« 2020年5月 | トップページ | 2020年7月 »

2020年6月

2020年6月29日 (月)

METシネマ再開はガーシュウィン

Photo_20200628113401

 コロナ禍で中断していたメトロポリタン・オペラのビューイング・シネマが再開しました。ジョージ・ガーシュウィンの名作『ポーギーとベス』。コロナ騒動の直前、2月1日に上演された舞台です。METでは30年ぶりとなる上演で、ジェイムズ・ロビンソンによる新演出。幕間のインタビューやカーテンコールを含めて合計3時間40分の上映。

Photo_20200628113501

 死の2年前、1935年に作曲されたこの作品。南部の港町に住む貧しい黒人たちの暮らしを生き生きと描いている。1920年代初頭のサウスカロライナ州チャールストンが舞台。ガーシュウィン自身は「アメリカのフォーク・オペラ」と評しているそうだ。黒人霊歌やジャズのエッセンスがこもった音楽。もちろん英語オペラです。

Photo_20200628113502

 ブルース調の子守歌「サマータイム」で幕が開く。いまはジャズのスタンダードナンバーのように思われていますが、じつはこのオペラで歌詞を変えながら3度歌われる名曲。当時の風俗や色鮮やかなコスチュームに、ちょっとソウルっぽい味を効かした歌唱から、南部のむんむんした熱気が伝わってくる。

Photo_20200628121001

 貧困、麻薬中毒、ハリケーンの被害、警察からの圧力などなど、現代に通じるさまざまな困難が襲ってくる。弱い人間もいれば世話好きもいる。働き者も悪党も。貧しいながらもささやかな喜びを見つけて、なんとか日々を生きていく人たち。純粋な愛と不屈の精神が、すべてを突破していく希望となるのか。

Photo_20200628113503

 「黒人以外が歌うことを禁ずる」とガーシュウィンに厳命されたというオペラ『ポーギーとベス』。とうぜん出演者は黒人ばかりで、白人キャストは警官だけ。警官は昔も今も白人か(これは事実ではありませんが、イメージとして) 全米でBLMのデモが巻き起こっているいま、期せずしてタイムリーな上映になりました。 

| | コメント (0)

2020年6月26日 (金)

障害、イジメ、赦し

   Photo_20200624114201

 小学校時代に耳が聞こえない転校生へのイジメがもとで孤立した元ガキ大将。高校生になったいまも、自分には存在する価値がないと思い詰め、死を考えている。山田尚子監督の『映画 聲の形』。罪の意識や人間関係のむずかしさを、かつてクラスのいじめっ子だった少年の視点で描いているのが新しい。障害者の問題、イジメの問題、教育現場の問題・・・これらを細やかに丁寧に描く。
 
Photo_20200624114301

 原作は大今良時の『聲の形』(講談社コミックス刊)。昨年7月、放火殺人事件で多数の犠牲者を出した京都アニメーションが、2016年に製作した名作です。聴覚障害者とイジメという、興行的に期待できない地味なテーマに真剣に取り組んだ良心と意欲。こんな日本が誇るいい会社がなぜ狙われたのか。残念でたまりません。

Photo_20200624114302

 障害者や外国人など異質な人たちとの付き合い方はむずかしい。キッカケが作れない。戸惑いもある。まして人生経験の少ない子どもたちだ。思ったことをそのまま言うこともある。思ってもいないのに言ってしまう場合もある。陰口や無視という最悪の対応も。そんな態度を「無意識のうちに」とってしまうから問題の根は深い。

Photo_20200624114202

 この映画は困難なテーマに真正面から逃げずに取り組んでいる。イジメた当人だけではなく、まわりの人たちも抱く深い悔悟の念。助けられなかった。見てないふりをしてしまった。逃げてしまった。「差別はダメだ」「イジメは悪だ」とリクツで理解するだけでは問題は永遠に解決しない。イジメにかかわる全員の哀しみと苦悩を心の底から感じなければ。こんな言葉も無責任なキレイごとか。

