フレディは永遠に
5年ぶりに『ボヘミアン・ラプソディ』を観ました。なんど観ても新鮮で、そのつど感動を覚える。伝説のバンド「クイーン」のリード・ヴォーカル、フレディ・マーキュリー。歴史に残る偉大なロックシンガーの自分に正直な生きざまを描いた、歴史に残る傑作だと思います。監督はブライアン・シンガーとデクスター・フレッチャー。
「自分が何者かは、自分が決める」という強い意志で、さまざまな逆境を生き抜いた男。フレディ・マーキュリーとは何者か? 両親はアフリカ東海岸、インド洋上の島ザンジバル出身のペルシャ系移民で、厳格なゾロアスター教徒。ヴォーカリスト&ピアニストの彼は、ゲイであることを告白し、1991年エイズのため45歳で死去。
クイーンの音楽の特徴は、音を何重にも重ねた分厚いサウンド。そしてフレディの幅広い音域のヴォーカルと、演劇的なステージパフォーマンス。ブライアン・メイ(ギター)、ロジャー・テイラー(ドラムス)、ジョン・ディーコン(ベース)と組むバンドは、「同じことはやりたくない」という強い向上心とチャレンジ精神にあふれていた。
この映画のクライマックスが、ウエンブリー・スタジアムでのライブステージ。1985年7月13日、アフリカ難民救済を目的とした20世紀最大のチャリティコンサート「ライブ・エイド」が開かれ、84ヵ国に衛星同時中継された。国とジャンルを超えて、世界のスーパースターたちが参集し、それぞれ素晴らしいステージを展開したのです。
なかでも他を圧倒するパフォーマンスで観客を熱狂させたのがクイーン。「ボヘミアン・ラプソディ」「ラジオ・ガ・ガ」「ハンマー・トゥ・フォール」「ウイ・ウイル・ロック・ユー」「愛という名の欲望」、ラストは「伝説のチャンピオン」。72,000人の観客と一体になった奇跡の21分間。そして彼らは伝説になったのです。
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