらわれず、「猛烈に生きる人間」として多岐にわたって活躍。偉ぶることなくTV-CMやバラエティ番組にも出演し、豊かなタレント性を発揮した太郎。子どもでも知っている時代の寵児になりました。「芸術」を特権階級だけのモノではなく、みんなが身近に楽しみ批判できるモノに変えたのです。

展覧会 岡本太郎
2022年7月23日(土)~10月2日(日)
大阪中之島美術館 

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2022年8月 4日 (木)

史上最大の岡本太郎展

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 大阪中之島美術館で大規模なTARO展が開催されている。戦前のパリ時代から、日本文化への挑発、70年万博の『太陽の塔』、晩年のエネルギッシュな作品群まで。史上最大!と謳うだけのことはあるスゴイ展覧会です。全生涯の創作活動をここまで網羅的に、ここまで深く掘り下げているとは、、、うれしい驚きでした。

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 日本の美術界で初めて生まれたスーパースター岡本太郎については、恥ずかしながら断片的にしか知らなかった。彼の後半生とはいえ同時代を生きていたのに。シュールレアリズムの影響を受けたパリ時代の『傷ましき腕』や、戦争から復員した後の『森の掟』、最後の作とされる『雷人』など、多様な作品を鑑賞できる。

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 長らく行方が分からなかった巨大壁画『明日の神話』。その油彩原画は、もちろん見るのは初めて。2003年にメキシコの資材置き場で発見された壁画は、日本で修復し2008年から渋谷駅の連絡通路に設置されている。水爆が炸裂する瞬間。惨劇を乗り越えて明日を開く人間の逞しさ。それを信じるTAROの意志が凄まじい。

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 「不動のものが価値だというのは、自分を守りたい本能からくる錯覚に過ぎないんだよ。破壊こそ創造の母だ」と述べる岡本太郎。彼は世界に対して「己全体を賭けて」果敢に、そして孤独に闘い抜いた。社会に発信するだけではなく、「壁は自分自身だ」と自らをムチ打ち、表現者として、改革者として猛烈に生きたのでした。

展覧会 岡本太郎
2022年7月23日(土)~10月2日(日)
大阪中之島美術館

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2022年8月 1日 (月)

風を食べる生命体

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 風を受けて砂浜を駆ける生命体⁉ 大阪南港のATCギャラリーで開催されている展覧会で、オランダのアーティスト、テオ・ヤンセンによって生み出された奇妙な動きをする「ストランド(砂浜)ビースト(生命体)」を体験できる。これはアートか、それともサイエンスか。芸術と物理工学を融合したダ・ヴィンチのような発想に感動です。

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 創造主のヤンセンは「ビーストは風を食べる」と表現する。風を受けて動く作品から、空気を貯めてエネルギーに変換する作品へ進化したストランド・ビースト。学名のような作品名は animal(動物)と mare(海)との造語 animaris 「アニマリス」から始まる。たとえば体長12mの作品は「アニマリス・オムニア・セグンダ」という具合。

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 作品の素材は、ビーストの骨格を形作るプラスチックチューブ、動くための空気を全身に巡らせる血管に当たるウレタンチューブ、エネルギーとなる圧縮空気を貯めるペットボトルは肺や胃袋だ。ホームセンターで手軽に手に入る材料で、これだけ多種多様なアニマリスを生み出すなんて、まさに神業。官能的で妄想が膨らみます。

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 従来のアートの分類に収まらない独創的なヤンセン作品。展示の方法もフツーでは面白くないので、いろいろと工夫を凝らしています。現物を並べて見せる。オランダの砂浜で動き回る映像を見せる。観客が手で押して動かす参加体験。展示会場で、圧縮空気を送り込んでビーストが実際に動きだす様子を体感する。などなど。

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 骨格、血管、関節、内臓に当たるパーツの滑らかで有機的な動きは、懐かしく官能的ですらある。デジタル技術全盛の時代に、機械仕掛けのビーストたち。ブラックボックスではなく、構造や動く仕組みがわかる魅力。夏休みの工作の楽しみが、そのまま大きく成長して精密になった、そんな夢とロマンを感じる展覧会でした。

テオ・ヤンセン展
2022年7月9日(土)~9月25日(日)
大阪南港 ATC Gallery

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