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2019年12月24日 (火)

三宮本通商店街に風船アート

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 センター街の南の通りに約150個のピカピカに輝く風船が出現。道行く人たちは風船を触ったり、間を縫うように歩いたり、映り込んだ周りの風景や自分自身の姿を眺めたりして楽しんでいる。建築家の津川恵理さんがデザイン・アドバイザーを務めたイベント『三宮ロトンドロンド』。「ロトンド」は円形の広場や建物など丸い空間を表す。「ロンド」は同じ旋律を繰り返す音楽様式で輪舞曲とも訳される。150mに渡って商店街を埋める銀色の球が踊っているように見えるからか。語呂のいいおもしろいネーミングですね。

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 アルミ箔(?)製の風船は地面から120cm、90cm、60cmの高さにランダムに置かれれている。小さな子どもから大人まで、それぞれの目線で楽しめる。軽いから風で動くし、ひとつひとつタッチしながら歩く人も多い。だから人の流れといっしょにまさにダンスしているかのよう。そしてこの企画はただ単にアートであるだけじゃないそうだ。慣れ親しんだ商店街に非日常の物体が出現することにより、人の行動や感情がどのように変わるか? このイベントから得られるデータをAIで分析し、集客効果や周辺店舗への経済効果を高めるための実験でもあるという。

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 まぁ意図は何であれ、街が楽しくなればそれでいいじゃないですか。都市の魅力は祝祭的な賑わいにある。その道具立ての一つがアートです。海外の街ではこんな街角アートやインスタレーションによく出会う。美術館の中に納まっているモノだけがアートじゃない。日本ではまだまだですが、むしろ現代の最先端は、美術館を出て街の中へ、そして自然の中へ。アーティストの意識が変わり、行政や企業の理解が深まれば可能です。アートが街の風景となり、暮らしを包む環境となる日を期待しましょう。

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