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2019年5月16日 (木)

六甲山は虫の王国へ

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 サクラが散り、アセビが終わり、六甲山ではグリーンが鮮やかさを増してきました。そうなると虫たちの天下です。さまざまな大きさの蜂(ハチ)、虻(アブ)、蝶(チョウ)、蝿(ハエ)、蚋(ブヨ)、蟻(アリ)などがドッとあらわれて、まさに「虫」偏のオンパレード。山歩きには最高の時期ですが、虫たちがちょっとうっとうしい。ケムシやアオムシまで頭上の枝からいっぱいぶら下がっている。

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 「虫」偏の字を思い出してみると、あれ! 蛇(ヘビ)も、蛙(カエル)も「虫」偏だ。蛤(ハマグリ)や、蝸牛(カタツムリ)まで。漢和辞典で調べると、なんと「虫」はマムシの形からできた象形文字だそうです。近代の生物学・分類学が生まれる前の東洋では、人と獣、鳥や魚を除く他の動物はすべてひとからげに「虫」と考えていたようだ。現代の私たちが考える昆虫類よりずいぶん守備範囲が広い言葉だったのですね。

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 よくわからない動物。どこからか湧いてくるような生き物。理解しているもの『以外』は『虫』ということにしたのでしょうか。そういえば「腹の虫がおさまらぬ」とか「虫の知らせ」とか、動物どころかもっと抽象的な気持ちのようなものにも虫をあてる。昔はこんな感情や精神のありようも、何かわからない『虫』が作用していると考えたのでしょう。わかるもの『以外』と呼びながら、ムシできない存在。

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 大きなクマバチが飛び回っていたので何とか撮ろうとしましたが、ダメでした。当然のことながら、ハチはスマホでひょいと撮れるようなのろまじゃない。何回かシャッターを切ったうちで、かろうじて黒い点のように写っていた一枚がコレ。六甲山ではこれからニセアカシアがいっぱい咲き出し、甘い香りに包まれる。荒れ地やがけの崩落地にまず生えてくるニセアカシアは、ミツバチの大切な蜜源植物。ますます虫で賑やかになりそうです。

 

 

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