ラグビー観戦はファンゾーンで
日本代表チームの活躍ですごい盛り上がりを見せているラグビー・ワールドカップ2019。開催都市の札幌、釜石、熊谷、東京、横浜、静岡、豊田、東大阪、神戸、福岡、熊本、大分では、試合会場のスタジアム以外にファンゾーンと呼ばれる応援・交流スペースが設けられている。神戸ではメリケンパーク。これがとてもいい。過去のワールドカップでもあったのでしょうか?それとも日本開催の独自サービスなのでしょうか?
パブリックビューイングはもちろん、誰もがラグビーを簡易に体験できるエリアや、出場国や地元神戸の特産品や名物料理をPRするコーナー、ハイネケンビールや大会公式グッズが買えるコマーシャルパートナーゾーンやフードコートなど、楽しく時間を過ごせる工夫がいっぱい。ステージでは多彩な音楽やダンスなどのパフォーマンスも繰り広げられており、飽きさせません。飲食や文化でもおもてなし、というわけです。
広い会場にその日の出場チームのユニフォーム姿が多いのは当然ですが、それ以外の国のユニフォームを着た人たちもたくさんいて、そこかしこで国際交流をしている。はい、ビールを飲みながら。これがなんと試合開始の5時間も6時間も前からなんだから驚きです。ラグビーファンはビールの消費量がスゴイから町中のビールがなくなる!と聞いていたけど、ほんとハンパない。でもさすが紳士のスポーツ、ファンは飲んでも紳士的。
平尾誠二フィールドと名付けられた神戸だけのエリアがある。東伏見工業、同志社大学、神戸製鋼、日本代表の写真やユニフォームやトロフィーが展示され、ゆかりある人たちが心のこもった思い出を寄せている。このワールドカップ日本開催に尽力しながらも、大会を前にして亡くなった偉大なラガーマン。つねにトップを走り続け日本ラグビー界をリードしてきた平尾さんを、みんなでしのぶ場になっている。
このエリアは気持ちいいオープンスペースで、けっこう広いんですよ。あまりにも若くして逝ってしまった平尾誠二。写真パネルを順に見ていくと、カッコよくて行動力があるだけではなく、彼の素晴らしい人間性と人脈の広さがよくわかる。あらためて惜しい人を亡くしたと残念に思います。いちばん奥にある彼に対するメッセージボードには、日を追うごとに書き込みが増えとてもいい雰囲気になってきました。
ファンゾーンっていわばお祭り広場。ラグビーファンでなくても十分楽しめる。それでも主役はやっぱりパブリックビューイング。家でテレビ観戦をするのとはまったく違った体験です。その場に駆け付けたたぶん1万人以上の人たちとの一体感と高揚感がサイコー! 全国のスタジアムは巡れないけど、これなら。クセになりそう、ビールが増えそう。選手のみなさん、これからも頑張ってください。
| 固定リンク
「神戸のイベント」カテゴリの記事
- 神戸の夜にレーザーの虹(2020.12.14)
- 三宮本通商店街に風船アート(2019.12.24)
- 25年目のルミナリエ(2019.12.13)
- 聴く映画館、というイベント(2019.11.24)
- ラグビー観戦はファンゾーンで(2019.10.07)
コメント