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2019年5月

2019年5月31日 (金)

絶景カフェ& ハイキング

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 向かって左から白馬鑓ヶ岳2,903m、杓子岳2,812m、そして主峰の白馬岳2,932m。真正面に北アルプスの白馬三山を眺めるハクバ マウンテン ハーバーは、岩岳スノーフィールドのゴンドラで登ったところにある展望テラスです。ここにはあのTHE CITY BAKERYがある。で、壮大な自然景観を眺めながらカプチーノとマフィンの朝食を食べようと、朝一番のゴンドラに乗ってやってきました。絶景カフェで朝食を。ヨーロッパの山岳リゾートに来たような爽快かつ優雅な気分です。

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 ここのゴンドラ「ノア」は冬のスキーシーズンだけではなく、グリーンシーズンから紅葉シーズンも運行している。マウンテン ハーバーは昨年の10月にオープンしたというから、いまが初の新緑シーズン。展望テラスから空中に張り出したデッキに立てば、絶景の中に浮かんでいるよう。当然誰もがここで写真を撮りたがる。でも皆さん美しい風景に接して気持ちよくなっているのか、和気あいあいと譲り合いながら撮影を楽しんでいます。

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 岩岳の山頂から白馬岳方面への斜面に柱を打ち込んで、その上に建物を浮かべる。なかなか思い切った建築デザインです。これならビュースポットとして優れているのはもちろんのこと、豪雪地帯でも雪に埋もれないというメリットもあるのでしょう。すっかり観光名所になり、地元を潤わせている。いま白馬村はいろんな取り組みが好循環をおこし、活気にあふれています。こうなるとヒトもカネもアイデアも、ますます集まってくる。

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 極上モーニングタイムを楽しんだら、隣接するねずこの森をハイキング。明るいブナの新緑の森を一時間ほどかけてゆっくりと歩く。春ゼミがさかんに鳴いている。でもブナの木が多いのに、なぜ「ねずこの森」なのか。じつはここの森の中に大きなネズコの老木がある。特にブナが落葉した雪の季節、白一色のなか濃い緑の葉を残す大きなネズコが、まるで森の守り神のように見えることから名付けられたそうだ。味わい深いネーミングです。
   
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 ネズコ(鼠子)は別名がクロベ。木曽五木のひとつで、ヒノキ科クロベ属の常緑針葉樹です。日本特産で青森から中部山地にかけて多く生える。ヒノキやアスナロよりも寒さに強く、また水にも強いため、戸や障子、下駄の材料によく使われるという。この老木も豪雪の重みに耐え、雷に打たれ、このような奇怪な姿になったのでしょう。何百年も苦難に打ち克ってきたネズコ、さすがに存在感が際立っていますね。緑のなかで身も心もリフレッシュできた一日でした。

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2019年5月28日 (火)

35回目のクラフトフェア

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 5月としては異常な最高気温30度を超える二日間、松本のあがたの森公園をメイン会場に第35回となる「クラフトフェアまつもと2019」が開催されました。あがたの森は旧制松本高等学校の敷地と木造校舎を活用した61,000平方メートルの公園。ヒマラヤ杉やケヤキの巨樹が生い茂り、広大な芝生広場や池なども配置された市民の憩いの場。この二日間は全国から何万人ものお客さんが訪れる大イベントです。

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 松本のクラフトフェアは全国各地で開かれている同種の催しのはしりだそうです。多くの応募者から選抜された出展者がテントなどで作品を展示。もともと応募する人がプロの作家ばかり。そのうえ4倍以上の競争率から選抜されただけあって、よく見かけるクラフトフェアとはレベルが違う。クオリティ、オリジナリティ、完成度の高さは、きっとあなたの想像以上だと思います。

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 陶磁、木工・漆、染色・フェルト、ガラス、金属、皮革、その他の素材、材料・道具などのジャンルで、計230数名の作家さんがテントなどで作品を展示・販売。その斬新なアイデアと素晴らしい仕上がりに美意識と物欲が大いに刺激される。いろいろと見て回っていたら、身体がまだ慣れない真夏日に熱中症になりそうです。こんな日こそ巨樹が作ってくれる木陰がうれしい。

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 飲食関係も充実! 和洋中はもちろんベーグルやクッキー、ジビエのパニーニや信州郷土食、カンボジアやトルコ料理など36ものブースで多彩な味が楽しめる。休憩や食事ができるテーブルやベンチもたくさんあります。慣れている人たちはピクニックシートを持ってきて、風が心地よい木陰で楽しんでいる。夜は芝生広場でライブコンサートも開かれるそうだ。参加は来年の目標に。

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2019年5月25日 (土)

サラリーマン川柳の大賞は?

