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2019年8月 4日 (日)

水を極めた「天気の子」

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 エンドロールの途中で席を立つ人はゼロ! こんな映画はいつ以来だろう。新海誠監督の『天気の子』。観客はみんな深い感動で息を止めたように、すぐには立ち上がれない様子。この映画は上映の1ヶ月近く前からサントリーやソフトバンク、日清食品などのコラボCMで盛り上がっていましたね。『君の名は。』(2016年)の大ヒットに続け!という期待の表れだったのでしょうが、予想以上の面白さ。完全にKOされてしまいました。

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 激しい雨、水滴、雨粒の跳ね返り、水たまりの映り込み。これら水の表現の素晴らしさは「雨」が3人目の登場人物と言われた『言の葉の庭』(2013年)ゆずり。きっと美術監督・滝口比呂志さんの力量によるのでしょう。音楽は『君の名は。』に続いてRADWIMPSの野田洋次郎。ストーリー展開と一体になった音楽は、100のセリフ以上に主人公の心情を雄弁に語る。まぁそれもこれもすべてひっくるめて原作・脚本・監督の新海誠の才能だ。

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 天気の調和が狂っていく時代。連日雨が降り続く東京を舞台に、少年と少女は自らの運命を勇気をもって選択する。描かれた世界のスケールの大きさと、取るに足りないちっぽけな人間との対比。人類の愚かさと、人間への希望。あーあ、ネタバレにならないように書くのは本当に難しい。ディテールまで細かく作りこまれているので、見れば見るほど新しい発見がある、とだけ言っておきます。この作品もきっとメガヒットになること間違いなしでしょう。

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