Photo_20200624114303

 イジメられる立場からの気持ちも語られる。相手とつながりたい、コミュニケーションをとりたい、と思っても出来ない不自由さ。そこからくる怒りと悲しみ。さらに自分がもとで周りにイヤな思いをさせている罪悪感と自己嫌悪。そのぶん他者と交流できた喜びは大きい。いやー、人間は複雑で奥深い。善と偽善。悪と無関心。もうイジメや差別について軽々しく語ることはできません。

Photo_20200624114203

 脚本の吉田玲子さんがインタビューで話しています。「自分で自分のダメなところを、他人の嫌な部分を、すこしでも許せるようになって、すこし好きになってもらえたらなぁと思っています」。思いやり。相手はもちろん自分に対しても思いやりを。価値のない人間なんていないんだから。これは自己肯定へと至る成長の物語なのだ。

| | コメント (0)

2020年6月23日 (火)

スパイク・リーの DA 5 BLOODS

   Photo_20200618171701

 スパイク・リー監督が、またまたすごい映画を作ってしまいました。ハリウッド大手がすべて尻込みした『DA 5 BLOODS(ザ・ファイブ・ブラッズ)』を、NETFLIXが製作。ヴェトナム戦争で共に戦った黒人の退役軍人4名が、半世紀を経て戦地ヴェトナムに舞い戻り、極秘に埋蔵された大量の金塊を探すというお話。タイトルは『5』となっているのに、なぜ4名か? それは作品を観ればわかります。

Photo_20200618171901

 お宝探しの映画だけれど、ほんとのテーマはアメリカ社会に根深く残る黒人差別。アフリカ大陸から奴隷として連れてこられて400年。奴隷解放や南北戦争、公民権運動や最近のBlack Lives Matterまで。さまざまな歴史を経験しつつも差別はなくならない。直近も黒人男性が警官に首を膝で押さえつけられて死亡。全米で、世界で、人種差別反対のデモが広がる今、タイムリーな作品だ。

Photo_20200618171801

 新型コロナによる死亡率は黒人は白人の約2.4倍。ヴェトナム戦争でも黒人兵士の死亡率は白人兵士の倍以上。差別は社会生活だけではなく、戦場にも浸透していたという事実は衝撃だ。私たち日本人は知らなかったけれど。当時の映像でキング牧師やマルコムX、ジョンソン大統領やニクソン大統領も登場。ドキュメンタリーの要素をうまく取り入れて、ドラマにリアリティを生んでいる。

Photo_20200618171802

 ヴェトナム人はこの戦争を「アメリカ戦争」と呼んでいるのが印象的だった。立場が変われば、呼ぼ名も変わるのだ。差別される黒人も、無意識のうちにヴェトナム人を差別している。イジメる側とイジメられる側、虐げる側と虐げられる側、それぞれの立場の違いと意識のギャップ。スパイク・リーの眼は公平でしかも冷静だ。またどの出演者も苦悩をうちに抱える難しい役を見事に演じて盛り上げる。

Photo_20200618171902

 帰還兵のPTSD。親子の情愛。友情と反目。枯れ葉剤の散布や地雷除去。過去と現在の激しい戦闘場面。さまざまな要素を盛り込んで、ストーリーは見事な結末へ。暑くて湿度の高いアジア特有の空気の中、登場人物はいっぱい死んでいく。でも観終わった後はとても爽やかな気分です。映画作家として成熟してきたスパイク・リー監督の、これは最高傑作かもしれないと思いました。 

| | コメント (0)

2020年6月20日 (土)

エズ・デブリンの魔法


Photo_20200604162902

 舞台美術の常識をはみ出している。誰も思いつかなかった方法論でステージを演出する。デジタル映像やコンピューター制御の光を駆使して、ステージデザイナーという新しいジャンルを切り開いたエズ・デブリン。その圧巻の仕事ぶりで演劇界に革命をもたらした天才芸術家です。NETFLIX「アート・オブ・デザイン」の一篇。