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 第一生命が主催するサラリーマン川柳コンクール。職場や家庭の日常をユーモラスにそしてシニカルに笑い飛ばす『サラ川』はますます人気です。1億総活躍社会や働き方改革など、サラリーマンにとっては「大きなお世話」的な掛け声が叫ばれるご時世。先日、第32回の優秀作ベスト10が発表されたのでご紹介します。

 1位 五時過ぎた カモンベイビー USAばらし (盆踊り)
 2位 いい数字 出るまで測る 血圧計 (とん吉)
 3位 メルカリで 妻が売るのは 俺の物 (島根のぽん太)
 4位 ノー残業 趣味なし金なし 居場所なし (リトルプー)
 5位 「やせなさい」 腹にしみいる 医者の声 (べごちゃん)
 6位 やっと縁 切れた上司が 再雇用 (アカエタカ)
 7位 手紙書き 漢字忘れて スマホ打ち (忘却の人)
 8位 下腹が 気づかぬ内に ひょっこりはん (のあ)
 9位 U・S・A 流行りにのれない まあいっさ (しん)
 10位 叱っても 褒めても返事は「ヤバイッス!」 (国語辞典)

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 昨年の9月から10月にかけて募集され、今年1月に優秀100句を発表。その中から10万7000人の人気投票で順位が決まったそうだ。だからちょうどその時期、DA PUMPの曲が大ヒットしていたという事情もあるでしょう、関連の2句がランクイン。このようにサラ川は時代や世相を映しているからおもしろい。過去の第1位作品を振り返っても、第4回「ボディコンを 無理して着たら ボンレスハム」、第14回「ドットコム どこが混むのと 聞く上司」、第21回「『空気読め‼』それより部下の 気持ち読め‼」などなど。それぞれ時代の雰囲気を思い出します。これから令和の時代。どんなサラ川が生まれるでしょうか。

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2019年5月22日 (水)

ダマし屋がいっぱい

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 騙しダマされ、最後に笑うのは? 香港を舞台にした詐欺師たちのストーリー。ハラハラ、ドキドキ、どんでん返しの連続は脚本の古澤良太さんの才能です。息もつかせぬ展開は監督の田中亮さんの手腕。コンゲームを描いた映画はどれも好きですが、この『コンフィデンスマンJP』は特別おもしろかった。スケールの大きいストーリ展開がとってもオシャレです。そしてすべて合点がいく見事なラスト。

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 ハチャメチャなダー子(長澤まさみ)、不器用でいいやつのボクちゃん(東出昌大)、とぼけたベテランのリチャード(小日向文世)。この三人組が絶妙だ。入念な準備、果敢な行動、冷徹な決断。まるで優秀なビジネスチームのよう。このチームのまわりを三浦春馬、竹内結子、江口洋介らがサービス精神旺盛な濃いキャラ過剰演技でからむ。そりゃそうでしょう、おもしろくないはずはない。

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 人間の果てしなき欲望と金。しかし世の中、ウソ、ウソ、ウソ? 出演者みんながダマしあい演技を楽しんでる感じがすごく伝わってくる。こんな痛快なコメディは久しぶり。悪い奴はバチが当たる!それ昔からの常識でしょ。でも本当に悪い奴っていたかなぁ・・・。TVドラマシリーズは見たことなかったけれど、映画だけでも十分楽しめましたよ。何も知らないコンフィデンスマン初心者にもやさしい劇場版でした。

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2019年5月19日 (日)

邪魔者あつかいの外来種

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 前回にちらっと触れたニセアカシア。別名はハリエンジュで、北米原産、マメ科の落葉高木です。日本には1873年に渡来。街路樹や公園樹、砂防、がけ地の土止めなどに植栽されました。河原や荒れ地にも適応し成長も早い。こんな特性が重宝されたからでしょう。でも1873年とハッキリした年がわかっているのに、誰がどのように持ち込んだのか、ネットでざっと見たところでは記載がない。新芽は和え物や油炒めに、花穂は天ぷらにと食べ方まで載っているというのに、残念です。

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 この時期まわりに甘い香りを漂わせるニセアカシア、外来種だけれど日本の上質なハチミツ生産に欠かせない植物なのだ。長野県ではなんと74%がニセアカシアを蜜源にしているという。そういえば梓川沿いに延々と続く群生は見事です。レンゲソウをほとんど見なくなった今、「アカシアはちみつ」は日本を代表する味だ。ところが、『我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト』に載っているのです。ただし危険の程度が低い「適切な管理が必要な産業上重要な外来種」に分類されている。役に立つから大目に見ましょう、と身勝手な分け方ですね。

