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2021年5月16日 (日)

タイヘン、だけど、ホノボノ

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 巨大化したアリやカエル、サソリやカタツムリが闊歩する地上。絶滅の危機に陥った人類は地下のコロニーでひっそりと暮らしている。マイケル・マシューズ監督、ディラン・オブライエン主演の『ラブ&モンスターズ』は、新しいタイプの近未来サバイバルアドベンチャー。モンスターたちはちょっと気色悪く、ちょっとユーモラスだ。

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 7年前。地球に向かって飛来した小惑星を多数のミサイルで攻撃。うまく破壊できたものの、地上に降り注いだ化学物質の影響で、昆虫や爬虫類が巨大なモンスターになって人類を襲い始める。気弱な若者ジョエルはパニックの中で生き別れた恋人が今も生きていることを知り、歩いて会いに行くことを決意する。

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 地上は見慣れた文明世界とはまったく違う様相を呈している。すでに建物や道路も植物に覆われて廃墟になりかけ、何が出てくるかわからない危険な場所。西へ西へ、死と隣り合わせの7日間の旅。いまだ少年のような頼りないジョエルが、はたして無事にたどり着けるのか。大人になるための通過儀礼のように感じる旅。

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 ボウガンを武器にしたり無線機で情報を集めたり、昔に戻ったようなアナログ感たっぷりの世界。途中で出会った犬や人々に助けられ、教えられて成長していく。バッテリーが切れかけた人型ロボットも、まるで人間の感情を理解するかのごとくふるまうのも微笑ましい。どこかほっこりするアドベンチャーです。

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 経験と知恵と生き延びる意欲。ジョエルは短い期間にさまざまな体験をして立派な大人に成長していく。人類絶滅の危機といっても、ちょっとしたアイデアや工夫で乗り越えていける。のどかで人間的なのだ。人知の及ばない絶対的なパワーや作用じゃないせいか、緊迫感が薄い。逆に言えば安心して楽しめるということ。

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