なぎさ公園アート散歩
高さ3.5m、ヌッと立ち上がる金色のクマ。三沢厚彦の「Animal 2021-01-B (KOBE Bear)」です。人間に媚を売らない毅然とした姿が持ち味の三沢が作る動物。それでいてどこか愛嬌がある。神々しさもある。瞳には六甲山の緑と空の青が映り込んでいるそうだ。ここはHAT神戸。兵庫県立美術館に隣接する、なぎさ公園です。
名和晃平の白く輝く「Ether (family)」もある。エーテル。下から上に、上から下に、水滴が垂れるイメージ? 4本の柱は、たしかに4人家族に見える。「復興した街を見守る家族のように、互いに寄り添って立っています」と作家の言葉。この2作品は昨年6月に設置されました。このあたり一帯は、春のアート散歩にサイコー。
美術館の前には海に向かって、ヤノベ ケンジの「Sun Sister」。過去、現在、未来を見つめ、希望の象徴としての「輝く太陽」を手に持つ少女。阪神・淡路大震災から20年のモニュメントとして設置されました。瀬戸内国際芸術祭での活躍をはじめ、大阪中之島美術館にも2点の大作が設置され、いま大人気のヤノベです。
元永定正の「きいろとぶるう」。以前はシンプル過ぎるオブジェだなぁと思っていました。でも今見ると、ウクライナにエールを送っているように見えるじゃないですか。国民が支え合って、力を合わせて残虐な敵に立ち向かう。作品は時に作家の思いを超えて、独り歩きを始める。気楽で自由な、ぶらぶらアート巡り。サイコー!
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