キューバサンドが食べたい
肉が焼けるニオイ。野菜を刻む包丁さばき。ベニエを揚げる音。これでもか!というぐらい「ウマイ」がいっぱいの映画です。あふれる調理シーン&食べるシーン。しかもそれらは高級レストランの料理とは限らない。屋台の名物料理もあれば、家庭でササっと作るパスタやクロックムッシュも。シェフがほんとにウマイと感じる味。
ジョン・ファブローが製作・監督・脚本・主演を務める『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』がおもしろい。しかし観ていると猛烈に食欲が湧き起こる。主人公はLAの高級レストランの有名シェフ。斬新なメニューに挑戦しようとした彼は、保守的なオーナーと衝突してクビになる。失意の彼は、息子と元妻とマイアミへ向かうハメに。
そこで出会った新しい味がキューバサンド。「これだ!」とひらめいた彼は、ボロボロのフードトラックを手に入れて息子と一緒に改造。商売を始めると、これが大当たり。マイアミから、ニューオリンズ、LAへと移動販売をしながらアメリカ横断の旅。疎遠だった息子も調理を手伝ううちに、徐々に親子の気持ちが通じあっててくる。
この映画は7~8年前の作品なので、SNSの理解度のギャップも面白おかしく取り入れている。メールとツイッターの機能の違いを理解していない父親と、SNSを軽々と使いこなす10歳の息子。慣れていないばっかりにヒドイ目に合うエピソードも笑えます。逆に息子がSNSで商売のPRをしてくれていた、という裏話も泣かせます。
なかなかよくできたハートフルコメディですが、困ったことに食欲全開。キューバサンドが食べたい! できれば本場の。それから、なんとなく思ったのだけれど、ヤセた料理人は信用できないなと。ゴメンナサイ。なんとなくですから。またダスティン・ホフマンやスカーレット・ヨハンソンが出演しているのも驚きでした。カメオじゃなく。
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