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2020年10月 5日 (月)

北欧の幸せなデザイン

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 北欧デザイン、なかでもデンマークのデザインには日本人が大好きなプロダクツが多い。家具で言えばハンス・ウェグナーやボーエ・モーゲンセン、アルネ・ヤコブセンやフィン・ユールなど、巨匠の名品チェアを使っている人がとても多いはず。シンプルで機能的なモダンデザインだけれど、使い手に緊張感を強いる尖ったところはなく、むしろ優しく包まれるような感覚が心地よい。

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 伝統の手仕事をリスペクトする姿勢。木をうまく使った温かみのあるデザイン。その哲学は日本のものづくりに通じるところがあります。ムダを省いた簡素なしつらえ。それでいて素材そのものが持つ質感はリッチです。神戸ファッション美術館の展示を見ていると、世界の国々のどこよりも美意識の共通性を感じる。

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 ジョージ・ジャンセン。ダンスク。ロイヤル・コペンハーゲン。ボダム。カトラリーや食器、鍋やポットなども愛用しているモノ、憧れているモノがたくさんあります。日本ではたかだか50~60年ほどのことだと思うのだけれど、北欧デンマーク・デザインの品々がほんとに身近になりました。どれも人間へのやさしさが魅力です。


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 居心地の良い空間で、家族や友人と過ごす幸せな時間を大切にするヒュッゲ(HYGGE)。デンマークの人たちが最も重視する生活哲学です。そんな文化から灯りの名品が誕生するのは必然だ。ポウル・ヘニングセンのPH-5やアーティチョークをはじめとして、キャンドルスタンドにも素晴らしい作品が多い。これらは冬場の寒くて長い夜を快適に過ごす必需品。幸せの国の秘密兵器です。
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 すこし違うジャンルで世界を席巻したのは、バング&オルフセンのオーディオ機器。これは憧れのブランド。そして、おもちゃのレゴ。最近ではアルミニウムを使ったバイオメガの自転車がカッコいい。実はデンマークは自転車大国だそうだ。エネルギーをたくさん消費する交通手段より、エコでヘルシーな自転車を選ぶ人が多いという。ますますデンマーク・デザインが好きになりそうです。

デンマーク・デザイン
DENMARK:DESIGN
神戸ファッション美術館
2020年9月19日(土)~11月8日(日)

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