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 我が国の固有の動物や植物を守り、生態系を持続するために『生物多様性基本法』という法律で、生物の保全について基本原則が定められている。先ほどのニセアカシアより急を要する「緊急対策外来種」に指定されているのが、例えばオオキンケイソウ。北アメリカ原産、キク科の多年草です。河川敷や新しく道路を拓いた斜面などに、最近よく見かけるようになりました。旺盛な繁殖力でカワラナデシコなどの在来種を駆逐してしまうことがわかってきた。

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 オオキンケイソウは観賞用として1880年代に日本に入ってきたという。花の時期は5月から7月。黄金色の美しい花を咲かせ、その形が鶏のトサカに似ていることから名付けられた。観賞用のみならず道路の緑化などに利用され、全国でさかんに植栽されました。しかし環境に悪影響を及ぼすことがわかると手のひら返し。いまは家庭で栽培しても罰せられる。人間の都合で持ち込み、時代の流れでもてはやされ、挙句の果ては悪者にされ排斥される。ちょっとかわいそうな気がしませんか?

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2019年5月16日 (木)

六甲山は虫の王国へ

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 サクラが散り、アセビが終わり、六甲山ではグリーンが鮮やかさを増してきました。そうなると虫たちの天下です。さまざまな大きさの蜂(ハチ)、虻(アブ)、蝶(チョウ)、蝿(ハエ)、蚋(ブヨ)、蟻(アリ)などがドッとあらわれて、まさに「虫」偏のオンパレード。山歩きには最高の時期ですが、虫たちがちょっとうっとうしい。ケムシやアオムシまで頭上の枝からいっぱいぶら下がっている。

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 「虫」偏の字を思い出してみると、あれ! 蛇(ヘビ)も、蛙(カエル)も「虫」偏だ。蛤(ハマグリ)や、蝸牛(カタツムリ)まで。漢和辞典で調べると、なんと「虫」はマムシの形からできた象形文字だそうです。近代の生物学・分類学が生まれる前の東洋では、人と獣、鳥や魚を除く他の動物はすべてひとからげに「虫」と考えていたようだ。現代の私たちが考える昆虫類よりずいぶん守備範囲が広い言葉だったのですね。

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 よくわからない動物。どこからか湧いてくるような生き物。理解しているもの『以外』は『虫』ということにしたのでしょうか。そういえば「腹の虫がおさまらぬ」とか「虫の知らせ」とか、動物どころかもっと抽象的な気持ちのようなものにも虫をあてる。昔はこんな感情や精神のありようも、何かわからない『虫』が作用していると考えたのでしょう。わかるもの『以外』と呼びながら、ムシできない存在。

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 大きなクマバチが飛び回っていたので何とか撮ろうとしましたが、ダメでした。当然のことながら、ハチはスマホでひょいと撮れるようなのろまじゃない。何回かシャッターを切ったうちで、かろうじて黒い点のように写っていた一枚がコレ。六甲山ではこれからニセアカシアがいっぱい咲き出し、甘い香りに包まれる。荒れ地やがけの崩落地にまず生えてくるニセアカシアは、ミツバチの大切な蜜源植物。ますます虫で賑やかになりそうです。

 

 

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2019年5月13日 (月)

壮大、華麗、ワルキューレ

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 リヒャルト・ワーグナー。その思想と音楽性がヒトラーとナチスドイツに愛されたこともあり、負のイメージが付きまとう19世紀後半のロマン派の巨匠。その音楽はイスラエルでは現在もタブーだという。『ワルキューレ』は4夜にわたって上演される彼の超大作『ニーベルングの指環』の二番目の楽劇です。そのなかの第3幕の序曲「ワルキューレの騎行」は特に有名。フランシス・フォード・コッポラ監督の『地獄の黙示録』で、ヘリコプター部隊が北ベトナム攻撃に出陣するシーンに効果的に使われていました。

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 2018-19 MET ライブビューイング 10作品の中でも、上演時間が5時間におよぶ屈指のスケールです。北欧神話をベースにした神々と人間が繰り広げる愛と欲望のドラマ。ロベール・ルパージュの演出が素晴らしい。舞台美術はスタッフたちが「マシン」と呼ぶ巨大な24枚の厚板。これを自在に動かしカタチを変化させ、表面にプロジェクションマッピングで映像を映し出す。それは嵐の海になり、森になり、館の壁になり、空翔ける馬になり、岩山になり、炎のバリアになる。

