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2020年7月18日 (土)

日本沈没2020 の見どころ

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 小松左京の1973年の大ベストセラー『日本沈没』。湯浅正明監督が全10話NETFLIXオリジナルアニメーションとして作ったのが、『日本沈没 2020 』です。急激な地殻変動により、日本の国土が海に沈んでしまう、という基本以外は原作とはまったく別の物語になっている。国家・国民がどうなるか?と、個人はどう対処するのか?の視点の差。「重い」に対して「軽い」。賛否の分かれるところだ。

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 政府や政治家や学者が国や国民をどう守るかという大きなスケールの話から、破滅的な災害に翻弄されながらも前向きに生きていく家族のサバイバル物語へ。大地震や豪雨など100年に一度の災害が慣れっこになっている現代。SFの世界と現実との境界がどんどんあいまいになってきた。そんな時代のリアリティとは、個人の意識や生き方に求めるしかないのかもしれません。

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 巨大災害が起こった場合、専門家やメディアの情報が正しいとは限らない。また国家ができることの限界など、いろんなことがわかってきた。結局、自分自身が道を選択して前に進むしかしようがない。生と死。出会いと別れ。それが自分が選んだ道なら何があっても納得できるハズだ。本当の意味での自己責任。そんな強い意志を持って懸命に生き抜く個の大切さをテーマにしている。

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 もうひとつ湯浅監督が言っていることは、ポジティブシンキング。個人の力で、あるいは国家の力をもってしても解決できない未曽有の危機に悩んでもしようがないじゃないか。大切な人を失っても前へ進み続けろ。そうすることによって希望が見えてくるから。主人公の女の子は歩(あゆむ)、弟は剛(ごう GO)。象徴的な名前でしょ。

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 お父さんが日本人でお母さんはフィリピン人の主人公ファミリー。人気ユーチューバーやゲーマー。カルトコミュニティやパラアスリート。今風の人物がいっぱい出てきて、まさに2020年の日本らしさを表現している。それにしても唐突にあっけなく主要な人たちが死んでいきます。それでも懸命に進み続けることで、人間として成長する姉と弟。まぁ、なるようになるということでしょうか。

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