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2020年6月 5日 (金)

オラファー・エリアソン入門

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 『アート・オブ・デザイン』というNetflixオリジナルのシリーズがサイコーです。アートとして、エンターテインメントとして、知的好奇心を思いっきり刺激する。1、2シリーズ合わせて14人のアーティストの人と仕事を、1話45分ほどで手際よくまとめている。美術家や、建築家、イラストレーターや舞台美術家、タイポグラファーや写真家など(みんな広義のデザイナーだ)。そのうちの何人かを紹介します。

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 現代アートの最先端を走るオラファー・エリアソン。ベルリンにスタジオを構える彼は、光についての探求が主要な関心のようだ。例えば特殊な黄色いランプで照らすと、色が消えて世界はモノクロームに。ロンドンのテートモダンの巨大空間に出現させた人工太陽はその応用例だ。彼のスタジオがユニークなところは建築家や科学者も働いているところ。そんな彼が作るアートは規格外!

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 NYイーストリバーに作った大きな滝。この作品はブルックリンブリッジの下の滝を遊覧船で巡って鑑賞する。アイスランドの氷河から流れ出した氷の塊をストーンヘンジのように並べた作品もおもしろい。いっさい説明がなくても地球温暖化を考えさせる力がある。少しずつ融けて消滅してしまう作品なのだから、しかも何万年という時間をかけてできた氷なのだから。

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 3月14日から予定されていた東京都現代美術館での個展『ときに川は橋となる』が、新型コロナにより延期になっていました。サイトを見ると6月9日(火)からスタートし、9月27日(日)まで開催されるようです。アートとサイエンスの融合でサステイナブルな世界をデザインするオラファー・エリアソン。アートの概念をはるかに超えた感動が、日本で楽しめるチャンスです。



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