淡路島でスイセンが満開です
淡路島の南部、灘黒岩水仙郷でスイセンが咲き誇っています。海沿いの急な斜面に野生のニホンスイセンの大群生。約180年前に海岸に漂着したスイセンの球根を山に植えたのが始まりで、だんだん繁殖して500万本にも増えたという。例年、1月中旬から2月いっぱいが見頃です。でもこの冬は暖かいので、いつもより開花が2週間ぐらい早いそうです。
駐車場からジグザクにつけられた思いのほか急な遊歩道を、フウフウ息をつきながら登る。一面に咲いた水仙の甘い香りに包まれた展望台からは、真ん前に国産み神話の舞台「沼島(ぬしま)」が望める。白と黄色と緑と青い海。この色の組み合わせは、まさに春の前触れ。こんな厳しい時期にけなげに咲くスイセンは、弱々しく見え、じつはすごく強いのかもしれませんね。
スイセンの花って、花弁は6枚だと思っていた。じつは花びらは内側の3枚で、外の3枚はガクだそうです。説明板に書いてありました。見た目は同じだけれど、働きの意味が違うのでしょうね。根には毒があり、だからなのか野ネズミやイノシシにかじられることなく、勢力を伸ばせたのかもしれない。自然界はほんとによくできている。
標高608mの諭鶴羽山から海へ続く45度の急斜面の一帯、約7ヘクタールにわたってスイセンが咲く灘黒岩水仙郷。近年はロードバイクで淡路島を一周するのが流行っているようですが、その周回コースに面した灘黒岩。イザナギとイザナミによる国産み神話とともに、これからますます人気が高まることでしょう。
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