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 お話でおもしろいのは、神は全能ではない、というところ。一神教のキリスト教やユダヤ教、イスラム教の神とはそこが違う。北欧神話もギリシャ神話も日本神話も、いろんな神がいてみんなそれぞれ弱みを持っている。神々の長だって妻には頭が上がらないし、深い苦しみと将来の不安におののいている。笑うと失礼だけど、人間的で可笑しい。その辺にいる誰かの悩みと大して変わらないじゃないか。ね、とても親しみが持てるでしょ。

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 音楽の面では金管楽器を充実させた編成で、勇壮な音をより強調している。華やかな音色、高らかな響き。フィリップ・ジョルダンによるスケールの大きい指揮がドラマを劇的に盛り上げる。ちなみに「ワルキューレ」とは、最高神の娘たちで甲冑で身を包み剣や槍を携えて天馬で空を翔ける、美しき女戦士のこと。日本では戦乙女とか戦女神と訳されている。戦う天女たち、英雄、神や女神が、愛し闘い別れを告げる壮大な物語にふさわしい音楽でした。
 
 

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2019年5月10日 (金)

信州の高原にも春が来た

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 10連休が終わって、奈川高原にも春がやってきました。でも桜はまだ七~八分咲き。標高1300m以上あるので、ふもとよりだいぶん遅い。朝晩はストーブが必要だといえば、どんなぐあいかイメージしやすいでしょうか。ここの桜はオオヤマザクラの一種で御殿桜と呼ばれている。ソメイヨシノよりピンクの色が濃い。さくら色って、こういう色ですよね、もともとは。ソメイヨシノの色が淡すぎるのかも。

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 松本市の特別天然記念物にも指定されている入山地区の御殿桜。名称の由来についてはいろんな説が残っていますが、どの説も戦国時代に武田勝頼の関係者がやってきて植えたのが始まり、と伝えているのでその部分は間違いなさそうだ。旧・奈川村の何代か前の村長さんがこの花が好きで、約3,000本の苗木を育てて植えたのがいま村内各地で楽しめる。桜の里にするのが夢だったらしい。

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 そしてこの時期はカラマツのグリーンの新芽が美しい。冬場はカラマツもブナやミズナラも落葉してモノトーンだった高原の林。日に日に緑が増えてくる。朝起きたら昨日と風景が変わっていて、自然のパワーに驚かされることもしばしば。まさに自然は生きていると実感します。このあと、コシアブラやタラの芽が芽吹き、辺りはおいしい山菜が採れる宝の山になる。

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 地面にはフキノトウやタンポポ、コゴミが顔を出している。ワラビやゼンマイはもう少し先。ほろ苦い春の山菜は、いい季節の到来を告げるとともに、冬場に縮こまっていた身体をシャキッとさせて活動モードに入れてくれる。秋のキノコは怖くて手を出せないけれど、春は天国です。天ぷらに、おひたしに、アヒージョに。縄文人の採集生活を思い浮かべながら、いただきまーす!

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2019年5月 7日 (火)

松本で花フェスタです

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 信州花フェスタ2019~北アルプスの贈り物~ 堅苦しく言えば 第36回 全国都市緑化信州フェアと呼ばれるイベントが、春から初夏にかけて開催されている。広大なメイン会場は信州まつもと空港に隣接する信州スカイパーク。花緑のある暮らしの提案エリア、信州の花や緑とふれあうエリア、出会い・賑わいのエリア、と大きく3つのくくりで展開されています。

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 いちばん見ごたえのあるのが、そら植物園の西畠清順さんが作る『信州産サボテンのインスタレーション』。「え、なんで信州にサボテン?」と疑問に思うでしょ? じつは長野県は昼夜のこ寒暖差を利用したサボテンの一大産地だそうです。そして中央分水嶺のひとつ、塩尻市の善知鳥峠(うとうとうげ)に産する石灰岩と長野県内で集めた流木で構成した、日本とは思えない世界が出現している。

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 トゲもさまざま、花もいろいろ、サボテンと多肉植物をこんなにたくさん見るのは初めてです。どれだけ眺めていても信州とは結び付きません、正直言って。もっと言えば地球上のモノとも思えないぐらい。つくづく不思議な生き物ですね。やまびこドームでサボテンのインスタレーションを見たら、劇団四季の展示も観ましょう。信濃大町に劇団四季記念館がある縁で出展しているらしい。

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 そして、もうひとつ「ほおーっ」と感心したのが、『北アルプスと花の丘』という大花壇。残雪の北アルプスを望む丘に、たくさんのボランティアが協働して植えた15万株の色とりどりの花が咲き誇っています。今の時期ならパンジー、ネモフィラ、チューリップサルビアネモローサなどが見頃。みなさん花壇の間に入って記念撮影を楽しんでいる。これから次々と見頃の花が変わるそうです。

