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2020年5月12日 (火)

ゴジラとコロナ

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 いまは家で過ごす時間が長いので、見逃した映画を観るのにピッタリだ。で、2016年に大ヒットした映画『シン・ゴジラ』を観ました。脚本・総監督は『エヴァンゲリオン』シリーズの庵野秀明。さすがに素晴らしい出来栄えです。日本アカデミー賞で最優秀作品賞、監督賞、撮影賞など主な賞を独占したのもよくわかる。

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 この映画のポイントは2つある。ひとつは巨大な生命体ゴジラの謎の解明と、自衛隊や米軍まで動員する総力を結集した戦い。シン・ゴジラの「シン」は、新であり真であり神である。体内の核融合炉の働きをする器官で生命を維持し、DNAの情報量は人類の8倍、必要に応じて次々と進化できる・・・。いわば従来のゴジラ映画の延長線上でその最新版。SF的魅力で引っ張る部分です。
 
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 二つ目のポイントは危機に対応する方法とその能力。はたして未知の敵にどう対処するか、日本という国家と社会の現実がリアルに描かれる。肝心なことは何も知らない専門家会議。現実を直視しない対策本部。従来の思考から抜け出せない政治家や官僚。そして合理性のない楽観論と悲観論の間で揺れ動くメディアや市民。これで未知の敵に、国家の危機に対処できるのか。

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 想定外の事態、前例がない、慎重に推移を見極めながら、という責任逃れ。認識の甘さを生む科学的根拠のない議論。その結果、スピード感が大事という言葉とは裏腹に、対応策が後手後手に回る。いま新型コロナ関連のニュースを毎日見ていると、むしろこの部分こそシン・ゴジラの見どころだと思えてくる。ゴジラとコロナ。どちらもこの国の危機対応力を試しているのだ。

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 難解な科学用語や耳慣れないお役所用語が、観客の理解など無視して早口で飛び交う。そこにニュース番組のパロディのように字幕がいっぱい入いる。あ、意味は分からなくてもいいのだ、スゴそうな感じだけが伝われば。そんな割り切った演出が緊張感のあるテンポを生み、ぐいぐいと引っ張っていく。素晴らしい! ところで監督、続編はいつごろ見られるのでしょうか? 楽しみにしています。

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