歳末は、明石の魚の棚へ
小さい頃は「ウオンタナ」と意味も分からず音で覚えていたから、「魚の棚」と漢字で認識した時の驚きといったら。昔の話ですが。ここ明石の鮮魚店や調理・加工した魚介類を売る店が集まる商店街「魚の棚」は、たしかにアーケードに英文字で UONTANA と表記されている。
明石海峡や播磨灘でとられて明石港に水揚げされた「前もん」。早朝に出漁し前の海でとってきた魚を昼過ぎにはもう店先に並べる「ひる網」。なんといっても鮮度の良さはとびきりです。明石と言えばタイやタコが超有名ですが、サワラやアナゴやハモやタチウオもブランドです。
何軒もの鮮魚店以外に、サワラやタイの味噌漬けや焼魚の専門店が軒を連ねる。その間にさまざまな練り物やアナゴやエビの揚げたて天ぷらを売る店。湯気の立っているタコやイイダコの柔らか煮をすすめる店。魚屋さんののテーマパークのようだ。にぎやかな売り声に心がウキウキしてくる。
活きの良さを売り物にする「魚の棚」。いつも地元の人や観光客でにぎわっていますが、中でもいちばん活気を呈するのが歳末。お正月に欠かせない祝鯛の姿焼きや、出世魚のブリ、数の子などを買い求め、玉子焼(大阪ではタコ焼き)を味わって帰るのがこの時期の定番です。
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