« 長くつ下のピッピ、誕生75年 | トップページ | あらためて、最強のふたり »

2020年3月23日 (月)

古代の謎? 石の宝殿

   Photo_20200322171001   
 これは何なのか? いつ、誰が、何のために作ったのか? 圧倒的な重量感に圧し潰されそうになる。ここは兵庫県高砂市にある生石(おうしこ)神社。本殿を抜けると三方を岸壁に囲まれた、巨大な石の建造物「石の宝殿」がある。縦が約4.7m、横が約6,4m、高さ約5,5mの直方体。重さは推定500トン。下は水がたまった小さな池になっていて、水に浮いているように見えることから別名「浮石」とも呼ばれる。でも水に浮くはずはなく、岩盤につながった状態だ。

Photo_20200322171102

 神社の略記には、「大穴牟遅(おおあなむち)と少毘古那(すくなひこな)の二神が天津神の命を受け国土経営のため出雲の国より此の地に座し給ひし時 二神相謀り国土を鎮めるに相応しい石の宮殿を造営せんとして一夜の内に工事を進めらるるも・・・」と所以が記されている。『播磨の国風土記』や『万葉集』にも書かれているので、かなり古くからあったのは間違いないだろう。

   Photo_20200322171201

 小高い岩山をくりぬいて作られた「石の宝殿」。裏の山に登っていく階段も一枚岩を切り込んで作ってある。つまりこの山そのものがひとつの巨大な岩盤なのだ。このあたりには大阪や奈良の大王や有力豪族の古墳の石棺にも使われた「竜山石」の採石場が多い。石の宝殿も巨大古墳の中心に据える石郭を作ろうとしたが未完成に終わったという説が有力だ。しかしこんな重いものを運び出す手段があったのか、謎は解けないままだ。

Photo_20200322205601

 石の宝殿を形作る竜山石は7000万年前(白亜紀後期)の火山活動によってできた岩で、地質学的には「成層ハイアロクラスタイト」というそうだ。均質で粘りがあり加工しやすいのが特徴。そのため古代より現代まで1700年もの間採石されている歴史ある石材で、古墳時代から中世の神社仏閣や城の造営、そして現在も国会議事堂や倉敷の大原美術館などに使われている。こんな巨大な岩や巨木には神が宿る、と古来より日本人は考えてきましたが、石の宝殿を見るとナルホドと思う。今やここは有名なパワースポットです。

|

« 長くつ下のピッピ、誕生75年 | トップページ | あらためて、最強のふたり »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 長くつ下のピッピ、誕生75年 | トップページ | あらためて、最強のふたり »