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 神戸をはじめ全国の自治体が協賛してそれぞれの街をイメージした庭を展示しているのもおもしろい。それにグルメや買い物コーナー、歌や演奏、ダンスのライブ、いろんな体験ができるワークショップも開かれていて、子どもからお年寄りまで一日楽しめるイベントです。ただし、これからもっと日差しが強くなる季節。熱中症にはくれぐれもご注意ください。

第36回 全国都市緑化信州フェア
信州 花フェスタ 2019
~北アルプスの贈りもの~
2019年4月25日(木)~6月16日(日)

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2019年5月 4日 (土)

暁斎はキョウサイと読む

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 幕末から明治にかけて幅広く活躍した河鍋暁斎(カワナベ  キョウサイ)。没後130年を機に、兵庫県立美術館で大規模な展覧会が開催されている。ポスターにも使われている『美女の袖を引く骸骨たち』という絵。ドイツのビーティヒハイム・ビッシンゲン市立博物館から帰還した作品だそうだ。すぐれた作品が海外にある、というところは価値観が変わる激動の時代だからこそ。おかげで傑作が今に残ったともいえる。知らなかったけれどスゴイアーティストがいたものだ。

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 歌川国芳の画塾で修業し、狩野派にも入門。文明開化の時代に大衆向けの浮世絵も伝統絵画も自在に描いた天才として一世を風靡した。しかし型にはまらない奔放さゆえか、一時忘れられかけたという。けれども卓越した画力と発想力で近年再評価が進んでいる。端正な花鳥画や仏画からユーモア精神あふれる錦絵や妖怪画まで、今回集められたのは200点を超える作品。美しさも残虐さもユーモアも、聖俗あわせせ呑んだ天才絵師・河鍋暁斎を知る、またとないチャンスです。

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 屏風、掛け軸、絵馬、歌舞伎の引き幕、本の挿絵、工芸品など考えられるあらゆるものを作り出している。現代でいうところの狭い美術界にはおさまっていない。当時考えられるあらゆるメディア、あらゆる表現手法にチャレンジ。意識は現代アートの作家に近い。今回の展覧会では彼の卓越した観察力や写生力を物語る下絵がたくさん展示されているのもおもしろい。何を考え、どのように対象を見たか。修正や書き足しなどから彼の思考のあとがうかがえる。

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 葛飾北斎と比べれば、生まれてくるのがちょっと遅かったのかもしれない。また明治以降、欧米から入ってきた西洋画になじむには早すぎたのかもしれない。日本伝統美学の系譜と近代西洋美学の狭間に生きた暁斎。美術史のなかにどう位置付けるべきか評価が難しかったのが、忘れられかけた理由でしょう。作家の評価なんてモノサシが変わればすぐに変わる。あの若冲やフェルメールでさえ忘れられていたのですから。評価って難しいですね。

河鍋暁斎 鬼才!Kyosai!
2019年4月6日(土)~5月19日(日)
兵庫県立美術館

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2019年5月 1日 (水)

ステキな時代になりますように

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 このところの1カ月は「平成」の振り返りと「令和」への期待で日本中が大盛り上がりでした。4月27日、28日、29日と神戸北野坂で開催されたインフィオラータ。チューリップやパンジーなど色とりどりの花びらを道路いっぱいに敷き詰めて花絵を作るイタリア発祥のお祭りですが、今年は10作品の中で「平成から令和へ」と題された花絵が一番人気。ラグビーワールドカップ2019も、王子動物園のパンダも、長田の鉄人28号も、引き立て役に回りました。

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 「昭和」から「平成」に変わった日の早朝のことはよく覚えている。ごった返す新宿駅で昭和天皇崩御の号外を各紙集めて調布の大映撮影所に向かった。お正月明け早々からCM撮影の予定が入っていたからだ。しかも終わったのは真夜中の2時過ぎ。かの有名な「平成おじさん」のニュース映像もリアルタイムでは見てなくて、後日見たと記憶しています。30年も前の出来事だから確信はないけれど。

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 さて今日からは「令和」。新元号の初日は信州奈川、霧の中で静かなスタートです。元号が変わったからといって1日で何かがガラッと変わるわけではありませんが、どこか気持ちが改まって晴れやかに。大正ロマンや昭和レトロなどと聞くと、それがどんな時代だったか想像する手掛かりになります。「平成」もまたいい言葉があてられることでしょう。そして「令和」もステキな言葉で象徴される時代になりますように。

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