日本有数のクオリティ
大阪市が美術館建設を目指して多数の作品をコレクションしているらしい。しかもかなり上質の作品を。というウワサは私たちの耳にも入っていた。各地の展覧会で「大阪市立近代美術館 設立準備室」から貸し出された作品も目にしている。しかしその全体像は誰も知らなかった。そして今回、そのクオリティに驚くことになる。
ポスターにも採用された佐伯祐三の『郵便配達夫』。山本發次郎氏から寄贈された574点のコレクションに含まれ、この美術館設立の発端となる。マリーローランサン『プリンセス達』はユトリロやキスリングとともに高畠良朋氏が127点を寄贈。これら多くの寄贈作品が礎となって生まれた成り立ちは、ちょっとMETに似ている。
こうしてスタートした大阪中之島美術館は、6000点を超える近代・現代アートのコレクションを収蔵。開館記念展はこの中から代表的な約400点を公開している。主な作家をご紹介。モディリアーニ、マグリット、マーク・ロスコ、フランク・ステラ、モーリス・ルイス、ゲルハルト・リヒター、バスキア。ジャコメッティやジョージ・シーガル。
日本人アーティストもスゴイ! 吉原治良はもちろん、草間彌生、杉本博司、森村泰昌、やなぎみわ。こうやって名前を挙げているだけでワクワクしてきます。叶うことなら1週間ほど寝泊まりして観ていたい。国内第一級の質を誇るコレクション、と豪語するだけのことはある。大阪、中之島は文化の集積度がグンとアップしました。
超コレクション展 99のものがたり
2022年2月2日(水)~3月21日(月・祝)
大阪中之島美術館
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