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2018年12月26日 (水)

長さ170mの巨大絵画

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 三谷祐資が描いた『四季の国・日本』というタイトルの絵を見に行った。作品サイズが高さ2.4m、全長はなんと170m。構想時点では80mぐらいの作品になる予定が、描き進めるうちに170mになってしまったという。この大きさに惹かれて兵庫県立美術館へ。アートはサイズ感も大切な要素だと思いますから。

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 取材に10年、制作に10年。地球温暖化による気候変動により少しずつ失われつつある美しい自然、日本の四季の姿を残さなければ、と始めた取り組みだそうだ。穏やかに移り変わるのが特徴の日本の季節。それが最近は程よい春や秋が短くなって、いきなり冬や夏になってしまう気がする。

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 この作品は写真ではなく絵画だから、季節の移り変わりを次々と場所を変えアングルを変え、ひと続きの作品に仕上げることができた。白神山地や北アルプスをはじめそれぞれの季節を表す最高のビュースポットで観察して描いているから、美しさも抜群。日本の四季の決定版。

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 魅力はやはりこのサイズ。一目見ようとたくさんの観客が訪れていた。アート作品はいい意味で「見世物」的な驚きも必要だ。そして「全体小説」という考え方があるなら、これは美しい日本の四季をテーマにした「全体絵画」と呼んでもいい。日本伝統の絵巻物にも通じる魅力がある労作だ。

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 作者の三谷さんは、本当のところ170mの長い壁もしくは円形か楕円形の展示室があれば、もっとよく意図が伝わると考えておられるでしょうね。でも170mが何枚かに分かれたこの展示でも、十分に企画性の高い作品だということは伝わりました。いつまでも残ってほしいと思います。

三谷祐資
四季の国・日本展
2018年12月13日(木)~12月27日(木)
兵庫県立美術館 ギャラリー棟3階ギャラリー

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