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2019年8月29日 (木)

やっぱり日本人はドラえもん(3)

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 現代の日本では、鉄腕アトムに始まり、仮面ライダー、ウルトラマン、キャプテン翼、ガンダムなど、たくさんのヒーローがあらわれた。でもこれらのヒーローは男の子たちのものでしょうか。女の子ならリボンの騎士や、ひみつのアッコちゃん(スミマセン、あまり知らないので・・・) いや、女子はあまり強いヒーローは求めないのかもしれません。いずれにしろ昭和・平成の少年少女はこんなヒーローやヒロインに憧れ、教えられて育ったのは間違いありません。

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 でも、ドラえもんはこんなヒーローたちとちょっと違う。男女の差なく、年齢も関係なくみんなに愛される国民的キャラクター。設定そのものは未来からやって来た宇宙ネコというSFだけど、どこかとぼけた身近な存在だ。登場するキャラクターたちもみんな個性的で、サザエさんやちびまる子の世界に近い。だから誰もが自分なりの思い入れで物語に入っていける。ひいきのキャラもさまざま。感じ方もみんな違う。それが許される包容力こそが人気のヒミツかもしれない。

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 コラボしたアーティストも自由に「ドラえもんの世界」を作品にして楽しんでいる。しずかちゃんを描いたり、ドラえもんを楽しむ行為を表現したり、ひみつ道具図鑑を作ったり。28組のアーティストが制作した作品は、それこそ百花繚乱という感じ。アプローチの方法、表現する手法・・・この多様性を観るだけでも、ドラえもんが現代日本人のアイデンティティ形成にいかに広く深く影響を与えたか見て取れる。社会学の重要な研究テーマになってもおかしくないぐらいです。

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 ドラえもんのひみつ道具は、どこでもドアとか、なんでもポケットとか、タケコプターとか、アナログなところがいい。しかもタイムマシンなども普通に出てくるからスゴイ。100年後のサイエンスでも実現できるかどうか、という超先端テクノロジーが違和感なくストーリーに現れる。この友情や希望を描くお話の、根底にあるメッセージは社会や人間に対するオプティミズム。時代がどんなに変わっても日本人の精神的バックボーンであり続けてほしいと思います。

THE ドラえもん 展  OSAKA 2019
2019年7月12日(金)~9月23日(月・祝)
大阪文化館・天保山

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