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2020年8月

2020年8月29日 (土)

チャーチルの4週間

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 1940年、英国は真っ暗闇の時を迎えていた。危機的状況でリーダーに就いた男は、ナチス・ドイツに呑み込まれようとしていたヨーロッパを救えるか。ジョー・ライト監督の『DARKEST HOUR ウインストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』は、チャーチルの首相就任からダンケルクの戦いまでの、密度の濃い4週間を描く。

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 頑固で怒りっぽく、意見の異なる相手に罵声を浴びせる型破りの政治家は、同僚の国会議員や国王からも嫌われている。破滅の危機に瀕した英国は、ヒトラーと和平交渉をするか徹底抗戦を選ぶか、国論は二分。周りの反対を押し切って作戦を進め、いかに「嫌われ者」が「伝説のリーダー」になっていくか。歴史の裏側に迫る。

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 追い詰められたダンケルクの戦いは、民間の漁船、ヨット、はしけまで、ありとあらゆる船舶を寄せ集めて、40万人の将兵を救出し英国へ運ぶというきわめてハイリスクな作戦。常識的に考える人が反対するのも当然だ。しかし国民の声に耳を傾けたチャーチルは、ヒトラーと対決する道を決断。議会で歴史的な演説を行うに至った。

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 チャーチルを演じたゲイリー・オールドマンがアカデミー賞主演男優賞。オールドマンの特殊メイクを担当した日本人メイクアップアーティストの辻一弘さんたちが、メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞している。まったく似ていないオールドマンをチャーチルに仕立てたメイクアップ術。存在感を際立たせた演技力。ともに素晴らしい。

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 朝食にスコッチ、昼食にシャンペン、夕食にワイン、そして夜はブランデーやポートワインを、飲む、飲む、飲む。そしていつも葉巻を手放さない。不健康極まりない生活だ。家庭では奥さんの尻に敷かれている恐妻家。奥さん役は『イングリッシュ・ペイシェント』のクリスティン・スコット・トーマス。苦しい時も英国人らしいユーモアを忘れない人間味豊かなチャーチルを、しっかり支えていました。

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2020年8月26日 (水)

「パワー」の力とリスク

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 飲むと5分間だけ超人的な力を発揮できる謎のクスリ、その名も「パワー」。アリエル・シュルマン & ヘンリー・ジュースト監督の『プロジェクト・パワー』は、ニューオーリンズを舞台にしたSFアクション・ファンタジー。ひそかに持ち込まれたクスリの広まりにつれて、街で不可解な犯罪が頻発するようになる。

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 スーパーヒーロー願望を叶えてくれる魔法の薬物とも言えるが、人によって出現の仕方が違う。透明人間になったり、火炎人間になったり、氷結人間になったり。どうなるかわからないうえに、副作用で死に至る可能性もある。超人化プロジェクトに隠された遺伝子科学の光と闇。そんな危険な新技術をめぐる争い。

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 出演は特殊部隊の元軍人ジェイミー・フォックス、はみだし警官ジョセフ・ゴードン=レヴィット、高校生の売人ドミニク・フィッシュバック。このなんとも不釣り合いな3人が協力して、「パワー」はある軍需産業によって政府公認の研究所で開発されたことを突き止める。犯罪組織と権力を向こうに回して、戦いが始まる。

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 社会に広まるドラッグ。人体実験とその道義性。貧困と犯罪。現代が抱えるさまざまな問題を内包してストーリーは進む。そして無事に1件落着。しかし元軍人のDNAを通じて「超人」が紛れ込んだ娘の将来は、どうなるのでしょうか。もしかしたら続編も考えてたりして。主要な3人も生き残ったし、クスリの謎は不明なままだし。

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2020年8月23日 (日)

夢の中の夢の中の夢の中

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 他人の頭の中に侵入して、潜在意識から情報を抜き出す「エクストラクション」と、本人とは違う考えを植え付ける「インセプション」。クリストファー・ノーラン監督の2010年作『インセプション』は、夢と現実を行き来する新感覚のSFサスペンス。レオナルド・ディカプリオが演じる、すご腕の産業スパイが主役です。

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 夢の世界は多層構造になっている。第1階層の夢の中で夢を見ると第2階層へ、第2階層の夢の中で夢を見ると第3階層へ、と深く降りていく。しかも深い階層になるほど時間の経過が遅くなる。なにそれ?こんなややこしい世界をどう思いついたのか? うっかりしているとついていけなくなる。難解だ!と言われるのもナットクです。

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 街全体が垂直に持ち上がったり、崖が崩壊したりするのは夢だから不思議じゃないかもしれない。が、それを映像化、視覚化する技術にはびっくりします。重力の感覚、時間の感覚。本当に異次元の体験です。橋から車が落下するわずか3、4秒の間に、深い階層の夢の中では1時間近くもの激しいアクションが繰り広げられている。