Photo_20200616194802

 ロイヤルオペラハウスやメトロポリタン歌劇場など名門からのオファーが引きも切らないエズ。演劇やオペラの舞台のみならず、ビヨンセやU2、アデルやカニエ・ウエストのステージを作り上げ、有名ブランドのファッションショーも手掛ける。1971年生まれ、ロンドンを拠点に世界を駆けまわる超売れっ子デザイナー。

Photo_20200616194801

 ステージに不吉や歓喜といった抽象的な心象をもたらす手腕は、「エズの魔法使い」と呼ばれる面目躍如。彼女はステージ美術について「物理的には何も残らない。そこがおもしろい」と言う。出演者と観客が、その瞬間その場で共有したイメージと空気。二つとして同じモノはない、これこそ至上の作品かもしれません。

| | コメント (0)

2020年6月17日 (水)

隈研吾のスノーピーク

  Open

 オートキャンプ用のテントやテーブル、調理器具や食器類でアウトドアライフをリードしてきたスノーピーク。雄大な山岳風景を眺めながら、野遊びや食事やショッピングを楽しめる体験型複合施設=ランドステーション白馬を作りました。コロナの影響で予定より遅れましたが、パタゴニアやノースフェイスが並ぶ通りに先日OPEN! 

Photo_20200614155601

 白馬三山の稜線をかたどったラインの屋根、木をうまく取り入れたデザインの施設、広い芝生の庭。この居心地の良い空間は、いま大人気の隈研吾さんの設計です。何も道具を持っていない初心者も「手ぶらキャンプ」でテント泊ができるし、隈さんとのコラボで生まれた「住箱 JYUBAKO」での宿泊プランも楽しめるそうです。

Photo_20200614155703

 食事やお茶はミシュランの星獲得のシェフが監修するレストラン雪峯とスターバックスで。鞍掛豆のパスタやニジマスのホウバ焼きなど、信州産のこだわり素材を使った料理はどれもおいしく、特に新鮮な季節の野菜サラダはそれぞれの味が濃く感動もの。レストランの壁も杉材を樹皮ごと薄板にして、生えていた時のままタテに並べたワイルドなスタイル。こんな木の使い方も出来るのだ。美しい。

Photo_20200615171601

 ステンレス製の焚き火台をはじめスノーピークのグッズが豊富にそろっているショップ。アパレルも充実していて、ここだけの限定品も発見できる。北アルプスの峰々や長野オリンピックのジャンプ台を遠くに眺められるランドステーション。ここはショールームやブランドショップを超えた、アウトドア遊びの案内所。自然を愛するファミリーや子どもたちがもっともっと増えるといいですね。

| | コメント (0)

2020年6月14日 (日)

ラストレシピのラストシーン

 Photo_20200602180201    
  一度口にしたことのある味は完璧に記憶し、それを完全に再現することができる。絶対音感ならぬ絶対味覚。そんな”麒麟の舌”を持つ二人の天才料理人がたどる感動の物語です。1930年代の満州と現代の日本を舞台に、時を隔てて心を通わせる『ラストレシピ 麒麟の舌の記憶』。滝田洋二郎監督の作品です。

Photo_20200602180202

 最期を迎える人のために思い出の味を再現する現代の天才。レアな食材を探し求め未知の味覚を目指す戦前の天才。いわば過去に沈潜していく失敗シェフと、未来へ向かい続ける希望にあふれた料理人。この対比がストーリーを進める大事なキーになる。二宮和也と西島秀俊の対照的な演技も素晴らしい。

Photo_20200602180302

 激動の歴史に消えてしまった「大日本帝國食菜全席」レシピをめぐる展開は、いつしかシェフの自分探しの旅へ。そしてラストの幻想的なシーン。時空を超えて過去の天才に差し出す現代シェフの新しい料理。タイトルの『ラストレシピ』と、「料理は進化し続ける」という言葉がいっぺんにナットクできた瞬間です。不思議な運命に導かれたファミリーヒストリーでした。

| | コメント (0)

