亥年、そして平成最後のお正月
慶応明治大正昭和平成
時は流れる 時代は移る
人は生きる 時間は長い
人は忘れる 時間は速い
平成三十一年己亥正月
五輪万博 いつか見た夢
季節は巡る 時は積もる
平成最後のお正月、と聞くと何かと感慨深いものがあります。とくにこの年齢ともなると、時間のことをよく考えるようになる。いままで過ごしてきた時間。これから残された時間。長いようで短い。遅いようで速い。つかみどころがなく、でも厳然と存在する時間。人間は生まれ、愛し、死んでいく。それは何万年も変わらない宿命。あなたも私も、人間は神さまが作った時間ゲームの駒と割り切れば気楽なんでしょうが、それも難しい。
今年は亥年。写真はフィレンツェの「新市場のロッジア」にある青銅製のイノシシ。幸運を呼ぶ彫刻と呼ばれている。毎日たくさんの観光客に触られた鼻のあたりは金ピカです。舌の上にコインを置いて滑らせ、うまく下の穴に落ちると願いが叶うという。何百年もの間、人間の願いや欲望を見てきた彼は、「時間」なんて結論の出ない問題に悩むより、日々を懸命に生きろと思っているのだろうか。アモーレ!マンジャーレ!カンターレ! いい1年になりますように。
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