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 その車の落下も夢の中。こう書くと複雑過ぎて寝てしまいそうだけど、眠気を感じるヒマもないほどの緊張感。あっという間に2時間半が過ぎてしまいました。おもしろい設定、ユニークな展開、(夢のような)美しい映像。テーマの、洗脳を超えた「操脳」と呼びたくなるような深層心理に届く怖さは、いつまでも残るでしょう。

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 共演者たちも豪華でみんな存在感が強い。マリオン・コティヤール、渡辺謙、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、トム・ハーディ、エレン・ケイジ、マイケル・ケインほか。夢と現実。脳と意識。クリストファー・ノーラン監督は『インターステラー』に次いで、またまったく新しい世界を創造しました。この人の脳の中も見てみたい。

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2020年8月20日 (木)

昭和レトロの、あやカノ

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 韓国映画『妖しい彼女』をリメイクした、水田仲生監督の『あやしい彼女』がおもしろい。見た目は20歳、中味は73歳の、チョーあやしい女の子が大活躍する爆笑と感動の物語。可愛い顔で罵声を浴びせ、ときには熱く説教する。気っぷが良くてしおらしい。クルクルと表情を変える多部未華子、天性の才能がはじけています。

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 町の人々やお年寄り仲間にも煙たがられている毒舌ばあさんが、ひょんなことから20歳の姿に。こうなったらとことん好きなように生きてやる! 倍賞美津子が73歳の下町のばあさん、多部が20歳のあやしい彼女、主人公を2人1役で演じている。歌に、恋に、失われた青春を取り戻すことができるのか。

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 多部未華子が透き通るような声で歌う「見上げてごらん夜の星を」、「真赤な太陽」、「悲しくてやりきれない」など昭和のヒット歌謡の数々。彼女が着ているちょっと外れているけどキュートな70'sファッション。どこかレトロでカッコいい。閉塞している現代(2016年の作品だから平成時代)とのギャップがかえって新鮮だ。

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 共演者も芸達者がそろっている。小林聡美、北村匠海、志賀廣太郎、要潤、金井克子、温水洋一などがドラマを盛り上げる。たくさん笑って、ほっこりできる2時間5分のファンタジー。誰にでもある人生リセット願望を刺激し、逆に家族や友だちなど今の人間関係の良さに気付かせてくれる。観た後に少し素直になった自分がいます。

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2020年8月17日 (月)

大林監督、3時間の遺言

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 肺ガンで余命3ヵ月を宣告された後も制作をつづけ、この春4月10日に亡くなった大林宣彦監督。コロナがなければ、まさにその日が『海辺の映画館 キネマの玉手箱』の公開予定日だった。奇跡というか、運命というか、何者かの不思議な力を感じます。監督の遺作にふさわしく、舞台は尾道の映画館。さぁ最後の興行です。

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 新選組や白虎隊や娘子隊。坂本龍馬に西郷どん。満州事変に沖縄戦。原爆投下に玉音放送。スクリーンの中に入り込んでしまった観客(?)が時空を超えて駆け回る。白黒からカラーへ。無声映画からトーキーへ。ミュージカルあり、SFあり、悲劇あり、純愛あり、アクションありの盛りだくさん。何が出てくるかわからない玉手箱。

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 戦争の歴史と映画の歴史を交錯させながら、平和の希求、映画が持つ力への信念、これからの若者への期待を描いた快作です。こんな文字面を見ると堅苦しく感じるかもしれませんが、決して説教臭くはないし退屈でもない。テンポ良く快調に進むストーリーに身をゆだね、「監督、どこへ連れて行ってくれるのですか?」という感じ。

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 この作品を「遺言」だと思うのは、最後の作品になったからだけではない。ここに大林監督の世界観、歴史観、美学がすべて詰まった密度の濃い179分だから。ポスター表現のとおり、いろんな要素のどこにも映画作家の情熱とサービス精神があふれている。場面転換、あるいは狂言回しに使われる中原中也の詩も素晴らしい。

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 出演者もとても多い。厚木拓郎、細山田隆人、細田善彦、吉田玲、成海璃子、山崎紘菜、常盤貴子、小林稔侍、高橋幸宏、白石加代子、尾美としのり、武田鉄矢、片岡鶴太郎、柄本時生、村田雄浩、稲垣吾郎、蛭子能収、浅野忠信、伊藤歩、入江若葉、渡辺裕之、根岸季衣、中江有里、笹野高史、満島真之介、川上麻衣子、渡辺えり、窪塚俊介、長塚圭史、ミッキー・カーチス、犬塚弘ほか。

