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2022年3月16日 (水)

子どもの自分に出会う時

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 2050年から2022年の世界にやってきた40歳の戦闘機パイロット。そこで出会ったのは12歳の自分自身だった。ショーン・レヴィ監督の『アダム & アダム』は、TIME TRAVEL EXSISTS. YOU JUST DON'T KNOW YET. という注意書きからスタートする。タイムトラベル技術を悪用する悪の独裁者と、時を超えて戦うSF作品。

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 違う次元の自分が同時には存在しない。過去を変えると同じ時代には戻れない。そんなタイムトラベル物の決まり事を意にも介さず、大人になった自分と子どもの自分が力を合わせて悪に立ち向かう。その潔さが気持ちいい。だって人類はタイムトラベルをしたことがないので、ホントのところは分からないじゃないですか。

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 この自由な設定のおかげで、亡くなった父親は40歳になった息子と12歳の息子の3人でキャッチボールを楽しめる。学校でケンカばかりする口達者なイジメられっ子にも助言できる。多感な年ごろの息子に悩まされる母親を親身に慰めることもできる。この映画は、親と子の、夫と妻の、時を超える強い想いがテーマなのだ。

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 もちろんSFっぽい宇宙船や戦闘ロボットやライトセイバー(?)も出てくる。イージーと言うこともできるけれど、さまざまな先人の作品に対するオマージュととらえたい。SFのリクツよりも普遍的な人間ドラマに主眼を置いた作品だ。しかもジョークもたっぷり。肩の力が抜けた軽妙な演出。緊張の時代にピッタリかもしれません。

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