2020年6月11日 (木)

ネリ・オックスマンの独創

Photo_20200604170303

 1976年イスラエル生まれ。建築家、デザイナー、発明家、そしてMITメディアラボ教授。彼女の作品はMoMA、スミソニアン博物館、サンフランシスコ近代美術館などで常設展示されている。自然界にある要素を建築やプロダクト、ファッションなどのデザインに取り入れることを意味する「マテリアル・エコロジー Material Ecology」という造語の生みの親。うーん天才なんですよね。

Photo_20200604170301

 こんな説明では何をしている人か想像できないでしょうから、「The Silk Pavilion (絹のドーム)」という作品をご紹介しましょう。これは絹糸とロボットアームで作られたフレームに、6,500匹の蚕がモゾモゾと動きながら糸を吐き出して作った建造物(?)。テクノロジーとバイオロジー(生物学)を融合したデザイン。つまり3Dプリントなどデジタル技術と生物世界を融合した研究をしているのだ。

Photo_20200604170302

 なんか、スゴイ! メチャおもしろい!(独創的過ぎてよくわからないけど、トホホ) 自然環境の危機に対しては、「この惑星の未来はデザインで守らなくっちゃ」と考える彼女の天才にお任せします。それにしてもネリ・オックスマン、チョー美人です。女優みたいでしょ。本筋の理解がイマイチなもので・・・。

| | コメント (0)

2020年6月 8日 (月)

ビャルケ・インゲルスの解答

Photo_20200603195901

 必要だけれど嫌われ者。日本でも世界でも、ゴミ処理場は郊外の人目につかないところに設置するのが常識でした。建築家ビャルケ・インゲルスが示した解答は? スウェーデンまで見晴らせる、高さ90m、面積31,000㎡のスキー場を上に乗せたゴミ処理場。彼は「人の集まる場所」にしようと考えた。

Photo_20200603200002

 ゲレンデの上に登っていくエレベーターからは、内部でゴミ処理をしている作業工程が見える。巨大な煙突は、直径30mの煙の輪を、ポッ、ポッと吐き出す。社会問題でもあるゴミ処理をエンターテインメントにしたレジャーランド。上からスキーで滑り降りる快楽を問題解決のキーポイントにするなんて、彼以外に誰が思いつくだろう。

Photo_20200603195902

 1974年生まれのインゲルスは、スケールの大きさを良しとした20世紀モダニズムの巨匠たちとは、明らかに違う。今までなかったデザインを創造して自分の名声を高めることを目指していない。目的はクライアントの課題解決。だから決して彼の建築は高くない。住居と駐車場が一体の山になった集合住宅や、生き物のような多機能街づくり。そんな見事な解決策の結果、彼の評価は高まった。

Photo_20200603200001

 コペンハーゲン、NY、ロンドンにオフィスを構える彼の建築事務所BIG(ビャルケ・インゲルス・グループ)。サーペンタイン・ギャラリーの庭に作ったパヴィリオンもおもしろい。グラスファイバー製のブロックを積み上げた壁で、ファスナーを開いたようなフォルムを実現している。素材も、工法も、費用も、すべての要素を満たす最適解。それが彼とBIGの考えるデザインなのだ。

| | コメント (0)

2020年6月 5日 (金)

オラファー・エリアソン入門

Photo_20200603110601

 『アート・オブ・デザイン』というNetflixオリジナルのシリーズがサイコーです。アートとして、エンターテインメントとして、知的好奇心を思いっきり刺激する。1、2シリーズ合わせて14人のアーティストの人と仕事を、1話45分ほどで手際よくまとめている。美術家や、建築家、イラストレーターや舞台美術家、タイポグラファーや写真家など(みんな広義のデザイナーだ)。そのうちの何人かを紹介します。

  Photo_20200603103802

 現代アートの最先端を走るオラファー・エリアソン。ベルリンにスタジオを構える彼は、光についての探求が主要な関心のようだ。例えば特殊な黄色いランプで照らすと、色が消えて世界はモノクロームに。ロンドンのテートモダンの巨大空間に出現させた人工太陽はその応用例だ。彼のスタジオがユニークなところは建築家や科学者も働いているところ。そんな彼が作るアートは規格外!

