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2020年5月18日 (月)

レイ・チャールズの真実

   Ray

 What'd I Say(ホワッド・アイ・セイ) Georgia On My Mind(我が心のジョージア) Unchain My Heart(アンチェイン・マイ・ハート) I Can't Stop Loving You(愛さずにはいられない)・・・。昔よく聞いたこれらの名曲は、ソウルの神様、レイ・チャールズのヒット曲の一部です。でも盲目のピアニスト&シンガーという以外、彼のことはあまり知りませんでした。情報が乏しい時代だったせいもありますが。

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 2004年、テイラー・ハックフォード監督が作った伝記映画『Ray/レイ』は、黒人でしかも盲目の天才ゆえの孤独や心の闇を容赦なく暴いた感動作です。幼いころ弟を事故死させてしまったトラウマ。その翌年7歳で緑内障のため視力を失うが、「盲目だからといって他人に頼るな、自分ひとりの力で生きていけ」と厳しく接する母を慕う気持ち。それらは後の人生に大きな影響を与えることとなる。

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 音楽に対する情熱と並外れた才能で成功を収めた後も、差別や裏切りに苦しみ、不安にさいなまれる。妻を愛しながらもほかの女性にすぐに手を出したり、何度も懲りずにクスリに溺れる姿は、現実からの逃避なのか。ニヤニヤした表情、クネクネした動きは、まるでレイが乗り移ったかのよう。迫真の演技で複雑な心理を演じたジェイミー・フォックスが、アカデミー主演男優賞に輝いた。

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 貧困、人種差別、黒人社会のしがらみ、音楽の革新、業界の因習、麻薬との闘い、家庭崩壊。偉大なミュージシャンの人生は波乱万丈だった。またそれは「盲目をハンディとせず、自分の力で生きてきた」人生でもあったのだ。ただし、ひとりだけではなく家族や周りの支えがあったからこそ。なお音楽面や演技の指導にあたったレイ・チャールズ本人は、この映画の完成を待たずに亡くなりました。

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