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2020年3月17日 (火)

汝の道を進め、そして

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 蜷川実花の『FOLLOWERS』は、日本版『セックス・アンド・ザ、シティ』の趣。時代の先端を生きるカッコいい女性たちが、自由に才能を発揮し、人生を謳歌する。そんな風に見えながら(あるいは目指しながら)も簡単にはいかないのが現実。だからドラマになるのだけれど。監督の実像を彷彿とさせながら、社会のいろんな問題をサラッと盛りだくさんに散らばめている。

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 このシリーズは2つのテーマを持ったトレンディドラマだ。一つは女性の自立、地位の向上。いつまでたっても男女平等社会に近づかない日本で闘う売れっ子フォトグラファーの日々を、ポップにオシャレに描く。LGBT、仕事と出産、パワハラ、無理解・・・。蜷川実花が経験してきた古い因習や社会との軋轢がベースになっているのでしょうか。多様性を尊重する社会への願いがこもっている。

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 二つ目は野心に燃える少女の成長物語。夢は女優になること。器用に立ち回れない。愛想笑いもできない。与えられた仕事はどれもしっくりこない。自分が何者なのか、何者になろうとしているのかも見失いがちな日々。反抗心をどこにぶつけたらいいかもわからない。誰もわかってくれない。不安、焦燥。それがいい出会いをきっかけに立ち直っていく。自分らしさに目覚めていく。

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 これら二つのテーマが最終的にどう交差してひとつにまとまるか? それがダンテの『神曲』からの「汝の道を進め そして人々をして語るにまかせよ」という言葉。他人の言うことなど気にせず自信をもって生きろ!というメッセージ。炎上してもいいじゃないですか、と。自立と凛々しい生き方を象徴しているかのように、東京タワーがすっくと立っている。蜷川美学ではスカイツリーじゃないんだね。

 

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