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2019年4月10日 (水)

さくら満開、春うらら

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 ちょうど今、神戸ではソメイヨシノが満開です。摩耶山のふもとの桜のトンネルや生田川沿い、王子動物園や須磨浦公園など桜の名所はたくさんありますが、この前の土日はどこも花見客で盛況だったようです。この時期は季節の変わり目でお天気が不順なことが多いのですが、今年はうまくもって業者さんも喜んでいることでしょう。うちの近所にもなかなか立派な桜並木があります。まったく有名じゃないけれど、樹齢40年以上のソメイヨシノが咲き誇っている様は壮観だ。(ちょっと身びいき)

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 さてこのソメイヨシノ、すべて一本の原木から接ぎ木などで増やしたクローンだ、というのは有名な話。各地の開花宣言を出す標準木にソメイヨシノが選ばれるのも、同じ遺伝子だから科学的に意味がある。オオシマザクラを片親に、もう片親はエドヒガン系。「系」というのも、エドヒガンの仲間のどの種かはまだ不明だから。大きく整った花形をもつオオシマザクラと、葉が出る前に花が密生して咲くエドヒガンの性質を併せ持つソメイヨシノ。1900年に命名され、いまや日本の桜の8割を占めるそうだが、第二次世界大戦のあと爆発的に普及したという。意外に新しいのですね。

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 ソメイヨシノの本場というか生まれ故郷というか、お江戸は神戸より1週間ほど桜の時期が早い。だから目黒川も満開を過ぎて桜吹雪。緑の葉も出始めています。散った花弁が流れる川面もまた風流なものです。こんな状況ですが夜桜はまだまだスゴイ人出。明かりのついたぼんぼりが並らび、川沿いの店も屋台や露店を連ねてお客さんにサービス。ライトアップは10日までという情報もありましたが、昼間よりずっとにぎわっている。ただ今日10日は寒波の襲来で寒さに注意が必要です。

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 目黒川沿いで花びらのじゅうたんに桜の木の影が映っていました。昼間に撮影したのですが、まだ人に踏まれずキレイなままの花びら。桜にはこんな美しさもあるんだ、とうれしくなった新発見です。でもこれはギャラリーPAXREXで開催した森雅美さんの『翳』という展覧会のイメージが残っていてはじめて気づくことができたシーン。感謝です。

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 桜の開花と時期を同じくしてケヤキの赤茶色い新芽が出て、日増しにグリーンに変わっていく。この涼しげな黄緑も美しい。小さな葉がだんだん大きくなりグリーンも濃くなって初夏を迎える。ソメイヨシノの歴史と同様、植栽の樹種もその時代ごとに流行があり、関西でケヤキが増えだしたのは40年ぐらい前から。それ以前は街路樹では外来種のプラタナスやトウカエデが、公園や学校にはヒマラヤスギが多かったように思う。ケヤキが増えたのは日本の自然の美しさを大事にする傾向が強くなったことから。いいことだと思います。

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