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 日本が世界が、また不穏な空気に包まれつつあるいま、大林監督が現代の若者へ残してくれた遺言。オシャレな映像美とユーモア感覚で、極上のエンターテインメントに仕上っている。童心に帰ったような自由奔放さで、映画作りを心から楽しんでいる様子も伝わってくる。終戦記念日に観るのにふさわしい映画でした。

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2020年8月14日 (金)

いま山で観られる花たち

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 薄紫色の可憐な花が群生するオオバギボウシ。もう一ヵ月以上咲いています。漢字で書くと大葉擬宝珠。橋の欄干についている擬宝珠にカタチが似ているから。背の高さは1mぐらいで下から上へと開花していく。春の若葉はウリッパと呼ばれ、味噌汁に入れたりお浸しにして食べる。地元ではタラの芽やコシアブラより好きだという人もいますが、個人的には山菜はクセがあるほうが好きです。

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 オオウバユリを初めて見たときは、その異様な姿に驚いた。ヒマワリぐらいある太い茎の上に、大きな花が四方八方に向かって開いている。だけど葉は一枚もないのだ。大きい花だけれど色は淡い緑で、周りのグリーンに溶け込んで目立たない。漢字で大姥百合。姥とは乳母のこと。乳を与えて育てた子が成人(花が咲く)する頃には、歯(葉)がなくなってしまうから、という説はナルホドと思う。

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 紹介しているのはすべて敷地内に咲く山野草ですが、いちばんの自慢はタマアジサイ。つぼみが白い球形だからこう名付けられました。周りではまったく見かけません。よほど生育条件にマッチしたのでしょう。ほかのアジサイより遅く、8月になってから開花が始まる。白い球が裂けて、淡紫色の小さな花が煙るように現れる。そのまわりを白い装飾化が少し。実に地味な、野生種らしい佇まいです。

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 今年は長雨で、日照時間が短かった。そのせいかどうか、梅雨明けしたときにはもう秋が始まったかのよう。黄葉したサワグルミや紅葉したヤマザクラの葉がハラハラと散っている。そんな中、日当たりのいい一画で真夏の花、シモツケが満開だ。バラ科の落葉低木。下野国(しもつけのくに)、現在の栃木県で発見されたことに由来するという。つかの間の夏、植物にとって貴重な時間です。

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2020年8月11日 (火)

ミニ菜園は花盛り

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 ジャガイモの花は白い花びらに黄色の雌しべ。スイセンと同じ組み合わせで、飾りたくなる可憐な花です。品種によって薄紫色の花もある。しっかり収穫するために、花はどんどん切るほうがいいらしい。地下茎(イモ)に栄養がいきわたって大きくなるそうです。花を置いていたら実はできるけど食べられない。植えるのも実や種ではなく種イモ(地下茎)。いわば挿し木のような仕組みです。

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 ナスの花は実と同じ色素があるのか、ナスの色を薄めて明るくしたような色。そして茎はまさにナス色です。普通のナスも水ナスも同じ薄紫色の花。ジャガイモも同じナス科なので、花はよく似ている。アンデス原産のジャガイモに対し、インド原産のナスは、東アジアとヨーロッパに広まった。日本料理にもイタリア料理にも、東西どちらでもなくてはならない味を生み出してくれる。

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 放射状に黄色い小花を散らした、線香花火で傘を作ったようなセリ科独特のディルの花。同じセリ科のフィノッキオ(フェンネル、ウイキョウ)もよく似た花を咲かせます。ディルは一年草で60~70cm。細い糸状の葉と実(種)を食べる。それに対してフィノッキオは多年草で人間の背丈ほどにな、白い大きな鱗茎と実(種)を食べる。甘ーい独特の香りで、魚料理やサラダに使うところも似ています。

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 シシトウは可愛い白い花。隣に植えているパプリカも親戚なので、白い花も葉の形も似ています。シシトウもピーマンも黄パプリカも赤パプリカも、トウガラシの仲間は意外だけれどナス科。メキシコ原産。花や葉の大きさはそれほど変わらないのに、実の大きさがここまで違うとは!激辛から甘いのまで差があるとは! 改良を重ねた栽培品種がたくさんあるということでしょうね。

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2020年8月 8日 (土)

ミニ菜園は食べごろの夏

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 奈川で育てている野菜やハーブが、いま収穫期を迎えています。今年は長雨で日照不足。野菜が不作で高くなっていますが、うちは園芸家さんのご厚意でビニールハウスの一角を使わせていただいている。おかげさまで雨の被害もなく順調に育ちました。レタスはもちろん芽キャベツや水ナスも食べごろです。

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トマトは5種。リコピン8倍のシシリアン・ルージュ、トスカーナ・ヴァイオレットに加工用トマト。トマト・ベリーと金あま。たくさん作っても食べきれないので1株ずつ。次から次へとできて、堪能するほど食べられるからうれしい。上は赤くなってるけど下はまだグリーン、という房状を枝付きで切って日光に当てるときれい赤に熟する。

