山野草の花もおしまいかな
最高気温が20℃を割る日も増えてきた信州の高原。山野草の花を楽しめる時期もあと少しになりました。秋と言えばキク科。よく見かけるのはヨメナ(嫁菜)です。薄紫色のきれいな花は春から初夏に咲くミヤマヨメナ(深山嫁菜)とその園芸種ミヤコワスレ(都忘れ)とよく似ている。でも花の時期が秋と春で、まったく違います。
よく似た形のキク科で白い可憐な花も咲いている。ユウガギク(柚香菊)だと思うのですが、さぁ合っているでしょうか。植物は似たものがたくさんあるので、正しく何なのかは特定するのは難しい。言い訳っぽいですが。ちなみに名前の由来となっている「柚の香り」は残念ながらよくわかりませんでした。
黄金色の花がパッと目を引くアキノキリンソウ(秋の麒麟草)。ひと昔前に社会問題にもなったあの北米産の帰化植物セイタカアワダチソウに近い分類で、もっと小さく可愛らしい。これもキク科、もちろん日本産です。山ではごく普通に見られる秋の花。とは言え外来種に競り負けて、減少しているようです。がんばれ、ニッポン!
黄金色でもうひとつは、ナガミノツルケマン(長実の蔓華鬘)。こちらはケシ科の花で別名ナガミノツルキケマン(蔓黄華鬘)。ケマンという名前はお寺で仏前に飾る仏具の「華鬘」に姿が似ていることからと本には書いてありますが、華鬘のイメージはありません。それよりケマンの仲間は食用厳禁、みんな毒があるそうですよ。
これらの花が終わると信州の高原には厳しい冬がやってきます。
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