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2019年3月14日 (木)

田舎の道が現代アート?

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 野麦峠スキー場のゲレンデに向かって散歩をしていたら、美しいアートを見つけました。何だろう?と思って立ち止まると、じつはこれ、融雪剤。凍結防止剤とも言われる寒冷地の必需品です。塩化カルシウム、雪道で撒くみんなが塩カルと呼んでいる白い粒々のこと。
 
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 これが水分を含むので、路面が乾いた後も塩カルのまわりは濡れて黒くなっている。白い粒が道路にいっぱい落ちているのはよく見かけるが、グレーの路面に黒と白が散りばめられているのは初めて気づきました。舗装のごつごつした質感もおもしろい。

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 この時期の雪は20センチぐらい積もっても、除雪車が出て1日晴れると雪は消える。そしてこんな見事なアートを創造するのだ。池の氷の上にも雪が積もり、こちらは平らな部分に立体の桟橋が浮き上がり、風景全体が巨大な白いオブジェのよう。

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 そして早朝の風景もアートです。夜明けまえ、落葉した林越しに見える雪山が上から赤く染まります。涸沢カールほどではないけれど、控えめにうっすらピンクに染まるのが奈川らしくていい。冷たく凛とした空気のなかで見るモルゲンロート。ドイツ語で「モルゲン」は「朝」、「ロート」は「赤」だそうです。

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