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 スティック状のフィノッキオで「スティッキオ」。普通のフィノッキオ(フェンネル)よりすこし小ぶりで、大きな白い根っこを食べるフィノッキオと違って茎の部分をたべる。野生のルッコラに近いセルバティコ。苦味も辛味も強い。そこが野生味あふれておいしい。これに近いのはハーブ類。サルビア(セージ)もディルも、「もっともっと食べて!」と言ってるようなのでせっせと食べています。

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 普通に見かけるツヤツヤしたきれいなグリーンのバジリコといっしょに、紫がかった色のダーク・オパール・バジルも植えている。この紫バージョンはちょっと硬くてクセが強い。サラダに入れるのはいいけれど、ペスト・ジェノベーゼには向かない。色鮮やかなグリーンにならないから、とぜいたくを言っています。

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 種を植えて、小さな可愛い芽が出て、広い場所に植え替えて、日々の成長の見守る。奇跡のような生命の不思議。短い時間で結果が確認できるのが野菜づくりのおもしろさ。そして収穫期の今は、フレッシュな奇跡を味わう幸せをかみしめています。

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2020年8月 5日 (水)

見る恐怖、見えない恐怖

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 目を開けたら、最期。とキャッチコピーに書かれたサバイバル・サスペンス映画『バード・ボックス BIRD BOX』がおもしろい。「それ」を見たら、みんな狂ったように、しかも恍惚として破滅的な行動をとる。しかし「それ」は最後まで明かされない。こんな怖ーいお話。視界を奪われた世界をどう生き延びるのか。

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 サンドラ・ブロック主演、監督スサンネ・ビアはデンマークの女性です。あっという間に世界中に広まったこの事件。人類を滅ぼす疫病のパンデミックを思わせる。始まった時と5年後とが時間を行き来しながら描かれる。窓はカーテンやブラインドで覆い、外に出ると目隠しをして絶対「それ」を見ないようにする日常。

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 見たら死ぬ!と言いながら、恐怖のモト「それ」を見せないから想像力をやたらと刺激する。「それ」は実態のある何かか、悪霊や悪魔の類か、最愛の人の幻覚か、ほのめかすシーンはあるけれど、ハッキリ示さないから恐怖ばかりがつのります。その手法はアリだけどちょっとズルい。でも最後まで引っ張る演出力は見事です。

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 わずかに生き延びた人たちとの遭遇、しかし敵か味方かわからない。手漕ぎボートで何日もの急流下り。無人の家に潜り込んで食料の調達。幼子を2人連れて、もちろん目隠しをしたままで決死の逃避行です。目指す行き先が本当に安全なのかどうかもわからず、ほかに選択肢がないなら信じて進むしかない。

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 最後にたどり着いた楽園(?)は盲学校だった。視覚と聴覚。ナットクの部分もありますが、大きな謎は謎のまま。釈然としないけれど、危機にどう対処すべきか、サバイバルの工夫は、などなど見どころはたっぷり。小鳥が重要な役割を担っているから、『BIRD BOX』というタイトルは、気が利いていていいと思いました。

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2020年8月 2日 (日)

ダー子が食われた?

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 映画の二作目は『コンフィデンスマンJP.プリンセス編』。ダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)の三人組が絶好調です。コロナで気分が晴れないときは、騙し合いゲーム! えっ何が本当で、どれが嘘? 形成は二転三転、四転五転、七転八倒のおもしろさで、日本中が梅雨明けダー!

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 シンガポールの大富豪が残した資産10兆円をターゲットに、欲望と悪知恵が絡み合う。北大路欣也、ビビアン・スー、竹内結子、広末涼子、濱田岳、滝藤賢一などなど、豪華なキャストがずらーり。デヴィ夫人まで出てきたのには笑えます。マレーシアのランカウイ島、トロピカルリゾートでのセレブなパーティにはピッタリでした。

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 ヤクザのボス赤星(江口洋介)や天才恋愛詐欺師のジェシー(三浦春馬)。おなじみ敵役の主要メンバーもサイコーです。でも、もうこれでジェシーが見られなくなると思うと、とても悲しい。替えの利かない三浦さんだから。執事の柴田恭兵も感情をいっさい表に出さず、心温まる解決策に導く。これはトクな役どころですね。

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 プリンセスに仕立て上げられたコックリ役の関水渚が、ピュアで素直ですごく良かった。ダー子が食われるほどの存在感。しかし予想外の結末まで貫く「本物も偽物もない。信じればそれが真実」というダー子の言葉は深い。やはりこれはコメディエンヌ長澤まさみの魅力全開映画です。笑いたっぷり、感動じわっと。エンディングに流れるOfficial髭男dismの「Laughter」も素晴らしい。

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