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2019年11月24日 (日)

聴く映画館、というイベント

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 先日『聴く映画館 Touch that Sound! in KOBE』という名のユニークなイベントに行ってきた。説明によると、ソニーが開発した波面合成技術によって、音に包まれる感覚を生み出す独自の空間音響技術=SSVR(Sonic Surf VR)を使ったサウンドインスタレーション。立体音響のスゴイやつと言えばいいのでしょうか。たしかに右から左へ、手前から奥へ。音が自在に動き回っている。

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 中野雅之「untitled #01」、Cornelius「あなたがいるなら」、evala「See/Sea/She」、Hello,Wendy!+zAk「Katyusha」、清水靖晃「コントラプンクトゥス(J.S.バッハ『フーガの技法』より)」の5曲。すべてSSVRmixです。約30分でひと通り演奏が終わると、アナウンスが流れる。「もう一度同じ演奏を繰り返します。ご自由に席を移動して違う場所で聴こえかたを比べてください」。

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 ステージで演奏するバンドのメンバーの間をうろうろ歩きながら聴いているような。シンセサイザーなどの楽器の内部に入り込んだような。不思議な聴こえかた。素晴らしい技術の進歩だとは思いますが、あくまで新技術のデモンストレーションという感じ。大切なのはこの空間音響技術をどう生かすか。今まで不可能だった音の表現を新たに生み出せるのかどうか。これからの課題です。

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