もうハギが咲いてる⁉
気象庁はようやく26日(水)に近畿や中国地方が梅雨入りしたとみられる、と発表しました。統計を取り始めた1951年以降、最も遅い梅雨入りだそうだ。その影響かどうかわかりませんが、もうヤマハギが咲いてる。布引貯水池につながる階段の横の斜面で紫紅色の花を見つけました。ハギと言えば「秋の七草」のひとつでマメ科の落葉低木。漢字でも「萩」つまり「草かんむりに秋」と書くから、てっきり8月の後半から咲くものだと思い込んでいたけれど、そうでもないらしい。
6月から10月と花期は長く、満開がはっきりしないままだらだらと咲き続ける、と図鑑にも書いてある。英語でBush Clover。クローバーに似た形の葉で藪のように繁ることからのネーミング。そばに寄って観察すると、房状の花穂の下から順に上に向かって開花している。トラノオなども上あるいは先に向かって咲いていくから、房状の花はすべて穂のもとから先に向かって開花するものなのかもしれない。フジやニセアカシアも次のシーズンに確かめないと。
ヤマボウシが終わりに近づき、白い花が茶色っぽく変色し始めている。こちらは季節通りで正常な姿。なんの不思議もありません。ウツギやミズキなど初夏に多い白い花の時期が終わりを迎え、木の花が少ない季節に入ります。そんななか、山野草らしい控えめな風情と生命力にあふれた豊かさが万葉の昔から愛されてきたハギは、ネムノキやサルスベリなどの開花時期を挟み、(いい意味で)だらだらと長く秋まで咲き続けることでしょう。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 良き年になりますように(2021.01.01)
- 本来、サクラは秋に咲く !?(2020.11.29)
- 栗の季節の最後の旨味(2020.11.13)
- カキのシーズン到来(2020.11.07)
- 三宮という地名は?(2020.10.02)
コメント