Photo_20200603103801

 NYイーストリバーに作った大きな滝。この作品はブルックリンブリッジの下の滝を遊覧船で巡って鑑賞する。アイスランドの氷河から流れ出した氷の塊をストーンヘンジのように並べた作品もおもしろい。いっさい説明がなくても地球温暖化を考えさせる力がある。少しずつ融けて消滅してしまう作品なのだから、しかも何万年という時間をかけてできた氷なのだから。

Photo_20200603110701

 3月14日から予定されていた東京都現代美術館での個展『ときに川は橋となる』が、新型コロナにより延期になっていました。サイトを見ると6月9日(火)からスタートし、9月27日(日)まで開催されるようです。アートとサイエンスの融合でサステイナブルな世界をデザインするオラファー・エリアソン。アートの概念をはるかに超えた感動が、日本で楽しめるチャンスです。



| | コメント (0)

2020年6月 2日 (火)

国家ぐるみのドーピング

   Photo_20200528211001
   
 ドーピングで本当に能力がアップするのか? 検査で見つからないように実行できるのか? 自転車のランス・アームストロング、MLBのマグワイアやカンセコといったスーパースターたちの薬物問題への疑問。アマチュア自転車選手で映像作家のブライアン・フォーゲルが、自分の身体を使って禁断のドーピング実験に挑戦するところから始まる。Netflixオリジナルの『イカロス』だ。

Photo_20200528211101

 第90回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞に輝いたこの映画。ドーピングで強くなれるか、しかもバレずに。観客としてもハラハラだ。しかし途中からドキュメンタリーなのかフィクションなのかわからなくなってくる。気が付けば、プーチン大統領やIOCバッハ会長なども登場する壮大なスケールの話になっているじゃないですか。事実は小説より奇なり。監督&脚本&主演のフォーゲル、お見事です。

Photo_20200528211002

 彼がドーピングの指導(?)を仰ぐのが、ロシアのアンチ・ドーピングの権威グレゴリー・ロドチェンコ。ブライアンはその出会いをきっかけとして、国家ぐるみの違法行為を隠滅する陰謀に巻き込まれることになる。そのあたりの経緯を詳細に記録しているの映像は、中身の濃いスパイ小説を読んでいるようなおもしろさです。ステロイドや尿サンプル、そしてWADA。KGBやFBIまで登場。

Photo_20200528211102

 スポーツやオリンピックの名誉を汚すドーピング。取り締まるための検査と摘発。検査をすり抜ける新薬の開発と方法の高度化。これらはイタチごっこで進んできた。ロシアではアスリートが個人的に違法を働くのではなかったのだ。国家事業として組織的に数十年間も行われれてきたとは。驚きを超えて衝撃だ。金メダルをたくさん獲ることが、国威を発揚し政治家の支持率向上につながるからか。

Photo_20200528211201

 ロシアが国家ぐるみでドーピングをしていた事実を明らかにし、協力者だったグレゴリーは告発者に変わる。ギリシャ神話の『イカロス』はロウで固めた翼で自由に飛べるようになるが、太陽に近づきすぎてロウが溶け墜落死する。人間の傲慢さやテクノロジーへの過信に対する批判、と解釈されることが多い。でも、勇気の象徴とする解釈もある。グレゴリーはアメリカ政府の保護の下、暗殺を免れ今もどこかで生きているそうだ。

| | コメント (0)

« 2020年5月 | トップページ | 2020年7月 »