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2020年2月 2日 (日)

ING展?兵庫県の美術作家

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 兵庫県立美術館の王子分館、原田の森ギャラリーで意欲的なグループ展が開かれている。『ING 兵庫県美術作家 2020 展』。たまたま入ったのだけれど、素晴らしいじゃないですか。INGが何を意味するのか、知らないし、説明もない。わかるのは兵庫県に在住するアーティストだということぐらい。

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 基本は平面の作家の集まりのようだ。パンフレットを見ると、皆さんいろんな会派に属している。この展覧会も従来の会派による企画ではなく、もっと自由意思で集まった有志のグループ展。だから展示されている作品からも、創造に懸ける情熱と新しい表現を目指すエネルギーが強く感じられる。とてもいいです。

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 平面のアートと言っても、厳密な意味ではない。立体的な素材で表現した作品もたくさんあるけれど、壁面に展示するということだけがルール? それでも彫刻作品とは明らかに違うからおもしろい。土や木や石などの自然素材を使って物質感を大事にした作品作りをするアーティストが多いのも現代的だ。

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 油彩、日本画、ミクストメディア、コラージュ、針金画、などなど。それぞれのジャンルで伝統的だった画材にとどまらず、あらゆる材質の可能性にチャレンジ。より自由な発想で、誰もやったことがないことを。映像や立体ではできない表現を。中堅の美術家たちがまじめに全力で取り組んだ成果が凝縮されています。

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 山口敏行、おまつ・T、北山義明、初田隆、椿野浩二、宋貴美子、井澤幸三、久米伴香など、32名のアーティストの作品約180点を展示。兵庫にこんなにたくさん有能な作家さんがいらっしゃったとは!うれしい驚きです。もっともっと見る機会が増えたらいいのに。と言いながら、もう終了間近。紹介が遅くてスミマセン。

ING 兵庫県 美術作家 2020 展
2020年1月29日(水)~2月2日(日)
兵庫県立美術館 王子分館
原田の森ギャラリー

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