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2021年1月10日 (日)

海上につくった小さな国

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 アドリア海に自分の国をつくった男、ジョルジオ・ローズ。その名もローズ島共和国は1960年代の後半、リミニの沖合11Kmあまりの公海上にたしかに実在した。海洋油田の基地のような広さ400㎡ほどの人工地盤の上に。独立宣言をし、自身が大統領で外務、国務などの閣僚もいて、パスポートまで発行していたそうだ。

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 シドニー・シビリア監督の『ローズ島共和国 ~小さな島の大波乱~』。社会のさまざまな規制、窮屈なしがらみから逃れて自由に生きられる自分の世界をつくろう!と思い立ったエンジニアのジョルジオ。クレイジーだけど一途な思い。アメリカでもフランスでも日本でも、学生や若者が既成のシステムにNOを突き付けた時代。

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 この奇妙な小国がマスコミで報道されると、世界中からリゾート客が押し寄せた。とんでもない事態に狼狽したイタリア政府。あの手この手で妨害しようとするが、やがて国連やヨーロッパ機構を巻き込んだ大騒動に。ジョークなのか、マジなのか。国家とは何なのか。映画の背景ではママス&パパスの「夢のカリフォルニア」が。

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 政府は最後に海軍を派遣して島を爆破。大人げないけど真剣な対応に笑えます。ジョルジオは変人かもしれない。でも純粋で夢に向かって一直線に進む姿は好感が持てる。エンディングで「イタリアが侵略して消滅させた、ただ一つの国」というクレジット。これを機に国連は領海を12海里(約22Km)に広げる決議をしたという。

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