ロンドンから西洋絵画史
ルネサンスから19世紀ポスト印象派まで、粒ぞろいの西洋絵画をコレクションしているロンドン・ナショナル・ギャラリー。1,824年、ヨーロッパでは珍しく王室の収集を母体としない、市民の力で市民のために設立された世界有数の美術館です。熱心なコレクターの寄贈や市民の寄付により、今では2,300点を超える名品を所蔵。
ギルランダイオ、ボッティチェッリ、ティツィアーノ、ティントレットなどイタリア・ルネサンスの巨匠。レンブラント、フェルメールなど黄金時代のオランダ絵画。エル・グレコ、ベラスケス、ゴヤ、ムリーリョなどのスペイン絵画。レンブラント絶頂期の「34歳の自画像」やムリーリョの「窓枠に身を乗り出した農民の少年」は新しい発見でした。。
コンスタブルやターナーの風景画や、アンソニー・ヴァン・ダイクをはじめホントホルストやトマス・ローレンスの肖像画。イギリス美術の精華が日本へ。そして19世紀以降のフランス近代絵画。アングルからポスト印象派まで、コロー、ドガ、ルノワール、モネ、ゴーギャン、セザンヌ。まさに西洋美術史を復習しているような61作品です。
さすがにダ・ヴィンチの「岩窟の聖母」は来ていませんが、今回の目玉はゴッホの「ひまわり」。彼は7点の「ひまわり」を描いていますが、最高傑作の誉れが高いのがこの4作目。黄色に背景に黄色のひまわり。明度も濃度もさまざまな黄色づくしで表現する新たな挑戦。彼が愛したアルルの太陽の光がほとばしっています。
ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
2020年11月3日(火・祝)~2021年1月31日(日)
国立国際美術館
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