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2019年4月13日 (土)

アルヴァ・アアルト、静かな主張

 フィンランドを代表する20世紀の建築家、アルヴァ・アアルト(1898~1976)の展覧会が東京ステーションギャラリーで開催されている。図書館やコンサートホール、教会や市役所、新聞社やサナトリウムなどたくさんの公共建築を設計したアアルト。森と湖に囲まれたフィンランドらしい涼しげな空気感と、木を効果的に使った優しさが特徴です。

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 展覧会のサブタイトルに「もうひとつの自然」とあるように、外観もインテリアもフィンランドの透明な風土と一体になった美しさ。まさに北欧モダンデザインの精華です。個人住宅にはより一層その美学が徹底されている。建築に合わせて家具、壁面タイル、ドアノブなどの細部までデザイン。強く主張はしないけれど、温かく包み込んでくれるように思います。

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 またアームチェアやスツール、照明器具、流線型のガラス器など、彼が手掛けた多くのプロダクトデザインは、いまも世界中で親しまれている。なかでも集成材を使った曲げ木の椅子は、知らない人がいないほど有名だ。デザインだけにとどまらず曲げきの製造方法を研究したスタディも残されていて、これ自体がアートになっています。

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 この展覧会で約300点の展示品を一覧すると、彼がデザインした建築や家具はまわりの環境との親和性が極めて高いことがよくわかる。会場の東京ステーションギャラリーは、空襲で焼け焦げたレンガ壁やアールデコ調の照明器具が残されている。この空間にもアアルトはとてもよくマッチしている。まもなく終了しますが、観ておいてよかった。

アルヴァ・アアルト
もう一つの自然
2019年2月16日(土)~4月14日(日)
東京ステーションギャラリー


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