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2021年3月 7日 (日)

栄光のサッカー人生


   Pele

 エドソン・アランチス・ド・ナシメント。ワールドカップで3回優勝した史上最高のサッカー選手。通称ペレ。ブラジルに希望をもたらした国民的英雄。あまりにも偉大な選手の栄光の軌跡を、その時代背景とともに振り返るドキュメンタリー映画です。ケヴィン・マクドナルドが製作総指揮、監督はベン・ニコラスとデヴィッド・トライホーン。

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 世界のサッカー界にすい星のように現れ、58年W杯スウェーデン大会でブラジル初優勝に貢献した17歳。それから戦術、スピード、強度の面でさらに進歩を続け、サッカーの王様へ。そして70年メキシコ大会で3度目の優勝を成し遂げるまでを描いた『ペレ:レジェンド、栄光のサッカー人生』。2021年のNetflix作品です。

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 まだTV放送はなく、みんなラジオにかじりついて応援した時代の貴重なモノクロ映像。ペレ本人や家族、一緒に戦ったマリオ・ザガロ、リベリーノ、ジャイルジーニョ、そして親しいジャーナリストやミュージシャンなどのインタビュー。いろんな角度から彼の人間性やプレーぶりをサンバのリズムにのせて多面的に描く。

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 光だけではない影の部分も。ブラジルは1964年の軍事クーデターから独裁政権が長く続く。サッカーにしか喜びを見いだせない国民にとって、ペレは大きな希望だった。権力者もこのサッカーの王様を人気取りに利用しようとする。政治的に中立を保っていたとしても、それはそれで批判を浴びる。社会に翻弄される苦悩。

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 代表の引退は宣言していたが、4度目のW杯に引っ張り出されることになる。1970年メキシコ大会。ここで優勝を決めた後、ペレはロッカールームで「死ななかったぞ! 死ななかったぞ! 死ななかったぞ!」と、3回叫んだとジャイルジーニョが語る。背負わされたものの重さ。彼自身は「感じたのは安堵感だけだった」と述べている。

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 ペレはベッケンバウアーもプレーした伝説のニューヨーク・コスモスでプレー。サッカー不毛の地・北米にサッカーの楽しさを伝え、現役を引退する。その生涯で1,367試合に出場し、挙げたゴールは1,283。W杯を3回優勝した選手は他にはいない。ブラジル現代史の記録としても素晴らしいドキュメンタリーでした。

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