« グッバイ、Mr.レッドフォード | トップページ | コロンブス交換とグローバリズム »

2019年7月18日 (木)

これ、なににみえる?

   Photo_20190717200801

 いま芦屋市立美術博物館で開催されているコレクション展がおもしろい。ここの美術館は『具体』のメンバーや、その流れをくむ作家の作品が充実しているので有名だ。その豊富なコレクションを、1章 なにで(素材)、2章 どうやって(技法)、3章 どんなふうに(表現)という 3つのくくりで 74点を展示している。これら近現代の作品は、何を伝えようとしているのか理解できないものが多い。いやむしろ作家が観客に伝えることを積極的に放棄して、観客が何を感じ取るかにすべてをゆだねる。そんなアート観や制作哲学をベースにしているから、意味を考えると「現代アートはわからない」、「難しいから苦手だ」となってしまう。

Photo_20190717200802

 今回の展覧会のタイトル『こどもとおとな』は、とてもよくできている。子どもは大人よりはるかに素直だから、理屈抜きで勝手におもしろがる。きれい、すき、きらい、でこぼこ、ぐちゃぐちゃ、おかしい・・・。3つの章の立て方では、意味ではなく素材や技法を説明しているので、かなりアートに親しみやすいと思う。アートに触れるキッカケさえあれば、あとは勝手に楽しめるのだから。子どもたちも興味を持って観て、なにがしか感化されて帰るのではないでしょうか。それがアートを楽しむ醍醐味。

4_20190717200801

 いままでになかった表現、誰もやらなかった技法をめざせ。まさに『独創的』に至上の価値を置いたアーティストたちの情熱、時代を超えて輝く作品から受けるエネルギー。これらの作家たちが生みだした芸術は、日本を飛び出ていまや世界中でその評価が高まっています。1950年代から数十年、日本それも関西で、こんな世界的なアートムーブメント『具体』が起こったことを誇りに思います。いまそれを担ったアーティストもどんどん亡くなって、歴史上の出来事になりつつある。これからは、これら先輩たちを超える新たな独創アートが生まれることを期待しましょう。

コレクション展
こどもとおとな
ーこれ、なににみえる?
2019年7月13日(土)~9月23日(月・祝)
芦屋市立美術博物館

|

« グッバイ、Mr.レッドフォード | トップページ | コロンブス交換とグローバリズム »

展覧会情報[2019]」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« グッバイ、Mr.レッドフォード | トップページ | コロンブス交換とグローバリズム »