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2020年1月21日 (火)

知的探求から実利の開発へ

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 はるかかなたの宇宙の果て。はるか昔の宇宙の起源。それらを知りたいと願う欲求は、人間が本能的に持つ好奇心でしょうか。あの山の向こうには何があるのだろう?あの雲の上はどうなっているのだろう?と思う気持ちの延長から、科学が生まれ、天文学が生まれ、ついに地球外の天体に一歩をしるす。1969年、アポロ11号のニール・アームストロング船長が月面につけた足跡の写真が、『138億光年 宇宙の旅』会場の床に展示してありました。安全のためか、宇宙服のブーツはデカい!
 
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 あれから半世紀。宇宙は知的探求の対象から、実利的なフィールドへ変質。ロマン主義からリアリズムへ。資源開発や軍事的利用、はたまた人類の移住の可能性まで視野にとらえるようになりました。たしかに火星の写真の数々を見ていると、水もあるから極地に氷が張っている。風も吹いて砂漠のような風紋ができている。つまり空気があるということ。これまた人間の本能として、領土争いや開発競争が勃発しても不思議はない。人類が学習してきた理性で、なんとか公正なルールを打ち立ててもらいたいものです。火星まで乱開発や戦争で住めなくなるのはゴメンだ。

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 2012年6月、太陽観測衛星SDOが撮影した美しい写真。燃え盛る太陽の前をシルエットに見える金星が通過していく様子です。6時間ほどの動きを撮った画像を合成したものだという。金星の太陽面通過は珍しい現象で、次に起きるのは2117年。こんな話を聞くと、やっぱり宇宙ってロマンだと思いませんか。遠い遠い宇宙もあれば、ご近所の月や惑星の太陽系もある。遠くの憧れである限りは美しく神秘的。手が届くようになれば利害が絡んで争いの元。人間の欲望は宇宙まで呑み込んでしまうのでしょうか。恐ろしい。

138億光年 宇宙の旅
― 驚異の美しさで迫る宇宙観測のフロンティア ―
2019年12月21日(土)~2020年2月2日(日)
明石市立文化博物館

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